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大儺之儀(だいなのぎ)

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 今日は節分。京都の平安神宮では、平安朝の宮中行事、追儺(ついな)の古式を復元したという大儺之儀(だいなのぎ)が行われた。平安朝の殿上人に扮した人たちの中に、お面を被り盾と矛を持った人がいた。これは鬼を追い払う役目の方相氏(ほうそうし)で、「鬼やろう!」と三度叫んでから境内を回った。儀式の後は、登場人物たちがのどかに記念写真を撮っていた。
 八坂神社では、福引券付きの豆を売っていた。節分は、鬼が恐怖だった平安朝と違って楽しい行事の一つだが、「鬼」という姿に擬人化して追い払いたい災厄は今も沢山ある。

今しばし・・・

「今しばし しばしとかぶるふとん哉」という小林一茶の句がある。二百年以上前の江戸時代の人なのに、「まったく同感!」と親近感を抱く真冬の朝だ。

「セロひきのゴーシュ」

宮澤賢治の「セロひきのゴーシュ」は好きな話の一つだが、ふと題名が気になった。セロは、チェロ。オーケストラのチェロ奏者というと颯爽とした燕尾服姿が思い浮かぶ。ゴーシュは、「左」また「ぶきっちょ」という意味もあるフランス語。フランス語の名を持つチェロ奏者なんていうと、ちょっとお洒落な雰囲気で、ネコを相手にごうごう「インドの虎狩り」を弾くゴーシュとは全く違う感じなのが面白い。

「Little White Horse」

孤児になった Maria は、英国南西部の美しい谷、Moonacre で、自分の先祖の Moon Princess にまつわる謎を解決する使命を果たし、すべてを幸せにする。

昼間は、ピンクのゼラニウムと、Marmaduke の作るおいしそうな料理に代表され明るく色彩豊かだが、夜は、黒と銀色の神秘的な世界に描かれる。

「daffodils(ラッパスイセン)が、月の魔術で金色を奪われ、細い銀の茎の上に銀のラッパを掲げている」という風景の中を不思議な白馬が駆けていく。

「Little White Horse」by Elizabeth Goudge 1946

早朝の月

一月十日朝六時に起きたら、西の上空に満月が浮かんでいた。東の空や天頂にある時よりも近く大きく見え、濃紺の空を照らす光はとても明るく力強かった。

三が日

お正月の三が日は、お屠蘇とお雑煮とお節で始める。四日からは普通どおり。それにならって穏やかだった天気も急に強い風が吹いて荒れ模様になってきた。

午前中に、晴れているのに雨がぱらついた後、北西の空に大きな虹がかかった。端は家々の屋根の上まで落ちていて空の上から誰かが渡って下りてきそうな雰囲気だった。

2012元旦

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晴れて暖かなお正月。

No more twist!

クリスマスの絵本の中で好きな本の一つが
「The Tailor of Gloucester(グロースターの仕立て屋)」だ。

イギリスには、クリスマスイブに大聖堂の鐘が鳴り始めてから翌朝に鳴り終わるまでは、すべての動物が話すことができるという言い伝えがあったそうだ。このお話では、その間に、病気になった仕立て屋のかわりにネズミたちが仕事を引き受けてくれる。

捕まえておいたネズミを仕立て屋が逃がしたことを知って、ネコのシンプキンは怒って「twist」を隠してしまう。「twist(より糸)」は、糸をよって作るという製法からきているが、日本語では、ボタン穴をかがるという用途から「穴糸」という。「twist」が足りなかったボタン穴を残して、ネズミたちがこっそり仕上げた上着の刺繍の絵も素晴らしい。

(「The Tailor of Gloucester」by Beatrix Potter)

ケルティック・コーラス「アヌーナ」

アイルランドのコーラスグループ「アヌーナ」の合唱を聴いた。
解説によれば、中世の宗教曲や聖歌を古い書物から発掘し、元々は男性のユニゾンで歌われていたものを、現代的アレンジを加え混声合唱にしているそうだ。聴いていたら、ケルトの神話のダーナ神族や、それを書き残した聖パトリック後の修道僧のことが思い浮かんだ。