朝ごはんにベーグルを作ってもらった。ドーナツ形に成型した生地を茹でてから焼くのが面白い。焼きたては最高であっという間に無くなってしまった。
兵庫県姫路市にある日本玩具博物館では、世界各地のクリスマス飾りが展示されていた。古代ヨーロッパの光を待ち望む冬至祭と、豊作を願う収穫祭に、キリスト降誕の祝いが重なったクリスマスは、ヨーロッパ各地、そこから伝わった世界各地で様々な祝い方がされている。スウェーデンのユール・トムテ、ドイツの麦わらのツリー飾りや、光のピラミッド、くるみ割り、メキシコのピニャータなど、形も色も材質も様々だった。
英国伝承童謡に
The man in the moon
Came down too soon,
And asked his way to Norwich;
He went by the south,
And burnt his mouth
With supping cold plum porridge.
というのがある。
地名のノリッジと、お粥のポリッジ、その他、韻を踏んでいるので調子がいいが、
「冷たいお粥でやけどした」という意味不明な不思議な詩だ。
ファージョンの「銀のシギ」は、この詩と、昔話とから想像をふくらませて生まれた。「月の男」チャーリーが、最後にすばらしく変身するのに驚かされる。
小さな女の子、Sal(Sallyの愛称だろう)は、お母さんと山にブルーベリーを摘みにいった。ジャムにして冬の保存食にするために。
ちょうど、クマの親子も冬眠を前にブルーベリーを食べに山を下りてきた。それぞれの親子が入れ違ってしまったから、さあ大変!
無事に、それぞれの親子がめぐり合ってほっとする。
いわゆるファンタジーではないので、動物と人間が交流することはないが、それでもクマの親子の心情がよくわかり親しみを感じさせる。
帰ってから、ジャムを作っている場面がいい。秋になると思いだす絵本だ。
"Blueberries for Sal by Robert Mccloskey 1948