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ハーブ石けん

植物園のハーブ石けんの講習会に行ってきた。摘みたてのセージの葉に熱湯を注ぐと、薄緑色に染まって香りが漂ってくる。それとグリセリン少々を、粉状の石けん素地に加えて、よくこねる。セージの製油を数滴たらして、また混ぜる。それを丸めて、平たくし、セージの葉を髪の毛、ラベンダーの花を目、オレンジのマリーゴールドの花びらを口にして、女の子の顔にした。ラベンダー入りも作って、まん丸くして、セージの耳、マリーゴールドのひげのネコとウサギにした。粘土細工のようだ。
部屋中に、ハーブの香りが満ちあふれ、窓の外も緑がいっぱいのさわやかな秋晴れだった。

秋のコンサート

ヘルシンキ生まれのオッコ・カム指揮のコンサート。
最初は、フィンランドのシベリウス作曲「交響詩:吟遊詩人」。フィンランドの民族楽器「カンテレ」の響きをハープで表している。
次に、チャイコフスキー作曲「バイオリン協奏曲ニ長調」
バイオリンは、神尾真由子。二十一才だが、フレッシュさを通り越して堂々たる演奏。
最後は、同じくロシアのラフマニノフ作曲「交響曲第二番ホ短調」。
アンコールは、やはりシベリウス作曲「悲しいワルツ」
それぞれの曲が、それぞれの作曲家らしい雰囲気だが、背景に荒涼とした雄大な自然があるのが共通している。聞きながらヘルシンキはもう日が短くて寒いことだろうと思った。

晴明神社

 京都市、堀川今出川の一条戻り橋の晴明神社に行った。晴明にちなんだ五芒星の旗が立っている。平安時代の陰陽師安倍晴明の邸宅跡だそうだ。雨模様にもかかわらず若い年齢層が次から次へと訪れていた。
 名古屋市千種区に、小さな小さな晴明神社があるのを数年前に知った。昔からあったが、陰陽師ブームにあやかり整備したので有名になったようだ。そのあたりに、昔「清明山」というバス停があったが、安倍晴明にちなんだ地名だとは思ったこともなかった。

新幹線の窓から

名探偵ホームズは、列車の窓から見える線路際に立っている柱の間隔を知っていて、時計を見ながら列車の速度を計算した。ローラ・インガルスは、病気で失明した姉メアリーに、列車の速さを感じてもらおうと、柱が通り過ぎるたびに教えてあげた。
でも、新幹線の窓から見ていると電柱は飛ぶように流れ去っていき、とても数えてなどいられない。時の流れも昔より速くなったのだろう。

秋の味

サンマを焼いて、スダチと大根おろしを添える。出たばかりの里芋と油揚げとネギの赤だし。アスパラとキノコいろいろのバター炒め。リンゴも梨もあって、食卓は秋らしくなった。

舘野泉とフランス音楽

 ノルウェーのアーリル・レンメライト指揮のフランス音楽のプログラム。最初は、軽快にデュカスの「魔法使いの弟子」。
 次に、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」。ピアノは、ヘルシンキ在住の舘野泉。左手だけの演奏は初めて聴いたが、片手で不備というのではなく、曲の雰囲気が調ごとに違ったり、オーケストラと小編成の室内楽で違ったりするように、左手でしか表せない曲もあるのかな、と思った。背筋を伸ばして聴いた。
 後半は、ドビュッシーの「海」。曲の中に日本的なものもあるような気がしたら、解説によると「北斎の画からも霊感を得た」そうだ。
 最後は、ビゼーの「カルメン組曲より」。若いオーケストラに合った指揮で楽しく聴けて、楽しく帰った。

「ジャングル・ブック」

 イギリスのノーベル賞作家ラドヤード・キプリングが、1894年から出版した「ジャングル・ブック」は、モウグリの物語を中心に、いろいろな短編が集まっている。
 幼いときに、インドのジャングルで人食いトラ、シーア・カーンに追われ、シオニーのオオカミに助けられた少年モウグリは、母オオカミのラクシャ(魔女の意味)、年寄りグマで先生のバールー、速くて強くて賢い黒ヒョウのバギーラ、オオカミの頭の灰色のアケイラ、知恵も力もあり動物に対し恐ろしい磁力を持つ大蛇のカー、最長老の物知りゾウのハティなど、個性的な仲間に見守られ、ジャングルの掟(おきて)を学びながら、たくましく育つ。何事に対しても、まっすぐに立ち向かうモウグリの姿が魅力的。
 インドにおいて大英帝国の白人が絶対的に偉い、という古き価値観が気になるが、それを越えて、気高く、いきいきとした獣たちの姿にひきこまれてしまう。
 獣たちが、モウグリの頼みで、人間の住んでいた村をジャングルに戻してしまう迫力ある場面は、人間がまだ自然の驚異を感じていた時代の物語だなあと思う。
 また、マングースのリッキが、コブラと壮絶な戦いを繰り広げる「リッキ・ティッキ・タービ」も、ことばのひびきからして、おもしろい。
 ところで、作者は、日本を訪れたこともあるそうで、明治初期の洋装の日本人を評して「『不思議の国のアリス』のテニエルの最初の挿絵、懐中時計を見ている白ウサギに似ている」と言ったとか・・・・・!?
 ちなみに、「Five Children and It」( E.Nesbit,1902)の中に「 - but that is another story, as dear Mr.Kipling says.」という箇所があった。ほぼ同時代人に、そう言われるほど親しまれていた作家だったようだ。

(金原瑞人訳、偕成社、西村孝次訳、学研)

アンナ・ド・ノアイユの肖像

藤田嗣治1926年作の「アンナ・ド・ノアイユの肖像」を見た。藤田独特の白い肌で、黒の前髪を下ろした髪型の女性がこちらをじっと見つめて立っている。芥子色っぽい繊細なドレスとパンプス姿は、今のファッションとしても魅力的。背景が、やはり白くて印象的だが、実は、モデルの女性が、あれこれ注文をつけるので、怒った画家が背景を描かずに止めてしまい未完に終わったという説明が添えてあった。いったい、どういう注文をつけたのだろう?

ツクツクボウシ

残暑といっても35度を超えるのが珍しくない日々が続いたが、さすがに日没が早くなってきた。それに、今日初めてツクツクボウシの鳴声が聞えた。昔は、お盆を過ぎると聞えたものだが、温暖化のせいか二週間ほど遅い。それでも、ゆっくり季節は進んでいる。

ドイツ土産

ドイツ土産のパンとチーズの朝食。癖のあるチーズがライ麦パンによく合う。フランス産のとろっとして優しい味のカマンベールは、残りもののフランスパンによく合った。それぞれ個性的な味だけに、相性の善し悪しがあるようだ。