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三内丸山(さんないまるやま)遺跡

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青森県青森市の三内丸山遺跡は、江戸時代から知られていたが、1994年、野球場建設工事のときに、紀元前5千年前の縄文時代の大集落跡が発掘され一躍有名になった。なにしろメソポタミアや黄河文明に匹敵する古さだ。

発掘された竪穴(たてあな)住居跡や、土器、動物の骨、植物の殻などから当時の生活が類推されるそうだ。当時は平均寿命が35才ほどで、クリを栽培し、食用、建築に使っていた。基準が35センチの縄文尺といわれる測量単位があり、かなり大きな建物を建てていた。漆塗りや、ヒスイに精巧に穴を空ける技術もあった。丸木船で交易したらしく、新潟のヒスイや北海道の黒曜石も見つかっている。

現在は、広い遺跡跡に住居跡が復元され、出土品も見学できる。それにしても、ただの穴や土器の破片から、科学の力を使っていろいろなことを類推する考古学はおもしろい。