10世紀、平安時代の陰陽師として名高い安倍晴明(あべのせいめい)を祭った晴明神社。近年の晴明人気にあやかり新しく社が出来たが、安倍晴明に関わりがあるとは知らない昔からずっと地名は「清明山」だった。
日が沈む時間とともに場所も季節によって変わることに今更ながら気がついた。夏至の頃が、日が沈む時間がもっとも遅く、位置も最北になる。太陽も地球も天体だったと、これまた今更ながら思い出す。
「さようなら」は「左様なら」つまり「それなら」。
私は別れたくないけれど、あなたの御都合なら、それなら仕方がないから別れましょう・・・という感じがする。日本語らしいことばだと思う。
昔の手紙は、書くのも切手を貼って投函するのも手間がかかった。いまやメールと携帯ですぐに連絡できるし、交通手段も発達している。ところが暇な時間はできず、ますます慌ただしく忙しくなる一方だ。「モモ」の時間泥棒が暗躍しているに違いない。
幌馬車で旅を続けたローラの家族は、大草原に落ち着き、家を建てた。ところが、春先に畑を耕し、やっと種イモを半分植え付けしたときに、政府の命令で立ち退かなくてはならなくなった。そこはインディアン居留地だったのだ。
引っ越しの日、残しておいた種イモを、もう植え付けはできないので食べることにした。久しぶりに美味しいポテト料理を食べながら、とうさんが言った。
「大きな損をするときは必ずちょっぴり得するものさ」
'There's no great loss without some small gain.'
'Little House on the Prairie' by Laura Ingalls Wilder
新しい携帯が来た。慣れない操作に悪戦苦闘して電源を切ると、黒い画面一面に指紋が付いていた。クリスティの短編で、ミス・マープルが、完璧なメイドに化けた泥棒の指紋を採るためにわざと持たせた手鏡を思い出した。