記事一覧

改訂版

岩波の児童書、「風にのってきたメアリー・ポピンズ」の中に、磁石で世界旅行をして、北ではエスキモー、南では黒んぼ、東では中国の大官、西ではインディアンに会う話がある。子どもの時は面白いと思ったが、大人になって読み返してみると、書かれた時代には普通だったとはいえ今となっては差別的な表現が気になりだした。

そこで原書を手に入れてみたら、「Revised version」(1962)となっていて、それぞれ、ホッキョクグマ、インコ、パンダ、イルカという生き物たちに変わっていた。動物とも話ができ、親戚もいるメアリーポピンズならではの技だろう。

"Marry Poppins" 'Bad Tuesday' by Pamela L. Travers 1934

ライ麦パン

アップロードファイル 500-1.jpg

スウェーデンの「ライ麦その他雑穀入り」パンを焼いてもらった。
紙パックを「激しく振って」パン種をつくるのが面白かった。

新入り

アップロードファイル 499-1.jpg

サンセベリアとミニヒマワリ

長野と松本の旅

アップロードファイル 498-1.jpgアップロードファイル 498-2.jpgアップロードファイル 498-3.jpgアップロードファイル 498-4.jpg

最初は「川中島古戦場」に行った。ここは、16世紀後半に上杉謙信と武田信玄が戦った所で、武田軍の本陣跡に、土塁に使った杭から芽吹いて育ち樹齢400年と伝えられる槐(えんじゅ)の木があった。

長野駅から長野電鉄に乗った。途中の「小布施」(おぶせ)は、江戸時代の浮世絵で有名な葛飾北斎が晩年に訪れた地で、岩松院(がんしょういん)の天井画や、祭り屋台の天井画など多数の肉筆画が残されている。浄光寺薬師堂の古びた石段へ向かう途中の道に、リンゴの木が連なり実がなっていた。残念ながら収穫にはもう一息。

終点の湯田中(ゆだなか)下車。渋(しぶ)温泉の旅館、金具屋(かなぐや)は、昭和初期に宮大工が建てた木造4階建てで、4階までの杉の通し柱など趣向を凝らした造りになっていた。源泉を4つ持っていて館内で温泉巡りができた。

最後は松本市内見学。旧松本高校、松本城と旧開智学校。日差しは強いが湿気が少なく、立秋にふさわしく風が涼しかった。

花火と雷

少し離れたところから花火大会を見物した。花火が上がって綺麗に丸く広がるのを眺めていると、しばらくたってドドーンと音がする。
稲光の後、しばらくたってゴロゴロ鳴る雷を思い出した。花火は待ち望まれ、雷は嫌われる正反対のものだけれど、どちらも夏の風物詩だ。

チョコかナッツか

オーストラリア土産のナッツ入りチョコレート、と思ったら、「Macadamia Nuts Covered with Fine Milk Chocolate」、つまり「チョコレートがけのナッツ」と書いてあった。チョコよりナッツの方が好きな私には嬉しい表記か!?

卵の殻の中から・・・

1939年生まれのドイツの絵本作家、ビネッテ・シュレーダー展を見た。
原画は、透明感があり、小さな絵なのに奥行と広がりが感じられる。

初めての絵本、「おともだちがほしかったルピナスさん」に登場するハンプティ・ダンプティが、「ラウラとふしぎなたまご」では殻が割れた後、なんと鳥になる。

ハンプティ・ダンプティは、英国伝承童謡のなぞなぞに出てくる人物(?)で、「不思議の国のアリス」のテニエルの挿絵が有名だ。要するに「卵」である。

どんなことをしても元に戻らないはずの割れた卵を、鳥の誕生という形で再生させた作者は、とてもハンプティ・ダンプティが好きだったのだろう。

滋賀県大津市の旅

アップロードファイル 491-1.jpgアップロードファイル 491-2.jpg

滋賀県と言えば琵琶湖。その南西部の端を取り巻いているのが大津市だ。

石山寺は、紫式部が源氏物語の着想を得たといわれるところで、その名の起こりの大きな岩がある。

佐川美術館では、葛飾北斎の「富嶽三十六景」と、それに影響を受けたフランスの版画家、リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」が展示されていた。北斎漫画の他には、彫刻家、佐藤忠良の「ボタン」が印象に残った。

琵琶湖の対岸にある「浮御堂」(うきみどう)からは、湖が一望でき、涼しかった。

祇園祭2014

アップロードファイル 490-1.jpg

7月17日は、祇園祭の山鉾巡行。まず、四条麩屋町での長刀鉾(なぎなたぼこ)の稚児による「しめ縄切り」、四条堺町での、その他の山鉾の「くじ改め」を見た。次に、御池通りで稚児が強力(ごうりき)に担がれて鉾を降り、その後、大きな鉾が狭い新町通りに入る「辻回し」を見た。

古式に則り、ゆったりと進む華やかな山鉾と、満員電車並みの混雑の中でカメラを構える観客との対比も面白かった。

きらきら星変奏曲

「きらきら星」は、18世紀後半のフランスのシャンソンの曲を、19世紀初のイギリス詩「The Star」で歌う替え歌が世界中に広まったもので、いわゆる「マザー・グース」にも入っている。

曲の方は、18世紀後半にモーツァルトが、最初のフランスの歌を元に作曲したものが、今では「きらきら星変奏曲」として知られている。

歌詞の方は、19世紀後半にルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」で、「star」を「bat」に替えて帽子屋に歌わせている。

"Twinkle, twinkle, little bat!
How I wonder what you're at!
Up above the world you fly,
Like a tea-tray in the sky
・・・"

それぞれ、現代に残っているのが面白い。