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苺の季節

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通りがかりの小さな八百屋さんで出盛りの苺が安く売られていたので、さっそく苺ジャムにした。煮ているときに漂う香りが魅力でジャムにしてしまうのかもしれない。煮方が足りないと白っぽさが残るが、今年はなかなか上手くいった。

お豆腐狂言会

茂山一門の「お豆腐狂言会」を観た。
嘘にちなんだ三つの演目だった。

最初は「磁石」。遠江の「田舎者」が都に上る途中、すっぱ(詐欺師)に騙され人買いに売り飛ばされそうになるが、逆に人買いの代金をせしめて逃げる。太刀をかざして追ってきたすっぱに対し、「自分は磁石の精であり、抜き身の刀は飲み込んで力となるが、鞘に収めると弱る」と逆に騙して太刀も取り上げてしまう。

次は「因幡堂(いなばどう)」。大酒飲みの妻を勝手に離縁した男が、因幡堂に新しい妻を願いにいく。神の御告げと信じて、衣を被った女と婚礼の盃を交わしたら、なんと元妻だった!

最後は、木下順二作の新作狂言「彦市ばなし」。関西訛りの熊本弁で、天狗の隠れ蓑を騙し取った彦市の苦労を面白おかしく描く。最後の場面、水の中を泳ぐ彦市と天狗の子が秀逸で、それを河童だと思い込む殿様も良かった。

狂言は、折り目正しくて、からっと明るく楽しい。

「高砂」

能の観世流の「高砂」の舞を見た。これは「相生の松によせて夫婦愛と長寿を愛でる爽やかでおめでたい早春の能」で、住吉大明神が舞う。神を舞うときは、内にエネルギーを溜めて舞うのだそうだ。分かりやすく外に発散しない様式美の極致が、能の世界かと思った。

「尾張徳川家の雛まつり」

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名古屋市の徳川美術館で「尾張徳川家の雛まつり」展を見た。

代々の藩主に輿入れした姫たちが持参した雛人形が飾られていて、特に19世紀前半の福君(さちぎみ)の菊折枝蒔絵(きくおりえだまきえ)の雛道具が豪華だった。菊の枝と実家の近衛と徳川の紋が模様になっていて金具は銀の精巧なつくりで、化粧道具、着物、茶道具、文具、食器、楽器、それに将棋盤、碁盤、双六盤、貝合わせの貝桶など何でも揃っていた。

「雛」から連想される可愛さ可憐さとは程遠く、質量共に圧倒される迫力だった。

ちなみに、蒔絵(まきえ)とは、漆器の表面に漆で絵などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器に定着させる技法だそうだ。

「Lentil」

くちびるがすぼまって酸っぱそうな顔になる食べ物というと、日本では、まず梅干だが、アメリカではレモンのようだ。

1930年代のアメリカ中部オハイオ州の小さな町。町一番の名士が久しぶりに帰郷するので、歓迎する町中の人々が駅に集まった。ブラスバンドがまさに演奏しようとしたとき、嫌われ者のじいさんが、屋根の上でこれみよがしにレモンをすすって見せたので、楽団員のくちびるがすぼまって楽器が吹けなくなってしまった。さあ大変!

この危機を救ったのが、少年レンティルだった。彼は、音楽が好きなのに歌うことができず、くちびるをすぼめることができないので口笛も吹けなかった。そこで、お金をためてハーモニカを買い、毎日練習していたのだ。

ハーモニカを吹きながら歩くレンティルと町の様子、また人々の表情が生き生きと描かれていて楽しい絵本だ。

'Lentil' by Robert McCloskey(1940)

観梅

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今年は寒かったが、さすがに梅の季節になった。楚々とした風情の白い花や、濃いピンクの華やかな中国風の花など色々な種類があって楽しかった。

雛祭り

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もうすぐ雛祭り。都合により早めにお祝いをしたが、今年もお雛様が春を連れてきた。

生姜林檎ジャム

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生姜と林檎を摩り下ろして砂糖と混ぜてことこと煮たら、ジャムが出来た。パンやヨーグルトに合うし豚肉料理にも合いそう。

bricks and mortar

イギリスの有名な伝承童謡に「London Bridge is broken down」というのがある。
ロンドン橋が流れてしまうので、wood and clay(木と粘土)、bricks and mortar(レンガとモルタル)、iron and steel(鉄と鋼)、silver and gold(銀と金)と色々な材料で架け替えた挙句に見張りを立て、見張りが夜中に寝てしまわないようにパイプを吸わせてやっと橋が架かったという歌だ。実は、この見張りというのは人柱であるらしい。陽気なメロディの底に暗い歴史が潜んでいる。

「bricks and mortar」というと古めかしい感じがするが、なんと最近では「インターネットを使わない昔ながらの書店」を「bricks-and-mortar bookstores」というそうだ。