
今年の冬至は12月22日なので、正確には三日前。
日の入り近くに写真を撮ったら16時50分頃だった。
なんと夏至と二時間の差がある。

今年の冬至は12月22日なので、正確には三日前。
日の入り近くに写真を撮ったら16時50分頃だった。
なんと夏至と二時間の差がある。


三井記念美術館で「国宝 雪松図と動物アート」展を見た。
三井家は、江戸後期の絵師、円山応挙の後援者だったので、その作品を多数所有している。その一つ「雪松図」は、松の枝に降り積もって日の光に照り映えている雪の白さの方が、金箔よりも際立っていた。
能面「蛇(じゃ)」は、「道成寺」の鬼女だけに使われるそうだ。
「道成寺」は、
再興された釣鐘供養の場に白拍子が現れて舞った後、釣鐘を落としてその中に隠れる。僧侶の祈祷で鐘が持ち上がると、鬼女になっていた。
それは、安珍清姫伝説(僧に懸相した娘が、蛇に変身して、僧が隠れた釣鐘に巻きついて焼き殺すという伝説)の怨霊だった。
僧の祈祷で怨霊は退散する・・・という話だ。
鬼女に使われる面は「蛇」の他に「般若(はんにゃ)」があるが、「蛇」の方が人間味が消えて恐ろしいものだそうだ。
歌舞伎舞踊の華やかな「娘道成寺」とは全く違う雰囲気だ。
和歌山県の道成寺に行ったばかりなので興味深かった。


十二月大歌舞伎
夜の部
一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)阿古屋(あこや)
平家滅亡後、平家の武将の景清(かげきよ)の行方を問いただすため、愛人の遊女、「遊君(ゆうくん)阿古屋」(玉三郎)が引き出される。景清の所在を知らないという阿古屋を岩永左衛門(松緑)は拷問にかけようとするが、詮議の指揮を執る重忠(しげただ)(坂東彦三郎)は、阿古屋に琴、三味線、胡弓を弾かせることで心の内を推し量ろうとする。言葉に嘘があるなら、調べに乱れが表れるというのである・・・。
人形浄瑠璃が元なので、岩永左衛門は人形の振りをする。
三曲を実際に演奏しながら細やかな心情を表現しなくてはならない女方の大役「阿古屋」を、玉三郎が若手二人に引き継ごうとしている。
二、あんまと泥棒
NHKラジオドラマの脚本を元にしたもの。
ある夜更け、あんまの秀の市(中車)の家に、泥棒の権太郎(松緑)が押し入って金を出すよう迫るが・・・。
三、二人藤娘(ににんふじむすめ)
娘姿の藤の精(中村梅枝、中村児太郎)による舞踊。
琵琶湖畔の松の大木にからむ藤の花のもとに、美しい娘姿の藤の精が現れて踊る。衣装の早替わりが何度もあり華やか。
貫禄の阿古屋と初々しい藤娘だった。


和歌山県西部にある道成寺は、8世紀初に創建された県最古のお寺。安珍清姫伝説で有名だが、釣鐘は無い。
件の釣鐘(再興されたもの)は紆余曲折を経て、京都のお寺にあるそうだ。




兵庫県神戸市で、阪神淡路大震災の年に始まった「神戸ルミナリエ」。今年も綺麗だった。
英語圏の伝承童謡に、次のようなものがある。
'One for sorrow,
Two for joy,
Three for a girl,
Four for a boy,
Five for silver,
Six for gold,
Seven for a secret,
Never to be told'
これは、鳥の「magpie」が枝にとまっているのを見たとき、その数で先行きを占うことができるという古くからの言い伝えが元になっている。
また「magpie」には、「噂好きな、おしゃべりな人」という意味があるそうだ。
「magpie」は、日本語では「カササギ」になる。
こちらは、七夕の夜、織姫と彦星が会うときに、天の川に連なって橋になる話を思い出させる。カササギの橋は、百人一首にも出てくる。どちらも美しい。
同じ鳥でもずいぶん印象が変わるものだ。
Poohは、ロバのEeyoreのしっぽを見つける方法を、 物知りのOwlに聞きに行く。
Owlは、しっぽを見つけた者に 'Issue a Reward'を提案するのだが、それをPoohは 'atishoo!'と聞き間違え、話の途中でくしゃみをしたので分からなかったと頓珍漢な会話になっていく。
石井桃子訳では、「薄謝を贈呈する」となっていて「ハクシャ」が「ハクション!」を連想させる。これは名訳だと思う。
'In which Eeyore loses a tail and Pooh finds one',
"Winnie-the-Pooh" by A.A.Milne'




1、千葉ポートタワー
2、小湊(こみなと)鉄道…房総半島内陸部を走る。
・五井駅から養老渓谷駅まで乗車
・里山トロッコ列車…途中の上総牛久(かずさうしく)駅から養老渓谷駅まで
3、養老渓谷
粟又(あわまた)の滝、小沢又(こざわまた)の滝など滝めぐりの遊歩道


吉例顔見世大歌舞伎
夜の部
一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
桜満開の南禅寺山門の楼上で、天下の大泥棒石川五右衛門(吉右衛門)が、煙管をくゆらせ「絶景かな、絶景かな~」。
二、文売り(ふみうり)
雀右衛門の舞踊。
三、隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)法界坊
悪党だが憎めない生臭坊主の法界坊(猿之助)が永楽屋の娘おくみ(尾上右近)に恋慕。おくみは手代の要助と恋仲だが、要助は京の公家の嫡男松若丸で、紛失した御家の重宝「鯉魚(りぎょ)の一軸(いちじく)」を探している。
そこへ許嫁の野分姫も江戸にきて要助を取り合う。
一軸と娘二人を手に入れようとする法界坊の暗躍。
法界坊は野分姫を殺し、自分も殺され宙乗りの幽霊として登場。
浄瑠璃「双面水澤瀉(おもだか)」
猿之助が、おくみに化けた「法界坊と野分姫の合体した霊」を一人で演じ分け、早変わりもする。
合羽(かっぱ)橋道具街
椿山荘のアフタヌーンティー




改修工事が終わった南座、哲学の道、永観堂、南禅寺、岡崎を散策。
桜の葉は散っていたが、モミジは見ごろ。
ただし、どこを撮ろうとしても人が入ってしまう。
きっと私も誰かの写真の邪魔になっていただろう。





(1)兵庫県西部
姫路市ーー姫路城の人間将棋
赤穂市ーー復元された塩田と赤穂城跡
(2)岡山県東部
備前市ーー閑谷学校(しずたにがっこう)
・17世紀に岡山藩主の池田光政が建てた庶民も通える学校
・楷(かい)の木の紅葉
・屋根、床、柱、石壁など細部まで考え抜かれた建物

兵庫県西宮市の夙川。
アーサー・ランサム作、"Great Northern?"には、
スコットランドのハイランド地方の服装をしたゲール人(Gael)の族長が登場する。
'in full Highland dress, with tartan kilt and deerskin sporran’
tartanは、ハイランド地方の格子縞の織物。
kiltは、tartanで仕立てたスカート状の民族衣装。
sporranは、kiltに付き物の小型の皮袋。
tartanは、16、17世紀頃からハイランド地方で発展してきた。
17世紀後半から18世紀中頃に反乱を起こしたジャコバイトが身に着けた事から、着用を禁止された時代もあったが、19世紀以降、英国の王族が着用するようになり、一般にも広まった。
そのデザインはスコットランドのクラン(氏族)、地方、軍隊、王室などに分かれ、それぞれに多くの種類がある。現在では企業用など、新しいものが色々作られているようだ。
"Great Northern?" by Arthur Ransome,1947




・第70回 正倉院展。
・興福寺・・・再建された中金堂(ちゅうこんどう)と夜のライトアップ。
・頭塔(ずとう)・・・東大寺の南にある奈良時代の仏塔。
・大安寺(だいあんじ)・・・西の京にあり、創建時は東大寺、興福寺と並んだお寺。
紅葉はまだだったが、行楽には良い気候だった。

正倉院では、8世紀、奈良時代の宝物を中心に約9000点が伝えられてきた。その中から、今年は北倉(ほくそう)、中倉(ちゅうそう)、南倉(なんそう)、聖語蔵(しょうごぞう)合わせて56件の宝物が出展された。
その中で印象に残ったものは、
・玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)・・・螺鈿飾りの箱、仏具
・犀角如意(さいかくのにょい)…僧が儀式に持つ棒
・沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)・・・木画という手法の精緻な飾り箱
当時、一番美しく華やかで高価なものは、仏具だったようだ。
今年の古文書は、当時の公務員である写経生の借金証書だった。
保証人を3名立て、抵当に布を出し、利息をつけて返済する旨が書かれていて、返済した場合もきちんと記録されていた。
湿気の多い気候と火災も多かった木造の建物の中で、1200年前の品々がこれほど保存状態が良く残されてきた事は素晴らしい。

「万作萬斎狂言」を見た。
・「萩大名(はぎだいみょう)」
「七重八重 九重とこそ思ひしに 十重咲きいずる萩の花かな」という歌を、太郎冠者に教えてもらったが思い出せずに四苦八苦する田舎大名の話。
・「柑子(こうじ)」
土産物の三つ成りの柑子(みかん)を食べてしまった太郎冠者(万作)は、主人にあれこれ言い訳をする。挙句の果て、平安末期、京の六波羅に平家がいた時代、島流しになった三人のうち、一人だけ許されず島に残された僧の俊寛の話まで持ち出す。
・「鈍太郎(どんたろう)」
三年ぶりに西国から帰京した鈍太郎(萬斎)は、妻と女を訪ねるが二人とも本人だと信じないので、落胆して出家の旅に出る。その後、二人は出家を思いとどまるように頼む。調子に乗った鈍太郎は・・・?
「萩大名」は三度目だが、演者によって雰囲気が全く変わる。扮装や舞台装置が無く、ことばだけなので、演者の力量や個性がはっきりと出る厳しい世界だとあらためて思った。
James Reeves作の 'Pluto and Proserpine'という詩がある。
黄泉の国の王プルートがプロセルピナに求婚する。
私の女王になるなら結婚指輪を与えようというプルートに、
プロセルピナは、黄泉の国には花や鳥の声や子どもの笑いや日の光があるかと問う。
どれも無いと言われた彼女は、
「花や鳥や日の光には飽きたし、私は暗闇は怖くないから、あなたと結婚して、笑いがない人たちを慰めてあげるわ」と答える・・・という内容だ。
神話では、問答無用でさらわれて黄泉の国の女王になるプロセルピナだが、この詩では、彼女が求婚を納得して受け入れるというのが良かった。
先月の台風は恐ろしく風が強かった。その後、川岸の松の木が根こそぎ倒れていたのを見て、Poohの話を思い出した。Owlによれば'Blusterous day'、つまり「暴風が吹き荒れる日」の話である。
PoohとPigletが、風の強い秋の木曜日に 木の洞にあるOwlの家にいると、突然その木が倒れた。いまや床が壁になり、壁が天井になってしまった家の中で、Poohの思いつきにより、Pigletが天井にある郵便受けから抜け出し助けを呼びにいく。臆病なPigletの一世一代の大活躍である。その間、Owlは伯父の話を延々と続けていた・・・。
昔から楽しく読んできたが、挿絵を見ながら読み返してみると、かなり大変な状況である。
そういえば以前、大雨で家に閉じ込められたPigletを、やはりPoohの素晴らしい思いつきで助け出す話もあったし、大雪もあった。のどかな理想郷に思われる「the Hundred Acre Wood」だが、時には気候が荒々しくなるようだ。
'In which Piglet does a very grand thing',
"The House at Pooh Corner" by A.A.Milne

爽やかな秋晴れの一日だけれど、週末に台風上陸の予報が出ている。今年三つ目の直撃は免れたいものだが、科学技術が進んだ現代でも、家にこもって行き過ぎるのを待つしかない。800年前に「方丈記」を書いた鴨長明に時代を超えて親しみを覚える。



・鳴門(なると)市
大塚国際美術館
・徳島市
県立近代美術館、城跡公園、眉山(びざん)ロープウェイ
親切な地元の方々と、スダチ
小雨の中、左手に傘、右手に鞄を持って繁華街の歩道をせかせか歩いていたら、何かにつまずいたのかいきなり派手に転んでしまった。雑踏の中で焦ったが何とか立ち上がって歩くことができ、無事に目的地に着いた。ほっとして調べてみたら厚地のデニムの膝が破れていたものの、傷は無く打ち身だけですんだ。衣服といえば防寒や身だしなみや流行くらいしか思わなかったが、皮膚を保護するという大事な役目があるのに今更ながら気づいた。
台風の後、停電した。テレビのニュースも見られないし、スマホの充電量も心もとない。だんだん暗くなってくるので蝋燭を出してつけようとしていたら、有難いことにパッと電気がついた。情報化社会といっても、一瞬で孤立してしまうのを思い知らされた。





1日目
小田原(神奈川県)ー箱根湯本:箱根登山線
箱根湯本ー強羅(ごうら):登山電車
強羅ーポーラ美術館:バス
登山電車のスイッチバック、ポーラ美術館
2日目
強羅ー早雲山:登山ケーブルカー
早雲山ー大涌谷(おおわくだに)ー桃源台港:ロープウェイ
(芦ノ湖)桃源台港ー箱根町港:箱根海賊船
箱根町港ー(元箱根)ー小涌谷(こわきだに):バス
小涌谷ー強羅:登山電車
大涌谷の黒たまご、箱根関所、強羅公園
3日目
箱根湯本ー(甘酒茶屋)ー元箱根:バス(箱根旧街道線)
元箱根ー三島(静岡県):バス
箱根湯本の露天風呂、甘酒茶屋、広重のような富士山、
三嶋大社…源頼朝、徳川家康など武士の崇敬を集めた。





1、長野市
松代(まつしろ)城跡…17世紀初め関ヶ原の戦い後、上田から移ってきた真田信之を初代藩主とする松代藩の城跡。
善光寺…野沢菜入りおやき
戸隠(とがくし)神社、五社参り…北アルプス山麓、投げ飛ばされてきた天岩戸(アマノイワト)が起源という戸隠山にあり、天岩戸開きに関係した神々を祭る。
・奥社…入口から40分続く参道。見事な杉並木。アメノタヂカラオノミコトを祭る。
・九頭竜(くずりゅう)社
・火之御子社(ひのみこしゃ)…アメノウズメノミコトを祭る。
・宝光社(ほうこうしゃ)
・中社(ちゅうしゃ)
戸隠蕎麦
2、白馬村、小谷(おたり)村栂池(つがいけ)経由で
JR南小谷(みなみおたり)へ行き、
「リゾートビューふるさと」で南アルプスに沿って南下し
JR松本へ。




この夏で初めての秋らしい日だったので、京都駅界隈に小さな散歩に出かけた。西本願寺ではツクツクボウシが聞こえ、東本願寺からは東山が綺麗に見えた。時期外れなのか、珍しく観光客も少なめで、どちらも駅の雑踏が信じられない静けさだった。
ドイツ生まれのレイ夫妻が、パリで創り出した小猿は「Fifi」と名付けられた。夫のハンスが描き、妻のマーガレットが話を書き、二人は、その原稿を持って第二次大戦中にアメリカに移住した。
戦後、それが絵本として出版されるとき、その小猿は「George」という名前になった。
その後、イギリスで出版されるときは、時の国王と同じ名前になってしまうので「Zozo」と変えられ、しっぽが付け加えられた。当時、イギリスでは、しっぽがあるのが「monkey」で、ないのは「ape」と区別されていたからだそうだ。
日本では「ひとまねこざる」として岩波から出版された。最初は縦書きで、スパゲッティが「うどん」と訳されていた。隔世の感がある。けれど、知りたがりやで大騒動を巻き起こすジョージの憎めない可愛さは、年月が経っても変わらない。
"Curious George Takes a Job" by H.A.Ray,1947



「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」が始まった。
参加は過去最多の56校。朝7時に着いたが、しばらくして内野席は売り切れ、外野席も今年から有料なので駅の方に戻って並ばなくてはならなかった。
皇太子ご夫妻御臨席のため、手荷物検査もあり、球場周辺は例年と違い大混雑で騒然としていた。
開会式の入場行進の後、水分補給タイムがあった。例年にない猛暑の中、選手も観客も大変だ。
ボールがヘリコプターから落とされ、松井秀喜氏の始球式で第一試合、大分の藤陰(とういん)ー石川の星稜(せいりょう)が始まった。決勝戦まで熱中症で倒れる人などなく無事終わってほしい。
船をロープで岸につなぎとめる時の特別な結び方を、「a bowline knot」というそうだ。作者が描いた挿絵を見ながらやってみたが、なかなか難しい。
ジョンは、海軍中佐の父に仕込まれていたので、手際よく結ぶことができた。その父のような熟練の船乗りともなると、手首を二ひねりしただけで片手で結んでしまった。
これは「もやい結び」といって、現代の日本でも様々な場面で使われる結び方だそうだ。
"We Didn't Mean to Go to Sea" by Arthur Ransome,1937
19世紀前半の作、ドイツ・ロマン派の作曲家ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」を見た。
17世紀後半の30年戦争後の荒廃したボヘミアの森が舞台。スランプに陥った射手マックスは、悪魔から絶対に的を外さない魔弾を手に入れるため、深夜「狼谷」へ行く。そこではおどろおどろしい雰囲気の中で7発の魔弾が造られ、悪魔が姿を現す・・・。
マックスは最初から最後まで悩みっぱなしで魅力的とは申しかねたが、恋人アガーテは生きていて、罪も許され、一応めでたく終わる。もっとも、元になった話は、主人公の7発めの魔弾で恋人は息絶え、主人公は精神錯乱を起こすという悲惨な話だったそうだ。
「狩人の合唱」、また序曲の一部「秋の夜半」として昔から知られている曲は美しいが、何より深い森の恐ろしさと民衆の力強さが印象に残る作品だった。

7月下旬から8月上旬は土用で最も暑い時期だが、今年はまた格別で連日35℃以上の猛暑が続いている。人間には辛い暑さでも、雲も蝉も元気だ。





祇園祭の前祭(さきまつり)、山鉾巡行を見た。
長刀鉾(なぎなたほこ)の注連縄(しめなわ)切りから始まり
23基が続く。
写真は他に函谷鉾(かんこほこ)、月鉾、山でも辻回しをする岩戸山、最後は船鉾。
大阪の地震、西日本の豪雨、猛暑と続き、平安の昔と同じく神頼みをしたくなる。
昨日、大雨の二日目の午前中、近くの桜の木の下に落ちていたクマゼミの幼虫が救出されてきた。室内の植木の枝で羽化が始まり、昼頃に終わった。その後、小さな緑の羽がどんどん伸びて透明になってきた。少しずつ動き出し、夜になって飛んだので元の桜の木にお帰りいただいた。
英国のアーサー・ランサム作の『シロクマ号となぞの鳥』(岩波)は原題を『Great Northern?』という。「大きな北方の?」では何のことか分からないが、実は「Great Northern Diver」という鳥の名前を略したものである。
「Diver」とは、「ダイバー」の名が表すように潜るのが得意な渡り鳥で、Red-throated Diver、Black-throated Diver、Great Northern Diverなどの種類があるそうだ。
その中で、英国では巣を作ることはないと思われていたGreat Northern Diverの巣と卵を、少年ディックがスコットランドの島で見つけたことから話が始まる。
日本ではなじみが薄い鳥だが、ディックの熱意のおかげで読み終わる頃には親しみがわいてきた。
"Great Northern?" by Arthur Ransome,1947


今年も梅ジュースと、梅干の余りの赤紫蘇ジュースが出来上がった。ジメジメと蒸し暑く鬱陶しい時期だが、どちらも味は爽やか。





岡山県倉敷市
・大原美術館
広島県福山市
・ふくやま美術館
・広島県立歴史博物館…芦田川の底に埋もれていた15世紀、室町時代あたりの中世の集落群の遺構「草戸千軒」
山口県柳井市
・広島から山陽本線
・江戸時代の商家の白壁の町並み
・金魚ちょうちん

日が沈んだので写真を撮ってから時計を見たら午後6時50分あたり。ほんとの空はもっと明るかった。


世田谷区の静嘉堂(せいかどう)文庫美術館で、曜変天目を見た。12-3世紀の南宋でつくられたもので、世界に3椀しか無く、その全てが日本にあり国宝となっている。
茶碗の姿かたちも美しく、写真や映像では表せない奥深い星空のような神秘的な美しさだった。
調布市の深大寺は、水神の深沙(しんしゃ)大王に由来し奈良時代に創建され、その後、平安時代に天台宗に改められた。木や土が武蔵野の雰囲気だった。


歌舞伎座「六月大歌舞伎」昼の部(幕見席で二幕)
「文屋(ぶんや)」
舞踊。色好みの公家、文屋康秀(ふんやのやすひで)を菊之助が踊る。
「野晒悟助(のざらしごすけ)」
明治時代に河竹黙阿弥が、五代目尾上菊五郎のために書き下ろした世話物狂言。
腕が立つ色男の侠客、野晒悟助(のざらしごすけ)を七代目菊五郎が演じる。
住吉神社が舞台で、堺、日本橋(にっぽんばし)など大阪の地名が出てくるが、江戸生まれの作者なので台詞が江戸言葉で違和感。
後半の立ち回り、主人公はあまり動かないが、敵方の一同が「音羽屋」と書かれた傘を上手く使って頑張っていた。
おまけは地下の豆大福。





・愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
・嵯峨鳥居本(さがとりいもと)伝統的建造物群保存地区・・・全国の愛宕(あたご)神社の総本山である愛宕(あたご)神社の鳥居
・あだし野 念仏寺・・・化野(あだしの)は、かつての風葬の地
・旧嵯峨御所 大本山 大覚寺・・・嵯峨天皇の離宮が元、大覚寺は9世紀後半に嵯峨天皇の孫により開山、いけばな嵯峨御流の総司所
・祇王寺・・・真言宗大覚寺派、苔、平家物語に登場
・落柿舎・・・江戸の俳人、向井去来
湯豆腐
嵐山は狭義、嵯峨野は広義





青森県青森市に二泊三日の旅をした。
・棟方志功記念館、アスパム展望台、旧青函連絡船「八甲田丸」
・青森魚菜センター「のっけ丼」ホタテ、ウニ、イクラ、中トロ、ボタンエビ、ズワイガニ、ワカメ味噌汁
・酸ヶ湯(すかゆ)温泉…残雪、酸性硫黄泉、そばまんじゅう
・三内丸山遺跡…5500年前から1500年間続いた縄文時代の遺跡、木製編籠「縄文ポシェット」
・青い森鉄道の浅虫(あさむし)温泉駅…「浅虫」は元は「麻蒸」だが、火事に縁がないように字を変えたとか。
・浅虫水族館…ホタテの養殖の解説
・青森空港「ひば」で海峡丼9種盛
ねぶたとリンゴに加え、ホタテも青森の名物だと知った。





葵祭(賀茂祭)の、総勢五百名、長さ八百メートルに及ぶ行列を、終着地、上賀茂神社で見学した。
一の鳥居をくぐった白砂の神聖な場所なので、騎馬も牛車も許されず、斎王代も輿を降りて歩いていた。
雅楽を奏する二組があった。最初は、斎王代に先立つ「蔵人所陪従(くろうどどころのべいじゅう)」で、最後の方が勅使(天皇の使い)の後の陪従(べいじゅう)。こちらは、和琴を二人がかりで運んでいた。
その後、大田神社に行った。ここは、上賀茂神社の境外摂社でカキツバタが有名だが、今年は春が早かったので残念ながら盛りを過ぎていた。

前日は大雨だったので、びしょぬれの細い紐のようにしょんぼりと垂れ下がっていた鯉のぼりが、今日はうって変わって元気に泳いでいた。速乾性の素晴らしい回復力!


渋谷の松涛美術館で、「チャペック兄弟と子どもの世界展」を見た。
チェコのヨゼフ・チャペック(1887-1945)作、絵の「こいぬとこねこのおかしな話」は、チェコの国中で愛読されてきたそうだ。
弟カレルは「長い長いお医者さんの話」などの児童書の他、戯曲「ロボット」も書いている。
それを「人造人間」という題で築地小劇場で上演した時のポスターも展示されていた。「ロボット」ということばは、兄が創ったそうだ。
兄の描いたねこや子ども、弟の愛犬ダーシェンカなどどれも暖かくて楽しい絵だった。けれど、弟の病死後、兄は収容所で亡くなったといわれる。ペンや絵筆でナチスに抵抗したその絵は、ほんわかと優しいが、一本筋が通った奥深さを秘めていた。


四月大歌舞伎千穐楽の夜の部、
通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」を見た。
江戸時代後期の四世鶴屋南北作で、
片岡仁左衛門が一世一代にて権力者の大学之助と、町人の太平次の二役を演じた。最初から問答無用で殺しまくり、その悪役が魅力的という歌舞伎にぴったりの話で引き込まれた。
鳴りやまぬ拍手に、歌舞伎では普通は有り得ないカーテンコールがあった。洋楽では「アンコール」がお決まりだが、これが本当の姿だと思った。





兵庫県、JR福知山線廃線跡を生瀬(なまぜ)から武田尾(たけだお)まで枕木の上を歩いた。
トンネルの中は懐中電灯が頼り。
雨の後なので武庫川の水量が多かった。
笹部桜の花がほんの少し残っていた。





京都市右京区
・嵯峨嵐山の天龍寺
臨済宗天竜寺派の大本山。
嵐山を借景とした庭園と、石楠花(しゃくなげ)その他、花盛り。
14世紀、吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うため足利尊氏が創建。開山(初代住職)は夢窓疎石(むそうそせき)。
礎石は当時、人望のあった禅僧で寺院建立の資金調達のため「天龍寺船」による中国(元)との貿易を進言したそうだ。
・嵯峨小倉山の大河内山荘
保津川(桂川)を挟んだ嵐山の対岸、小倉山の南面にある。
比叡山から東山の大文字まで見渡せる。
・嵐山公園、亀山地区の展望台
保津川下りの舟が見え、トロッコ列車(山陰線)の音が聞こえた。
・阪急嵐山線と、嵐電(らんでん)




大阪造幣局の「桜の通り抜け」に行った。
初日だというのに早くも散り初めの木が多かった。
「今年の花」は「大提灯」。

今年は急に暖かくなったのでソメイヨシノが一気に満開になり、あっという間に散って葉桜になってしまった。
葉桜には遠目の華やかさは無いが、なかなか味わい深い美しさがある。





哲学の道から南禅寺を通って岡崎まで歩いた。
ソメイヨシノの花はすっかり散っていた。
おかげで人が少なくて良かった。





2、鹿児島県鹿児島市
・日豊本線の鹿児島中央駅
・城山展望台…西郷隆盛
・仙巌園(せんがんえん)…桜島と錦江湾を借景にした島津家別邸&
尚古集成館…薩摩藩の洋風工場建築物
・市電
・鹿児島空港…新燃岳(しんもえだけ)が見えるらしい。
・黒豚ラーメン、さつま揚げ、
かるかん(饅頭でなく昔ながらの四角い方)
桜島と島津斉彬(なりあきら)。
優雅な別邸、仙巌園に鉄を溶かす反射炉を初めとする西洋風工場(集成館)をつくり、薩英戦争を切り抜け、その力を認め、英国に留学生を送っていた薩摩藩に驚かされた。明治維新の薩摩からの見方は新鮮だった。





1、宮崎県
・南東部の日南海岸
堀切(ほりきり)峠とその周辺、
青島神社、青島灯台、ビロー樹、鬼の洗濯板(海岸)
・南部の都城(みやこのじょう)市
日豊本線の西都城(にしみやこのじょう)駅、
島津発祥の地、都城島津邸
・マンゴー、青島ういろう、鰹丼、
冷や汁、飫肥(おび)天、日向夏(ひゅうがなつ)

「春爛漫 茂山狂言会」を見た。以下はチラシを参考にしたまとめ。
「察化(さっか)」
都の伯父に連歌の宗匠(そうしょう)になってもらおうと、主人が太郎冠者に頼みに行かせる。伯父を知らない太郎冠者は、「みごいの察化」というすっぱ(詐欺師)を連れてきてしまう。人違いと分かるが事を荒立てたくない主人は、もてなして帰そうとする。そこで太郎冠者が粗相をしないよう自分の真似をするよう言いつけるが・・・。
「唐相撲(とうずもう)」
唐の帝王に仕えていた日本人の相撲取りが帰国を願い出ると、帝王は最後にもう一度相撲を見たいと言う。すると相撲取りが次々に唐人を負かしてしまうので、業を煮やした年老いた帝王は自分が相手になると言い出すが・・・。
茂山千五郎家のお家芸で、登場人物は現行曲で最も多い総勢40人以上。まさに千五郎家が「老いも若きも総出」で、狂言には珍しい囃し方も唐の扮装で登場する。相撲取りと通辞(通訳)以外は、唐音という創作語をしゃべり、相撲の取り組みも色々ある。新しい当主、千五郎の朗々とした声はさすがの貫禄。衣装も豪華で徳川美術館で見たのを思い出した。とにかく華やかで楽しかった。





神戸市立王子動物園にお花見に行った。
神戸の桜の開花の「標準木」があった。
満開で早くも花吹雪。



兵庫県西宮市夙川公園の桜。
3月26日に六分咲き位だったのが、29日には一気に満開になった。
「夙川舞桜」も綺麗に咲いていた。


「尾張徳川家の雛まつり」展を見に行った。
国宝「初音の調度」の「胡蝶蒔絵将棋盤」が豪華だった。
その他、三人官女の持ち物の使い方や、仕丁の持ち物(傘と提灯)や、駕籠の付属品(傘と長刀)が分かった。ちなみに「初音」も「胡蝶」も由来は源氏物語。
桜が満開だった。
有名なテディ・ベアの一つが「Winnie-the-Pooh」(クマのプーさん)である。
(ただし、ディズニーでなく原作の方に限る。)
ぬいぐるみのクマをテディ・ベア(teddy bear)と呼ぶのは、20世紀初めの狩猟好きの米大統領、セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)の愛称「Teddy」からきているらしい。
ところが、原作では、プーは「Edward Bear」となっている。
最初に読んだとき、プーの本名がエドワードなのだろうかと不思議に思ったものだが、TeddyはEdwardまたはTheodoreの愛称だそうだ。
いずれにしてもクマが男の子だったのは確かだ。
"Winnie-the-Pooh" by A,A,Milne,1926

やっと春らしくなってきた。
花粉症の季節でもあるのは有難くないが・・・

梅が咲いた。ここは桜の名所だが、今は梅が主役。



2、神奈川県西部
箱根町のポーラ美術館「100点の名画でめぐる100年の旅」展
・箱根登山鉄道は、箱根湯本から強羅(ごうら)まで、3回、運転手と車掌が交替するスイッチバックで登っていった。
小田原市の鈴廣(すずひろ)かまぼこ博物館




1、静岡県東部
伊豆半島南東部、河津町の桜祭り
・早咲きのカワヅザクラは、河津町で発見された苗を育てた品種で、1974年に命名された。
・行きは熱海市から伊豆急の豪華な普通列車「黒船号」、
帰りは「ワイドビュー踊り子」だが、6時過ぎなので外は真っ暗だった。
熱海市の熱海梅園



神戸市東灘区の保久良(ほくら)神社に行った。
高台にあるので、市街地から海の方まで見渡せる。
祭られている椎根津彦命(しいねつひこのみこと)は、
神社の南、青木(おうぎ)の浜に青亀(おうぎ)の背に乗って
漂着したという伝承があるそうだ。
梅の見ごろはまだまだだった。
プリンセスと聞くと、若く美しいお姫さまを思い浮かべるが、
この本の登場人物の一人「Princess Doragomiroff」は、かなりの高齢で、おまけに全く美しくない。ロシア人の大金持ちで、高価な衣装を見につけ、姿勢がよく、はっきりして丁寧だが支配することに慣れた話し方をする。近寄りがたいが、独特な魅力を持つ人物だ。
"Murder on the Orient Express" by Agatha Christie 1934

寒い中、今年も梅が咲き出した。

兵庫県西宮市の「蔵開」で、しぼりたての新酒を賞味した。
お酒は、お米からできていると今更ながら思った。
新しく収納箱を買って本の整理をしようとしたが、読み始めてしまって全然はかどらない。とりあえず目をつぶってサイズ別に揃えたら、いちおう外見はスッキリした・・・かな?
疲れて腹ぺこの三人の兵士が、ある村にやってきた。
村人たちは、見知らぬ兵士を恐れて食べ物を隠し、家にも入れようとしなかった。
三人の兵士は相談し、村人たちに
「何も無いなら、一緒に石のスープを作ろう」と提案した。
興味津々の村人たちは、三人の兵士の言うとおり、広場に大きな鍋を持ってきて水を入れ、焚き火に載せ、丸く滑らかな石を三つ入れた。
すると、三人の兵士が言い出した。
「塩と胡椒があれば、」
「人参があれば、」
「キャベツがあれば、もっと美味しくなるのに」
それくらいならと、村人が隠してあった食材を次々に持ってきた。
さらに、
「牛肉とジャガイモがあれば、お金持ちのスープになる」
「大麦少しと、ミルクが一杯あれば、王様のスープだ」
という注文も叶えられ、見事に美味しそうなスープが出来上がった。
村人たちは広場に大きな机を据え、パンと焼肉とリンゴ酒も持ち込んだ。そして三人の兵士を囲んで、飲んだり踊ったりの楽しいパーティが始まった。
こうして、三人の兵士は、美味しい食事と暖かい寝床を手にいれた。かたや、
「何も無くても、石のスープの作り方を教わった」と村人たちも大喜びなので、めでたしめでたし。
何はともあれ、大鍋で煮込まれた具沢山のスープが美味しそうな、冬にぴったりの絵本だ。
"Stone Soup" by Marcia Brown,1947
今日は、小さな鏡餅を、小豆でなく黒豆でお汁粉にしてみた。

今朝は、兵庫県の西宮神社の「福男選び」だった。
毎年、1月9日から11日までの三日間、たくさんの人で賑わうが、今年は平日で雨模様なので入場制限がかかるほどではない。




静岡県西部の浜松市、舘山寺(かんざんじ)
・ロープウェイ、展望台、遊覧船、温泉
・曹洞宗舘山寺
浜松駅前
・アクトタワーとホテル
・森町の煎茶と三ケ日みかんと浜松餃子

元旦