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吉例顔見世大歌舞伎

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吉例顔見世大歌舞伎
夜の部

一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
桜満開の南禅寺山門の楼上で、天下の大泥棒石川五右衛門(吉右衛門)が、煙管をくゆらせ「絶景かな、絶景かな~」。

二、文売り(ふみうり)
雀右衛門の舞踊。

三、隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)法界坊
悪党だが憎めない生臭坊主の法界坊(猿之助)が永楽屋の娘おくみ(尾上右近)に恋慕。おくみは手代の要助と恋仲だが、要助は京の公家の嫡男松若丸で、紛失した御家の重宝「鯉魚(りぎょ)の一軸(いちじく)」を探している。
そこへ許嫁の野分姫も江戸にきて要助を取り合う。
一軸と娘二人を手に入れようとする法界坊の暗躍。
法界坊は野分姫を殺し、自分も殺され宙乗りの幽霊として登場。

浄瑠璃「双面水澤瀉(おもだか)」
猿之助が、おくみに化けた「法界坊と野分姫の合体した霊」を一人で演じ分け、早変わりもする。


合羽(かっぱ)橋道具街
椿山荘のアフタヌーンティー

真っ赤だな~♪

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改修工事が終わった南座、哲学の道、永観堂、南禅寺、岡崎を散策。
桜の葉は散っていたが、モミジは見ごろ。
ただし、どこを撮ろうとしても人が入ってしまう。
きっと私も誰かの写真の邪魔になっていただろう。

播磨から備前へ

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(1)兵庫県西部
姫路市ーー姫路城の人間将棋
赤穂市ーー復元された塩田と赤穂城跡

(2)岡山県東部
備前市ーー閑谷学校(しずたにがっこう)
 ・17世紀に岡山藩主の池田光政が建てた庶民も通える学校
 ・楷(かい)の木の紅葉
 ・屋根、床、柱、石壁など細部まで考え抜かれた建物

秋景色

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兵庫県西宮市の夙川。

タータン

アーサー・ランサム作、"Great Northern?"には、
スコットランドのハイランド地方の服装をしたゲール人(Gael)の族長が登場する。
'in full Highland dress, with tartan kilt and deerskin sporran’

tartanは、ハイランド地方の格子縞の織物。
kiltは、tartanで仕立てたスカート状の民族衣装。
sporranは、kiltに付き物の小型の皮袋。

tartanは、16、17世紀頃からハイランド地方で発展してきた。
17世紀後半から18世紀中頃に反乱を起こしたジャコバイトが身に着けた事から、着用を禁止された時代もあったが、19世紀以降、英国の王族が着用するようになり、一般にも広まった。

そのデザインはスコットランドのクラン(氏族)、地方、軍隊、王室などに分かれ、それぞれに多くの種類がある。現在では企業用など、新しいものが色々作られているようだ。

"Great Northern?" by Arthur Ransome,1947

秋の奈良

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・第70回 正倉院展。
・興福寺・・・再建された中金堂(ちゅうこんどう)と夜のライトアップ。
・頭塔(ずとう)・・・東大寺の南にある奈良時代の仏塔。
・大安寺(だいあんじ)・・・西の京にあり、創建時は東大寺、興福寺と並んだお寺。

紅葉はまだだったが、行楽には良い気候だった。

「第70回正倉院展」

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正倉院では、8世紀、奈良時代の宝物を中心に約9000点が伝えられてきた。その中から、今年は北倉(ほくそう)、中倉(ちゅうそう)、南倉(なんそう)、聖語蔵(しょうごぞう)合わせて56件の宝物が出展された。

その中で印象に残ったものは、

・玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)・・・螺鈿飾りの箱、仏具
・犀角如意(さいかくのにょい)…僧が儀式に持つ棒
・沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)・・・木画という手法の精緻な飾り箱

当時、一番美しく華やかで高価なものは、仏具だったようだ。

今年の古文書は、当時の公務員である写経生の借金証書だった。
保証人を3名立て、抵当に布を出し、利息をつけて返済する旨が書かれていて、返済した場合もきちんと記録されていた。

湿気の多い気候と火災も多かった木造の建物の中で、1200年前の品々がこれほど保存状態が良く残されてきた事は素晴らしい。

「どんだろどのの、てーぐるま」

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「万作萬斎狂言」を見た。

・「萩大名(はぎだいみょう)」
「七重八重 九重とこそ思ひしに 十重咲きいずる萩の花かな」という歌を、太郎冠者に教えてもらったが思い出せずに四苦八苦する田舎大名の話。

・「柑子(こうじ)」
土産物の三つ成りの柑子(みかん)を食べてしまった太郎冠者(万作)は、主人にあれこれ言い訳をする。挙句の果て、平安末期、京の六波羅に平家がいた時代、島流しになった三人のうち、一人だけ許されず島に残された僧の俊寛の話まで持ち出す。

・「鈍太郎(どんたろう)」
三年ぶりに西国から帰京した鈍太郎(萬斎)は、妻と女を訪ねるが二人とも本人だと信じないので、落胆して出家の旅に出る。その後、二人は出家を思いとどまるように頼む。調子に乗った鈍太郎は・・・?

「萩大名」は三度目だが、演者によって雰囲気が全く変わる。扮装や舞台装置が無く、ことばだけなので、演者の力量や個性がはっきりと出る厳しい世界だとあらためて思った。

プロセルピナ

James Reeves作の 'Pluto and Proserpine'という詩がある。

黄泉の国の王プルートがプロセルピナに求婚する。
私の女王になるなら結婚指輪を与えようというプルートに、
プロセルピナは、黄泉の国には花や鳥の声や子どもの笑いや日の光があるかと問う。
どれも無いと言われた彼女は、
「花や鳥や日の光には飽きたし、私は暗闇は怖くないから、あなたと結婚して、笑いがない人たちを慰めてあげるわ」と答える・・・という内容だ。

神話では、問答無用でさらわれて黄泉の国の女王になるプロセルピナだが、この詩では、彼女が求婚を納得して受け入れるというのが良かった。

'Blusterous day'

先月の台風は恐ろしく風が強かった。その後、川岸の松の木が根こそぎ倒れていたのを見て、Poohの話を思い出した。Owlによれば'Blusterous day'、つまり「暴風が吹き荒れる日」の話である。

PoohとPigletが、風の強い秋の木曜日に 木の洞にあるOwlの家にいると、突然その木が倒れた。いまや床が壁になり、壁が天井になってしまった家の中で、Poohの思いつきにより、Pigletが天井にある郵便受けから抜け出し助けを呼びにいく。臆病なPigletの一世一代の大活躍である。その間、Owlは伯父の話を延々と続けていた・・・。

昔から楽しく読んできたが、挿絵を見ながら読み返してみると、かなり大変な状況である。
そういえば以前、大雨で家に閉じ込められたPigletを、やはりPoohの素晴らしい思いつきで助け出す話もあったし、大雪もあった。のどかな理想郷に思われる「the Hundred Acre Wood」だが、時には気候が荒々しくなるようだ。


'In which Piglet does a very grand thing',
"The House at Pooh Corner" by A.A.Milne