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「魔弾の射手」

19世紀前半の作、ドイツ・ロマン派の作曲家ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」を見た。

17世紀後半の30年戦争後の荒廃したボヘミアの森が舞台。スランプに陥った射手マックスは、悪魔から絶対に的を外さない魔弾を手に入れるため、深夜「狼谷」へ行く。そこではおどろおどろしい雰囲気の中で7発の魔弾が造られ、悪魔が姿を現す・・・。

マックスは最初から最後まで悩みっぱなしで魅力的とは申しかねたが、恋人アガーテは生きていて、罪も許され、一応めでたく終わる。もっとも、元になった話は、主人公の7発めの魔弾で恋人は息絶え、主人公は精神錯乱を起こすという悲惨な話だったそうだ。

「狩人の合唱」、また序曲の一部「秋の夜半」として昔から知られている曲は美しいが、何より深い森の恐ろしさと民衆の力強さが印象に残る作品だった。

暑い!

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7月下旬から8月上旬は土用で最も暑い時期だが、今年はまた格別で連日35℃以上の猛暑が続いている。人間には辛い暑さでも、雲も蝉も元気だ。

山鉾巡行2018

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祇園祭の前祭(さきまつり)、山鉾巡行を見た。
長刀鉾(なぎなたほこ)の注連縄(しめなわ)切りから始まり
23基が続く。
写真は他に函谷鉾(かんこほこ)、月鉾、山でも辻回しをする岩戸山、最後は船鉾。
大阪の地震、西日本の豪雨、猛暑と続き、平安の昔と同じく神頼みをしたくなる。

思いがけない来客

昨日、大雨の二日目の午前中、近くの桜の木の下に落ちていたクマゼミの幼虫が救出されてきた。室内の植木の枝で羽化が始まり、昼頃に終わった。その後、小さな緑の羽がどんどん伸びて透明になってきた。少しずつ動き出し、夜になって飛んだので元の桜の木にお帰りいただいた。

「なぞの鳥」の正体は?

英国のアーサー・ランサム作の『シロクマ号となぞの鳥』(岩波)は原題を『Great Northern?』という。「大きな北方の?」では何のことか分からないが、実は「Great Northern Diver」という鳥の名前を略したものである。

「Diver」とは、「ダイバー」の名が表すように潜るのが得意な渡り鳥で、Red-throated Diver、Black-throated Diver、Great Northern Diverなどの種類があるそうだ。

その中で、英国では巣を作ることはないと思われていたGreat Northern Diverの巣と卵を、少年ディックがスコットランドの島で見つけたことから話が始まる。

日本ではなじみが薄い鳥だが、ディックの熱意のおかげで読み終わる頃には親しみがわいてきた。

"Great Northern?" by Arthur Ransome,1947

梅と赤紫蘇の季節

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今年も梅ジュースと、梅干の余りの赤紫蘇ジュースが出来上がった。ジメジメと蒸し暑く鬱陶しい時期だが、どちらも味は爽やか。

久しぶりに晴れた旅

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岡山県倉敷市
・大原美術館

広島県福山市
・ふくやま美術館
・広島県立歴史博物館…芦田川の底に埋もれていた15世紀、室町時代あたりの中世の集落群の遺構「草戸千軒」

山口県柳井市
・広島から山陽本線
・江戸時代の商家の白壁の町並み
・金魚ちょうちん

平成最後の夏至

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日が沈んだので写真を撮ってから時計を見たら午後6時50分あたり。ほんとの空はもっと明るかった。

曜変天目(ようへんてんもく)と水の神

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世田谷区の静嘉堂(せいかどう)文庫美術館で、曜変天目を見た。12-3世紀の南宋でつくられたもので、世界に3椀しか無く、その全てが日本にあり国宝となっている。
茶碗の姿かたちも美しく、写真や映像では表せない奥深い星空のような神秘的な美しさだった。

調布市の深大寺は、水神の深沙(しんしゃ)大王に由来し奈良時代に創建され、その後、平安時代に天台宗に改められた。木や土が武蔵野の雰囲気だった。

音羽屋傘

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歌舞伎座「六月大歌舞伎」昼の部(幕見席で二幕)

「文屋(ぶんや)」
舞踊。色好みの公家、文屋康秀(ふんやのやすひで)を菊之助が踊る。

「野晒悟助(のざらしごすけ)」
明治時代に河竹黙阿弥が、五代目尾上菊五郎のために書き下ろした世話物狂言。
腕が立つ色男の侠客、野晒悟助(のざらしごすけ)を七代目菊五郎が演じる。
住吉神社が舞台で、堺、日本橋(にっぽんばし)など大阪の地名が出てくるが、江戸生まれの作者なので台詞が江戸言葉で違和感。
後半の立ち回り、主人公はあまり動かないが、敵方の一同が「音羽屋」と書かれた傘を上手く使って頑張っていた。

おまけは地下の豆大福。