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古代カルタゴとローマ展

殖民都市カルタゴは、今から2800年ほど前、地中海の北アフリカ側、現在のチュニジアに、シリアあたりに興った海洋民族フェニキア人によってつくられ、海上交易で栄えた。200隻以上収容できる軍港も持っていた。地中海の覇権を新興国ローマと争い、紀元前3世紀のポエニ戦争では名将ハンニバルが一時ローマを破ったが、その後、滅ぼされた。

この時代の展示品からは、ギリシア、エジプト、フェニキアと様々な文化が混じっていたのがうかがわれる。ハンニバルの軍関連の遺物という鎧には、厳しい顔つきの女神アテナが浮き彫りになっていた。石柱に刻まれたフェニキア文字は流れるような筆跡のものもあった。

いったん滅ぼされたカルタゴは、それから100年後、ローマ帝国の要衝都市としてよみがえり再び繁栄した。

この時代は、専門の工房で作られた芸術モザイクが発達し、富裕な邸宅や公共の建物に飾られた。その中に、なんとヘビの頭を持ち見た者を石にする怪物メドゥーサの図柄があった。豊穣と厄除けだそうだが、あまり部屋に飾りたくはない。三叉の鉾を持ちヒポカンプス(海馬)に乗った海神ポセイドンの周りには様々な魚とともにアヒルが描かれていた。海辺の生物に含まれていたらしい。狩猟の図柄は、落馬するところも生き生きと描かれていた。

ローマの手ごわい敵としてでなく、カルタゴを中心とした展示会は初めてだった。古代カルタゴの豊かさと繁栄がよく分かったと同時に、ローマ帝国の広がりと影響力もあらためて感じさせられた。

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やっと暖かくなってきたので梅を見に行った。色は、緑がかった白から濃紅まであり、形も一重から八重まで様々だ。花一輪だと桜より梅のほうが華やかなものが多い。「楊貴妃」は、その名の通り中国的な桃色の八重だが老木だった。一本一本、早咲きから遅咲きまで咲き具合も枝の曲がり具合も違って個性的だった。

寒い朝

寒くて朝起き上がるのが辛い。こんなときに思い出すのは、アメリカの開拓者生活を描いたLaura Ingalls Wilderの「By the Shores of Silver Lake」の中で、ローラが朝起きると布団の上に雪が積もっていたという場面だ。それも四月に。それよりはマシだと思ってがんばることにしている。

「The Fairy Caravan」

インチキ毛生え薬を飲まされて毛が伸びすぎたguinea-pigのTuppenyは、highland terrierのSandyとPony Billyが率いる小さな旅回りのサーカスの一行に巡り合う。このサーカスがやってくると、虫食いの葉っぱのようにみえるお知らせが配られ、農場や森や草原に住む小動物たちがやって来て胡椒粒の代金を支払って出し物を楽しむ。

サーカスの一行は、魔法のシダの種を見につけているので人間には見えない。そして動物たちの話には、見えないけれど森の奥にいるfairyの話が出てくるし、森は恐ろしさも秘めている。見えないところに奥深い魅力がある。

ポニー、犬、豚、猫、羊など、それぞれが生き生きとして個性的だ。作者のBeatrix Potterが、「まわりにいる動物たちが、どんなことを話しているのかしら、私のことをどう見ているのかしら・・・」と想像して楽しんで書いたのがよくわかる作品だ。

巻き寿司

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節分の日には巻き寿司が目立つ。この風習は取り入れていないが、今年はふと食べたくなって、海苔を買って作ってみた。中身は、ありあわせの高野豆腐と干し椎茸と卵焼きと胡瓜。一巻きに寿司飯が一合入ってしまって驚く。丸ごとかじるのは性に合わないので普通に切った。

昨日の夜更け、ふと窓の外を眺めると一面ぼうっと薄明るい灰色でレースのカーテンを閉めたように見えた。天気が悪いのかと思ったが、それにしては建物の明かりや車のヘッドライトなど街灯りが何も見えない。どこか変だ。よく見ると一面の霧だった。見慣れた街が隠されて見知らぬ世界に変わってしまったような不思議な光景だった。

プリン

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 新しいオーブンレンジを買ったので、いろいろ試している。スチーム機能の「自動調理」でプリンができるというのでやってみた。
卵と砂糖と牛乳を交ぜてバニラビーンズを入れた素朴ないわゆる「プリン」だ。
 残念ながら「自動調理」では固まらず、原始的に角皿にお湯をはってオーブンで焼く羽目になったが、できたてのプリンは柔らかく優しい味だった。熱々のプリンが好きだけれど、こればかりはどんな有名店にもないので自家製でないと味わえない。

ル・クルーゼ

鏡開きという名目で、ル・クルーゼのオレンジ色の鍋で小豆を煮た。お節の黒豆もお雑煮もこれで作ったし、IHと相性がいいので肉じゃが、おでんと普段から愛用している。フランス生まれの鍋なので、たまには故郷のポトフを作ってあげることもあるが、すっかり日本に馴染んでいるようだ。

万作萬斎狂言公演

最初は、素囃子の「神楽」。天岩戸にこもったアマテラスを呼び出すため、その前で舞踊りが演じられた。その様子を描いたもの。

次は、野村万作が鍋売りを演じる「鍋八撥(なべやつばち)」。新しい市の代表の座をめぐって、鞨鼓(かっこ)売りと鍋売りが争う。鞨鼓というのは鼓(つづみ)のような楽器で、それを打ちながら舞う鞨鼓売りに負けじと、鍋売りが鍋を打ちながら舞う。最後に鍋が割れてしまうが「数が増えてめでたい」という落ちになるため昔は祝言で演じられたそうだ。

最後は、「釣針(つりばり)」。独り者の主人が太郎冠者を連れ、妻を得ようと西の宮の夷(えびす)に参詣すると釣り針を授かる。その釣竿で、太郎冠者が妻と腰元を釣り上げる。最後に自分の妻も釣り上げたのだが、顔を見て逃げ出すはめになる。萬斎演じる太郎冠者の「釣ろうよ、釣ろうよ~」という掛け声がおもしろい。

いずれも新春にふさわしく、また今も「えべっさん」で親しまれている西宮神社のある兵庫県西宮市で行われたので、ぴったりの演目だった。

お正月

正月三が日は、お天気にも恵まれ家族揃ってお雑煮、お節、お屠蘇、初詣で過ごしたが、年ごとに「去年と同じ」が幸せに感じられるようになってきた。