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花火

少し離れたところで花火大会があった。夜空にパーッと丸い大輪の花が続けざまに咲いて消える。と、その後から「ドン、ドドン」と音が響く。花火が華やかだっただけに、夜空に残る音がもの寂しく感じられた。

ゾゾ

 プーとコブタが、怖いけれど見たいと思っている「ゾゾ」は、「Heffalump」。ホビット族のサムが、実物を見て感激するのは、「Oliphaunt」。
「elephant」は幼児には発音しにくいことばなので、色々な言い間違いから新しいことばが生まれるのだろう。
 ところが、日本語の「ゾウさん」は、幼児にも親しみやすいことばだ。こういう場合の訳も難しいと思う。

(「Winnie-The-Pooh」)
(「The Lord of the Rings:The Two Towers」)

サクランボ

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例年より少し遅いがサクランボが手に入った。「桜ん坊」は名前も姿かたちも可愛いし、それに似合って味もほんのり甘酸っぱくて押しつけがましさがない。

山形県天童産の「ナポレオン」はヨーロッパの古い品種だそうで大粒で黄色っぽい。山形県東根(ひがしね)産の佐藤錦は、ナポレオンを元にしてできたそうで小粒で赤くて甘い。それに産地の表示のない佐藤錦は福島県産らしい。どれも美味しかった。

祇園祭宵山を前に

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祇園祭の宵山を控え、京の町は浴衣姿の人たちや海外からの観光客も含め賑わっていた。室町通りや新町通りには屋台が並び、あちらこちらに山鉾が建てられていたが、巡行のときは小さく見えるものでも、通りいっぱいに据えられ威容を誇っていた。それぞれの町で守り伝えていくのも大変だと思った。

今日は薄日が差していたが、連日の大雨で鴨川が水かさを増し濁流となっていた。

お相撲さん

 地下鉄に乗ったら、お相撲さんが三人立っていた。ちょうどその駅でガラガラに空いたので、その三人も座ったところ、普通に座ったのに七人掛けの長椅子の三分の二以上が埋まってしまった。
 三人とも若くて浴衣を着て草履を履き、きっちり髷を結っていて、さすがの存在感だった。
 そのうち一人は眼鏡をかけ、一人はビニール傘を持っていたのが、あまりに普通で逆に新鮮だった。傘は細くて折れそうに見えた。

ニケア

 イギリスがローマ帝国に統治されていた時代を舞台にしたサトクリフの歴史小説の一つ「銀の枝」の主人公の一人、ジャスティンの出身地ニケアは、どこだろう?
 岩波少年文庫の訳注には、「小アジア半島の都市」とある。彼の最初の赴任地がユダヤだから近いので、それで問題ないと思っていた。確か宗教会議があったところだと思う。
 ところが原書を読むと、本人が「ニケアです、南ガリアの」と言っている。南ガリアならフランスだ。ちなみに日本語訳では「南ガリアの」はカットされていた。
 辞書によるとニケアには、フランスの都市ニースの意味もあるらしい。これなら、南ガリアでつじつまがあう。こんな小さな発見が、日本語訳があるのにわざわざ原書を読む楽しみの一つだ。

(「The Silver Branch」Rosemary Sutcliff)

ヤタガラス

 サッカー日本代表のシンボルマークは、古式ゆかしい三本足のヤタガラスだそうだ。「古事記」などに登場し、和歌山県の熊野神社や京都の下鴨神社に祭られている由緒正しい神の化身らしい。
 そういえば北欧神話のオーディンに仕えるフギンとムニンもワタリガラスと訳されていた。どちらも都会の嫌われ者の現代のカラスとは正反対のイメージだ。

6月の薔薇

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薔薇園に行った。赤、橙、黄、ピンク、白、薄紫と様々な色合いで、花びらも珍しい一重から華やかな八重まで、大きさも小ぶりなものから大輪まで、なんと250種もあるそうだ。つぼみから三分咲き、五分咲きと、それぞれ良いが、満開手前がいちばん美しい。枯れた花や伸びた枝はどんどん剪定してあり、ちょうど消毒もしていたが、毎年、綺麗な花を咲かせるためには手入れが大変だと思った。

山口の旅

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・新山口から「SLやまぐち号」に乗った。乗っているとガタンゴトン、ガタンゴトンという音とともに振動が伝わってくる。降りてから見送っていたらポーッと汽笛を鳴らしながらシュッシュッ、シュッシュッと力強く走り去っていった。
「Choo Choo(いたずらきかんしゃちゅうちゅう)」が年を取った感じだが、「Choo choo CHOO choo! Choo choo CHOO choo!」と走っていたのがお国柄の違いだ。
('CHOO CHOO' by Virginia Lee Burton)


・山口県の中ほどにある秋吉台は、今から三億年前のサンゴ礁が隆起し、その石灰岩が少しずつ雨水に溶け侵食されてできたカルスト台地だ。「カルスト」とは、旧ユーゴスラビアの石灰岩地の地名だそうだ。
でこぼこと起伏のある草原に薄紫のアザミや黄色や白の野花が咲いているが、所々に石灰岩がゴツゴツと立っている。

秋吉台の下には秋芳洞(あきよしどう)という広大な鍾乳洞がある。
外は蒸し暑いが洞窟の中は涼しい。
最初は小舟でたいまつを掲げて探検したそうだが、さぞ幻想的な風景だったことだろう。まだ未知の洞窟が沢山あるらしい。ギムリが好きそうな場所だった。

のぞみN700系

久しぶりに新幹線に乗った。車窓の景色が、早送りの録画を見ているようだった。しょっちゅう乗っていた頃は何とも思わなかったのに・・・。慣れてしまって当たり前になったことでも、少し離れてみると新鮮に感じられる。