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のぞみN700系

久しぶりに新幹線に乗った。車窓の景色が、早送りの録画を見ているようだった。しょっちゅう乗っていた頃は何とも思わなかったのに・・・。慣れてしまって当たり前になったことでも、少し離れてみると新鮮に感じられる。

雨の日の楽しみ

ミルンの詩に「Waiting at the Window」というのがある。幼いクリストファー・ロビンが、雨の日、窓辺で、窓ガラスを競争するように滴り落ちる二つの雨粒に、それぞれジョンとジェイムズという名をつけ、どちらが早く下まで滑り落ちるか応援しながら見ている詩だ。題名からして韻を踏んでいるが、声に出して読んでみると調子がよくて楽しい。挿絵には、プーやコブタやイーヨーもいる。
(「Now We are Six」, by A.A.Milne)

「北極星を目ざして」

 キャサリン・パターソン(Katherine Paterson)作、「ワーキング・ガール」(「 Lyddie」)は、幕末の頃のアメリカ、産業革命時の紡績工場で女工として働き、大学へ行くリディーの物語だ。
 「北極星を目ざして」(「Jip, His Story」)は、リディーが先生になって登場する。主人公の孤児ジップは、弱者に心を寄せる優しい子だが、奴隷の子と分かり追われる身となる。先生たちの助けを得て北極星の方角を目ざし自由に向かってカナダへ旅立ち、成長後、南北戦争に身を投じる決意をする。精神を病むが、ジップのおかげで人間らしさを取り戻し、ジップのために命を落とすパットの歌が印象的だ。
 二冊とも過酷な人生だが、たくましい明るさがある。ちなみに、邦訳題は、そっけない原題とはかけはなれているが、内容を簡潔にあらわしていて悪くないと思う。
(二冊とも偕成社)

葵祭

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京都下賀茂神社の糺の森(ただすのもり)の新緑の下、総勢五百名以上、一キロに渡って葵祭の行列が進んでいく。みな葵の葉を身につけている。皇族の娘、斎王代(さいおうだい)を初めとして、馬に乗った検非違使(けびいし)など貴族の装束は、紅色、紺色、山吹色、草色などどれも華やかだが「はんなり」とでもいうのか和風の柔らかな色合いだ。一番下っ端の装束は白一色に黒い烏帽子で、葵の葉の緑色が、ひときわ映えていた。

新緑の季節

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森林公園に行った。木々の枝の葉をレースのように透かして青空が見える。小鳥がさえずり、風は爽やかで、日光にきらめく水は冷たい。「Wind in the Willows」のような物語が始まりそうな風景だった。

鯉のぼり

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川に綱を渡して鯉のぼりが吊るしてあった。川沿いに歩いていくと何列も何列も並んでいる。風が無いと洗濯物のようだが、今日は、おあつらえ向きのそよ風が吹いていたので爽やかな青空と新緑の木々の下、気持ちよさそうに川の上でなびいていた。

雑草

庭木の剪定を頼んで、庭がきれいになったので、心を入れ替えて草取りをしてみた。新緑の季節なので、つやつやした緑は見ているだけで心和むが、草は生命力たくましく取っても取っても生えてくる。野山に生えればのびのびと育ったものを、庭に生えたばかりに「雑草」として忌み嫌われるわけだが・・・。

BGM

名古屋の市バスに乗ったら、信号停車中にピアノ曲が流れる。最初は悪くないと思ったが、だんだん聞き飽きてきた。毎日聞き続ける運転手さんが少し気の毒になった。

冷泉家

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冷泉家は、藤原俊成、定家を祖とする和歌守(うたもり)の家として800年間、京都御所の北に居を構えてからでも400年間、有形無形の公家文化を守り伝えてきた。

その冷泉邸の歌会が行われる座敷の襖は、季節を感じさせない規則的な「牡丹唐草」模様で統一されていた。歌を詠む邪魔にならないためだそうだ。確かに、定家が選者となった新古今集のあたりは、見たままを読むのでなく、技巧的な想念の世界である。

天明の大火(1788年)でも類焼を免れたという「御文庫」「新御文庫」には歌集、日記など日本古典の基となる貴重な書が多数保存されている。

金銀を散らした豪華な料紙に筆で書かれた歌集は見るだけでも美しいが、定家は至る所に書き込みをしている。ある人の歌集に「一首も取るべき歌が無い」ときついコメントをしたものもあった。60年にわたって書いた日記「明月記」はたっぷり残されていたが、その文字は流れるように美しいというよりは、太い細いがはっきりした個性的なもので、味わいがあってなかなか良かった。本人は悪筆だと思っていたそうだ。朝廷の儀式の練習するため作った手製の小さな衣冠束帯姿の人形も残っていて、定家が生身の人に感じられた。

屋敷と書を見学して、「伝統を守り伝えていくのが使命だ」という代々の強い意志が印象に残った。

黄緑色の豆

少し前だが、サヤ入りグリンピース、ソラマメ、サヤエンドウ、サヤインゲンなどが、野菜売り場にたくさん並んでいた。豆ご飯にしたり、ゆでたものにバターを絡めたり、ただゆでただけでもおいしかった。春の色と味だった。