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水出し紅茶

コーヒーより紅茶、それもアールグレイのミルクティーが好きで、一年中熱い紅茶を飲んでいる。ところが最近、フレーバー・ティーを水出しにして一晩おき、アイス・ティーにするやり方を知った。朝、飲むときりっとさわやかで目が覚める。この夏は、これで暑さをのりきろう。

Ulpia Victrix

「第三十軍団、Ulpia Victrix」というのは、最近、気に入っているキプリングの「Puck of Pook's Hill」に出てくるローマ帝国の百人隊長が属していた軍団だが、イギリスの子ども向け(?)歴史小説家サトクリフの「Silver Branch」(銀の枝)を読み返していたら、それが出てきたのでびっくりした。史実として残っている唯一の軍団なのかもしれないが、サトクリフがパックに捧げる意味もあったのではないかと思う。

夕日

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新しい家でいちばん気に入っているのは、夕日が見えること。この時期は、夕方になっても西の空にまぶしく照りつけるお日さまだが、だんだん落ちていって、最後は、陰になって黒っぽい山の端に少しずつ沈んでいくのがよく分かる。すっと沈んで姿が見えなくなった瞬間は、まだ残光が残っていて、なんともいえない余韻が残る。今日は6時43分だった。星の王子さまのように、ちょっと椅子を動かせば何度でも入り日が見られるというわけにはいかないが。

Puck of Pook's Hill

1906年にキプリングが子ども向けに書いた作品。DanとUnaの兄妹が、イングランド南部の'Pook's Hill'、すなわち「パックの丘」で「夏の夜の夢」の劇をやっていると、Puck本人を呼び出してしまう。彼は、二人の子どもにその付近にまつわる歴史上の人物を呼び出して当時の話を聞かせてくれるが、まわりの田園風景に、その話がうまく織り合わさっている。その中の一人、ローマ帝国の第三十軍団の百人隊長が'the Wall'、すなわち「ハドリアヌスの防壁」に赴く話は、その後の作家、サトクリフに影響を与えたと思われる。

メリー・ウィドウ

オペレッタ「メリー・ウィドウ」の本番直前の「バックステージツアー」に参加した。ライトに照らされ舞台装置もそろった舞台の上に立って四階席まである客席を眺めると、オペラ歌手の気分。舞台は少し前方に傾斜していて立ちにくいし、背景も平面の板に描かれていて作り物なのに、上演された舞台を見ると華やかな夢の世界だ。
ちなみに、映画の題名など原題そのままを安易にカタカナにするのはどうかと思うが、この場合「Merry Widow」を「陽気な未亡人」と訳しては、軽く華やかな内容に合わないし夢の世界には入りにくいだろう。

いなばのしろうさぎ

鳥取県の東部、昔の因幡(いなば)の国にある鳥取砂丘へ行った。起伏のある砂丘の中をやっと歩いていくと向こうに青い空と青い海が広がっていた。ただし、さらさらで細かい砂は靴下の中まで入り込んで大変だった。
帰りはJRの特急「スーパーはくと」に乗った。「はくと」は白兎すなわち「いなばのしろうさぎ」のこと。因幡の隣、鳥取県の西部は伯耆(ほうき)の国で、その隣が出雲の国になる。出雲のオオクニヌシノミコトが、はるばる旅をして、因幡の国の人助け(ウサギ助け)をした話が残っているのだから、オオクニヌシという人は、さぞ人望があったのだろうと思った。

Anne of Green Gables

L.M.Montgomery作「Anne of Green Gables」シリーズは中学時代の愛読書だった。その後、原書で読むと又おもしろい。簡単なところではMatthewというのが聖書のマタイだとか「刺し子の布団」がquiltだとか。
Anneの親友Dianaの名前をMatthewは「dreadful heathenish name」というが、ディアナはローマ神話の女神(ギリシア神話ならアルテミス)だからキリスト教徒のマシューにしたら「ひどく異教的な名前」なのだろうと、これも日本語では気づかなかった。

源氏物語千年紀

京都三条の文化博物館の「源氏物語千年紀展」。時代をこえてたくさん残されてきた写本や絵巻が並んでいる。源氏物語が、いかに人気があって読み継がれてきたのかがよく分かる。それにしても「写本」というのは、いちいち本を書き写したわけで、それも地模様の入った美しい和紙に流れるような筆遣いで書かれている。本は貴重品であったのだとつくづく思った。

掃除

新しいすみかなので、できるだけきれいにしておきたいと思って説明書を読んでみた。それによると掃除の仕方は、「柔らかい布で中性洗剤を使い優しく拭く」のが基本らしい。これまでは、がんばってきれいにしようと思うときはクレンザーやナイロンたわしでごしごしこすっていた。常識も変わるものだ。というか、そこまで汚れをためてはいけないというのが第一なのだが…

ルーブル美術館展

18世紀のフランス宮廷の絵画、工芸品の展示会。銀製のテリーヌ入れや塩入れなど、日常使われる物に贅を尽くしてある。小さくて豪華な嗅ぎタバコ入れには、上からは見えない底まできちんと肖像画が描かれている。日本から輸入した蒔絵(まきえ)の水差しに金の装飾を加えたものもある。遠い異国の中国や日本のものが珍重されたようだ。マリー・アントワネットの旅行用携行品入れトランクに入っていたイニシャル入りのお茶のカップや茶こしは今でも使えそうなものだった。はじめて彼女を身近に感じた。