funini.com Crane 2010年

トナカイの名前 (2010/12/25)

 Clement C. Mooreが19世紀初めに作った詩、「The Night Before Christmas」には、空からソリに乗ってきて家の煙突から入り、靴下に贈り物を入れてくれる陽気なSaint Nicholasの姿が描かれている。この詩から、今のアメリカのサンタクロースのイメージが確立したそうだ。ただし赤い服は着ていない。
 ソリをひく8頭のトナカイの名前は、
「Dasher,Dancer,Prancer,Vixen,Comet,Cupid,Donder,Blitzen」
となっていて、20世紀に作られた「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」の歌に使われている。ちなみに日本語の「赤鼻のトナカイ」には、8頭どころか主人公「Rudolph」の名前さえ出てこない。

リンゴのカラメル煮 (2010/12/21)

グラニュー糖を鍋に入れ弱火にかけると、溶けて茶色に色づき香ばしい匂いがしてくる。そこに皮つきのまま切ったリンゴを入れ混ぜながら煮ていくと、リンゴの匂いも加わってきて水を一滴も入れないのに出来上がる。アップルパイの中身にしても美味しそうだ。

電飾 (2010/12/03)

アップロードファイル 264-1.jpgアップロードファイル 264-2.jpgアップロードファイル 264-3.jpgアップロードファイル 264-4.jpg

寒い季節を迎え、日ごとに日暮れが早くなるこの時期の街の主役は、電飾(illumination)。冬の夜ならではの楽しみだ。

偶然の一致 (2010/12/02)

電車の中で、WALKMANを愛用している。今日は、電源を切っているのにお気に入りの曲が聞こえてきた。隣の席の人のヘッドホンから音が漏れていたのだ。普通なら「騒音」だが、この場合は喜んで聞かせていただいた。

枯葉の音 (2010/12/01)

北側の窓の外でザッザー、パラパラッという音がするので雨かと思ったが、南側は日が差している。調べてみたら北側にある高い木の枯葉と実が軒下に落ちる音だった。土の上に落ちれば、枯葉は腐葉土になり、大豆位の大きさで茶色く固い木の実は芽吹くかもしれないのに、コンクリートの上では雨の効果音にしかならない。

菊花展 (2010/11/23)

アップロードファイル 262-1.jpgアップロードファイル 262-2.jpg

色合いは黄、白、紅、薄紫色で、花びらの形も大きさも様々な菊が展示されていた。人に例えれば完璧なメイクアップを施したような、人工的な美しさとでもいうのだろう。

「ナポリ・カポディモンテ美術館」展 (2010/11/13)

 エル・グレコというと、表情や動きが派手で劇画のような感じさえする「受胎告知」を思い出す。今日見たのは「燃え木でロウソクを灯す少年」。ロウソクに火を点けようと頬を膨らませた少年が、闇の中に浮かび上がるという、これまた印象的な画だ。
 彼は、16世紀末から17世紀初めに宗教画を数多く描いてスペイン・バロック絵画の先駆けとなった。ところで、「グレコ」は本名ではなく、イタリア語で「ギリシア人」という意味だと今日初めて知った。一般名詞が固有名詞になってしまったわけだ。

Queens (2010/11/12)

「A Traveller in Time(時の旅人)」の主人公ペネロピーは、20世紀初頭のロンドンから母方の伯父伯母が住むダービシャーの古い屋敷にやってきて、16世紀後半の過去に入り込んでしまう。
そこで女王様に会ったかと聞かれ、「会ったことはないけれどドレスは豪華だと聞いたわ」と答える。実は、過去の世界はエリザベス女王(一世)の時代、主人公の時代はヴィクトリア女王なのだが、会話が成立しているのが面白い。両方ともイギリスが繁栄した時代だ。

('A Traveller in Time' by Alison Uttley)

「序の舞」 (2010/11/07)

少し早いが年賀状の絵を描くことにした。着物と帯の色合いを先日見て気に入った上村松園の「序の舞」を参考にして描き上げてから、好き勝手に描いた去年の絵と比べたら、何と色合いが似た雰囲気だった。好みの色だったのは良く良く分かったが、残念ながら描き直さなくては・・・。

疎水沿いに (2010/11/05)

アップロードファイル 258-1.jpgアップロードファイル 258-2.jpgアップロードファイル 258-3.jpgアップロードファイル 258-4.jpg

京都三条大橋から岡崎の国立近代美術館、疎水に沿って南禅寺、哲学の道へと行ってみた。紅葉ならぬ緑葉のおかげで観光客が少なく、秋晴れの下、鳥のさえずりと風が木々の葉を揺するサラサラという音を聞きながらのんびり歩いた。哲学の道が終わって疎水沿いに今出川通りに出て、ずっと行くと出町柳の賀茂大橋に到着。また鴨川に戻ってきた。

転車台 (2010/10/26)

アップロードファイル 257-1.jpgアップロードファイル 257-2.jpgアップロードファイル 257-3.jpgアップロードファイル 257-4.jpgアップロードファイル 257-5.jpg

「転車台」とは、車両の向きを進行方向に向ける装置で、バックできない蒸気機関車の時代に使われた。静岡県西部を走る「天浜線」の中ほど、天竜川に近い天竜二俣(てんりゅうふたまた)駅には、昭和15年に国鉄二俣線(ふたまたせん)として開業当時の転車台が残されている。実際に車両が転車台に乗ってぐるっと向きを変えるのを見ることができた。向きを変えた車両が入る扇形車庫や腕木信号機も残されている。転車台も信号機も昔は手動だったそうだ。転車台の線路と外の線路をぴたっと合わせるのも動かす人の「勘」だったそうだ。職人技である。

天竜浜名湖鉄道 (2010/10/26)

アップロードファイル 256-1.jpgアップロードファイル 256-2.jpgアップロードファイル 256-3.jpgアップロードファイル 256-4.jpgアップロードファイル 256-5.jpg

 静岡県西部を走る通称「天浜線」に乗った。
 始発駅は「新所原(しんじょはら)」。小さな駅に美味しそうな鰻の匂いが漂っていた。そこへディーゼルカーが一両やってきた。白い車体にオレンジと緑の横線は、特産の「三ヶ日(みっかび)ミカン」を連想させる。
 しばらくすると浜名湖が見えてきた。奥浜名湖と言われる湖の北端に沿って走っていくと、色づき始めた蜜柑畑や、鮮やかに色づいた柿が目についた。このあたり特産の「次郎柿」だろう。
 田畑の中をトンネルをくぐりながらゴトゴト走っていき、一時間程すると内陸に入り天竜川を渡って「天竜二俣(てんりゅうふたまた)」に着いた。ここは昔は天竜杉を運び出す大きな駅だったそうで、70年前の木造駅舎がまだ残されている。
 駅から歩いていくと、ここ出身の日本画家、秋野不矩(あきのふく)美術館に着いた。残念ながら休館だったが、周りの緑に馴染むなかなか良い建物だった。
 駅に戻って、また「天浜線」に乗った。途中でお客がいなくなったので貸切状態で、お茶畑も見ながらくつろいでいると終点の「掛川(かけがわ)」に到着した。途中下車しなければ二時間の旅だそうだ。ここで東海道新幹線に乗り換えた。慌ただしい日常に戻ってきた。

「グレイラビットと、旅するハリネズミ」 (2010/10/16)

 働き者のグレイラビット(Grey Rabbit)は、ノウサギ(Hare)とリス(Squirrel)と一緒に住んでいる。
トウシンソウの芯を蜜ロウに浸したロウソクを灯りにし、水は泉から汲んで、小枝を燃やして料理をし、ハーブをお茶にし、落穂を挽いてパンを焼く。それは「作者が慣れ親しんだいなかの暮らし方」である。
 たくさんのシリーズがあるが、この本では、冬を前にグレイラビットが、ハリネズミ、モグラ、水ネズミなど小さな生き物たちから少しずつ色々な色の布を集めて「旅するハリネズミ」にパッチワークのコートを作ってあげる。ときには恐ろしいフクロウも一役買う。キノコを焼く匂い、ナイチンゲールの鳴き声も聞こえてくる。


Alison Uttley作「Grey Rabbit and the Wondering Hedgehog」

秋の空 (2010/10/06)

アップロードファイル 254-1.jpgアップロードファイル 254-2.jpg

暑い夏だったので、木々の葉は色づくには程遠い疲れた緑色だが、10月ともなるとさすがに天高く風が爽やかで日暮れが早い「秋」になってきた。
「青」と一言では言い表せない色合いの空を見上げながら、この空にはどこまで行っても果てがないのだと思うと気が遠くなってくる。

ゴブリンの踊り (2010/10/01)

マウロ・イウラートのヴァイオリンを聴いた。

・母国イタリアのヴィヴァルディ作曲「『四季』より夏」、
・留学したオーストリアのクライスラー作曲「プニャーニ(イタリア人)のスタイルによる前奏曲とアレグロ」、
・イタリアのバッジー二作曲「妖精の踊り」
など聴きやすい曲ばかりで楽しかった。

最後の曲は、パガニーニの弟子のバッジー二が、師匠譲りの技巧を尽くした曲だが、原題は「The Dance Of The Goblins (La Ronde des Lutins)」だそうだ。確かに、優雅な妖精ではなく不細工でいたずら好きなゴブリンが跳びはねている感じの曲だった。

能登と加賀の旅 (2010/09/24)

アップロードファイル 252-1.jpgアップロードファイル 252-2.jpgアップロードファイル 252-3.jpgアップロードファイル 252-4.jpg

 石川県金沢市から七尾線で北東に向かい、能登半島の東側の和倉温泉駅に行った。能登半島の「のと」は、昔住んでいたアイヌ人のことばで「突き出た」という意味からきているそうだ。
 この地方は雨や雪が多いので、「能登瓦」という黒光りする湿気に強い瓦が良く使われている。この日も雨模様だったが、千枚田や見附島(みつけじま)など空も海も瓦に似合うグレーがかった景色の中で、道端の紫色の萩の花が鮮やかだった。
 晴れた翌朝は、金沢市から北陸線で南西に向かい、加賀温泉駅で降り山中温泉に行った。鶴仙渓(かくせんけい)は、「こおろぎ橋」や「あやとりはし」など遊歩道が整備されていて、その散策の後の温泉が気持ちよかった。

視線 (2010/09/21)

 「ウフィツィ美術館自画像コレクション展」を見に行った。ルネッサンスから現代までの様々な画家の自画像が並んでいた。画の中の人物ほとんどが、挑むようにこちらを見ている。
 翌日見た「上村松園展」の女人たちは、きりっとしたたたずまいで気品があるが、うつむいたり見上げたり遠くを眺めたりと、決してこちらと視線が合わない。二つの展覧会の視線の違いが面白かった。

宇治 (2010/09/16)

アップロードファイル 250-1.jpgアップロードファイル 250-2.jpg

京都府宇治市を流れる宇治川の近くにある平等院は、11世紀初め平安時代に関白藤原頼通(よりみち)が寺として開いた。翌年建てられた鳳凰堂は極楽浄土の宮殿を模したもので創建当時は極彩色の華やかなものだったそうだ。中央の阿弥陀如来像の周りを、52体の小さな「雲中供養菩薩像」が取りまいている。これらは、よく見ると琵琶などの弦楽器、鼓などの打楽器、横笛などの管楽器を持ったオーケストラだ。その他、舞いを舞っている像もあるし、旗のようなものを持った指揮者のような像もある。天上の妙なる調べを奏でているのだろう。

宇治は又、源氏物語の最後「宇治十帖」の舞台でもあるが、元々は平安貴族の別荘地で、平等院の前身も光源氏のモデルともいわれる源融(とおる)の別荘だったそうだ。「宇治十帖」の主要人物、薫の君と匂宮の名が示すとおり、蝋燭の灯りの元では香りは重要な要素だった。後世の江戸時代には、五種類の香りを当てる「源氏香」という風流な遊びもあったそうだ。

目には見えないが当時の音楽と香りを感じることができた。

猛暑 (2010/09/07)

9月というのに気温38度を体験してしまった。庭に出ると熱気がどっと押し寄せてきてオーブンの中に入れられたケーキ種になったような気がした。

庭木は頑張って緑の葉だが、雑草は白茶色に干からびている。それでも地表にしっかり根を這わせているのがたくましい。

翌日は36度台、翌々日はまだ35度もあるのに「暑いけど気温が下がってきた」と感じたのだから慣れというのは恐ろしい。どこに基準を置くかで見方がまったく変わってしまう。

「イギリスの古い農家のレシピ」 (2010/09/02)

 Alison Uttley著「Recipes from an Old Farmhouse」という本を見つけた。19世紀後半のイギリスの農場に古くから受け継がれてきた料理が集められているが、作者の母の手書きのノートが元になっていて、当時でも古めかしいものだったそうだ。
 作者の幼い頃、料理といえば、味見をしたりいい匂いをかぐのが楽しみだったが、母や手伝いの娘にとっては重労働だった。
 とにかく一度につくる分量が多かった。店が近くになかったし、来客のためにもいつもたっぷり保存してあったし、友人宅の訪問にもケーキ、ジャム、肉のペースト、クリームなどを持参した。作者が子どもの頃、50人の同級生をいきなり連れてきたときにも、皆のお茶に間に合うだけの食料がたっぷりあったほどだ。

たとえば・・・
・全粒粉のお粥は、温めた牛乳と砂糖をかける。オートミールと同じだが、水を加えてオーブンに入れ何と三日間かかる。
・北欧神話の雷神トールの名がついているトールケーキは、ガイフォークスデイの夜、野外で食べる。
・たくさんの庭のリンゴを皮も芯も丸ごと水と砂糖を加えて煮て濾して緑色のピューレーにする。
・紅色のフキのようなルバーブのジャムにマーマレード、イースターのホットクロスバンズもつくる。
・スコーンは簡単なので小さい頃に母に教わったそうだ。一番素朴なつくり方の材料は、粉とバター、塩、ベーキングパウダーにサワーミルクかバターミルク。作者の母のはバターが多めで卵が入る。どちらも砂糖が入らないのが私好みで身近に感じたが、「ベーキングパウダーはもちろん自家製」とあって驚いた。
・カウスリップワインは黄色くてシェリーに似た味わいだそうだ。bilberry(コケモモの一種か)のサマープディングが作者のお気に入りだそうだが、どちらも摘むところから始まる。
・その他、自家製の薬も多かったし、庭のハーブは様々に使われる。

 いずれも決して洗練され繊細なものではないが、素朴で質実剛健な農家の暮しが感じられた。ナルニアの挿絵を描いたPauline Baynesの挿絵も魅力的で、ところどころに作者の思い出もある楽しい本だ。

アボさん (2010/08/26)

アップロードファイル 247-1.jpg

三年以上前に種から芽が出たアボカドが結構大きくなった。一回り大きな鉢に植え替え、ひょろひょろで倒れそうなので支柱を立てた。
葉の先が萎びてきたので枯れるかと思ったが、猛暑の中、数日留守にしていたら元気になっていた。どうやら冷房が苦手らしい。

庄内米 (2010/08/10)

アップロードファイル 246-1.jpgアップロードファイル 246-2.jpg

山形県酒田市にある山居(さんきょ)倉庫は、庄内米を保存するために明治時代につくられ、今も使われているそうだ。欅並木と黒板壁が良く合っていた。

列車の窓から広々とした庄内平野を眺めながら、こういうところで育った人は、お米の味にうるさいだろうなと思ったが、庄内米と聞いてもあまりピンとこなかった。ところが、帰宅後ご飯を炊くときにいつもの「胚芽米」の袋を見たら、もとが「山形県庄内産きぬひかり」なのに初めて気がついた。ずっと庄内米のお世話になっていたわけだ。

山形県庄内地方の旅 (2010/08/09)

アップロードファイル 245-1.jpgアップロードファイル 245-2.jpgアップロードファイル 245-3.jpgアップロードファイル 245-4.jpgアップロードファイル 245-5.jpg

 羽越(うえつ)本線で新潟県新発田(しばた)市から山形県鶴岡市まで行った。「きらきらうえつ」というJRらしからぬ名前の快速だ。車窓からの眺めは、新潟平野の後ずっと日本海、その後に庄内平野と広々とした景色が続いた。
 鶴岡市は庄内藩の城下町。庄内藩は、幕末の戊辰戦争で会津藩とともに新政府軍と戦ったが、さっさと降伏した潔さが西郷隆盛に気に入られ、その取りなしで苛酷な処分を免れ、賠償金の支払いで済んだそうだ。

 月山(がっさん)、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)を出羽三山(でわさんざん)という。これらは、1400年前にヤタガラスに乗ってきた蜂子皇子(はちこのみこ)が開いたとされ、山岳信仰、山伏の修験の霊場として知られている。
 杉木立に囲まれる羽黒山五重塔は、10世紀半ばに平将門(たいらのまさかど)が創建し、14世紀に大修復されたもので東北地方最古だそうだ。
 三神合祭殿は、出羽三山神社の本殿と拝殿にあたり羽黒山頂にある。山が信仰の対象だった日本古来の姿が残されている。

 山形県内を流れる最上川(もがみがわ)は、鉄道が通るまで貨物輸送を一手に担っていた。今は、ゆったりと観光の舟下りを楽しめる。川面を渡る風が心地よかった。
 鶴岡市の北にある酒田市は、出羽国(でわのくに)の紅花などの物産を京に運ぶ港町として栄え、その交易を担う廻船問屋が庄内藩で大きな力を持っていた。その筆頭、本間家の屋敷など古い建物が当時の栄華を偲ばせる。
 最上川の水運を衰退させた陸羽西線(りくうさいせん)で酒田市から新庄市へ。次は奥羽本線で新庄から「さくらんぼ東根(ひがしね)」へ。線路の両側に、収穫が終わり緑の葉が繁るサクランボ畑が連なっていた。

花火 (2010/08/02)

少し離れたところで花火大会があった。夜空にパーッと丸い大輪の花が続けざまに咲いて消える。と、その後から「ドン、ドドン」と音が響く。花火が華やかだっただけに、夜空に残る音がもの寂しく感じられた。

ゾゾ (2010/08/01)

 プーとコブタが、怖いけれど見たいと思っている「ゾゾ」は、「Heffalump」。ホビット族のサムが、実物を見て感激するのは、「Oliphaunt」。
「elephant」は幼児には発音しにくいことばなので、色々な言い間違いから新しいことばが生まれるのだろう。
 ところが、日本語の「ゾウさん」は、幼児にも親しみやすいことばだ。こういう場合の訳も難しいと思う。

(「Winnie-The-Pooh」)
(「The Lord of the Rings:The Two Towers」)

サクランボ (2010/07/17)

アップロードファイル 243-1.jpgアップロードファイル 243-2.jpg

例年より少し遅いがサクランボが手に入った。「桜ん坊」は名前も姿かたちも可愛いし、それに似合って味もほんのり甘酸っぱくて押しつけがましさがない。

山形県天童産の「ナポレオン」はヨーロッパの古い品種だそうで大粒で黄色っぽい。山形県東根(ひがしね)産の佐藤錦は、ナポレオンを元にしてできたそうで小粒で赤くて甘い。それに産地の表示のない佐藤錦は福島県産らしい。どれも美味しかった。

祇園祭宵山を前に (2010/07/15)

アップロードファイル 241-1.jpgアップロードファイル 241-2.jpgアップロードファイル 241-3.jpgアップロードファイル 241-4.jpgアップロードファイル 241-5.jpg

祇園祭の宵山を控え、京の町は浴衣姿の人たちや海外からの観光客も含め賑わっていた。室町通りや新町通りには屋台が並び、あちらこちらに山鉾が建てられていたが、巡行のときは小さく見えるものでも、通りいっぱいに据えられ威容を誇っていた。それぞれの町で守り伝えていくのも大変だと思った。

今日は薄日が差していたが、連日の大雨で鴨川が水かさを増し濁流となっていた。

お相撲さん (2010/07/13)

 地下鉄に乗ったら、お相撲さんが三人立っていた。ちょうどその駅でガラガラに空いたので、その三人も座ったところ、普通に座ったのに七人掛けの長椅子の三分の二以上が埋まってしまった。
 三人とも若くて浴衣を着て草履を履き、きっちり髷を結っていて、さすがの存在感だった。
 そのうち一人は眼鏡をかけ、一人はビニール傘を持っていたのが、あまりに普通で逆に新鮮だった。傘は細くて折れそうに見えた。

ニケア (2010/07/05)

 イギリスがローマ帝国に統治されていた時代を舞台にしたサトクリフの歴史小説の一つ「銀の枝」の主人公の一人、ジャスティンの出身地ニケアは、どこだろう?
 岩波少年文庫の訳注には、「小アジア半島の都市」とある。彼の最初の赴任地がユダヤだから近いので、それで問題ないと思っていた。確か宗教会議があったところだと思う。
 ところが原書を読むと、本人が「ニケアです、南ガリアの」と言っている。南ガリアならフランスだ。ちなみに日本語訳では「南ガリアの」はカットされていた。
 辞書によるとニケアには、フランスの都市ニースの意味もあるらしい。これなら、南ガリアでつじつまがあう。こんな小さな発見が、日本語訳があるのにわざわざ原書を読む楽しみの一つだ。

(「The Silver Branch」Rosemary Sutcliff)

ヤタガラス (2010/07/01)

 サッカー日本代表のシンボルマークは、古式ゆかしい三本足のヤタガラスだそうだ。「古事記」などに登場し、和歌山県の熊野神社や京都の下鴨神社に祭られている由緒正しい神の化身らしい。
 そういえば北欧神話のオーディンに仕えるフギンとムニンもワタリガラスと訳されていた。どちらも都会の嫌われ者の現代のカラスとは正反対のイメージだ。

6月の薔薇 (2010/06/24)

アップロードファイル 236-1.jpgアップロードファイル 236-2.jpgアップロードファイル 236-3.jpgアップロードファイル 236-4.jpgアップロードファイル 236-5.jpg

薔薇園に行った。赤、橙、黄、ピンク、白、薄紫と様々な色合いで、花びらも珍しい一重から華やかな八重まで、大きさも小ぶりなものから大輪まで、なんと250種もあるそうだ。つぼみから三分咲き、五分咲きと、それぞれ良いが、満開手前がいちばん美しい。枯れた花や伸びた枝はどんどん剪定してあり、ちょうど消毒もしていたが、毎年、綺麗な花を咲かせるためには手入れが大変だと思った。

山口の旅 (2010/06/21)

アップロードファイル 235-1.jpgアップロードファイル 235-2.jpgアップロードファイル 235-3.jpgアップロードファイル 235-4.jpgアップロードファイル 235-5.jpg

・新山口から「SLやまぐち号」に乗った。乗っているとガタンゴトン、ガタンゴトンという音とともに振動が伝わってくる。降りてから見送っていたらポーッと汽笛を鳴らしながらシュッシュッ、シュッシュッと力強く走り去っていった。
「Choo Choo(いたずらきかんしゃちゅうちゅう)」が年を取った感じだが、「Choo choo CHOO choo! Choo choo CHOO choo!」と走っていたのがお国柄の違いだ。
('CHOO CHOO' by Virginia Lee Burton)


・山口県の中ほどにある秋吉台は、今から三億年前のサンゴ礁が隆起し、その石灰岩が少しずつ雨水に溶け侵食されてできたカルスト台地だ。「カルスト」とは、旧ユーゴスラビアの石灰岩地の地名だそうだ。
でこぼこと起伏のある草原に薄紫のアザミや黄色や白の野花が咲いているが、所々に石灰岩がゴツゴツと立っている。

秋吉台の下には秋芳洞(あきよしどう)という広大な鍾乳洞がある。
外は蒸し暑いが洞窟の中は涼しい。
最初は小舟でたいまつを掲げて探検したそうだが、さぞ幻想的な風景だったことだろう。まだ未知の洞窟が沢山あるらしい。ギムリが好きそうな場所だった。

のぞみN700系 (2010/06/04)

久しぶりに新幹線に乗った。車窓の景色が、早送りの録画を見ているようだった。しょっちゅう乗っていた頃は何とも思わなかったのに・・・。慣れてしまって当たり前になったことでも、少し離れてみると新鮮に感じられる。

雨の日の楽しみ (2010/06/02)

ミルンの詩に「Waiting at the Window」というのがある。幼いクリストファー・ロビンが、雨の日、窓辺で、窓ガラスを競争するように滴り落ちる二つの雨粒に、それぞれジョンとジェイムズという名をつけ、どちらが早く下まで滑り落ちるか応援しながら見ている詩だ。題名からして韻を踏んでいるが、声に出して読んでみると調子がよくて楽しい。挿絵には、プーやコブタやイーヨーもいる。
(「Now We are Six」, by A.A.Milne)

「北極星を目ざして」 (2010/06/01)

 キャサリン・パターソン(Katherine Paterson)作、「ワーキング・ガール」(「 Lyddie」)は、幕末の頃のアメリカ、産業革命時の紡績工場で女工として働き、大学へ行くリディーの物語だ。
 「北極星を目ざして」(「Jip, His Story」)は、リディーが先生になって登場する。主人公の孤児ジップは、弱者に心を寄せる優しい子だが、奴隷の子と分かり追われる身となる。先生たちの助けを得て北極星の方角を目ざし自由に向かってカナダへ旅立ち、成長後、南北戦争に身を投じる決意をする。精神を病むが、ジップのおかげで人間らしさを取り戻し、ジップのために命を落とすパットの歌が印象的だ。
 二冊とも過酷な人生だが、たくましい明るさがある。ちなみに、邦訳題は、そっけない原題とはかけはなれているが、内容を簡潔にあらわしていて悪くないと思う。
(二冊とも偕成社)

葵祭 (2010/05/15)

アップロードファイル 231-1.jpgアップロードファイル 231-2.jpgアップロードファイル 231-3.jpgアップロードファイル 231-4.jpg

京都下賀茂神社の糺の森(ただすのもり)の新緑の下、総勢五百名以上、一キロに渡って葵祭の行列が進んでいく。みな葵の葉を身につけている。皇族の娘、斎王代(さいおうだい)を初めとして、馬に乗った検非違使(けびいし)など貴族の装束は、紅色、紺色、山吹色、草色などどれも華やかだが「はんなり」とでもいうのか和風の柔らかな色合いだ。一番下っ端の装束は白一色に黒い烏帽子で、葵の葉の緑色が、ひときわ映えていた。

新緑の季節 (2010/05/06)

アップロードファイル 230-1.jpgアップロードファイル 230-2.jpg

森林公園に行った。木々の枝の葉をレースのように透かして青空が見える。小鳥がさえずり、風は爽やかで、日光にきらめく水は冷たい。「Wind in the Willows」のような物語が始まりそうな風景だった。

鯉のぼり (2010/05/05)

アップロードファイル 229-1.jpgアップロードファイル 229-2.jpgアップロードファイル 229-3.jpgアップロードファイル 229-4.jpg

川に綱を渡して鯉のぼりが吊るしてあった。川沿いに歩いていくと何列も何列も並んでいる。風が無いと洗濯物のようだが、今日は、おあつらえ向きのそよ風が吹いていたので爽やかな青空と新緑の木々の下、気持ちよさそうに川の上でなびいていた。

雑草 (2010/05/02)

庭木の剪定を頼んで、庭がきれいになったので、心を入れ替えて草取りをしてみた。新緑の季節なので、つやつやした緑は見ているだけで心和むが、草は生命力たくましく取っても取っても生えてくる。野山に生えればのびのびと育ったものを、庭に生えたばかりに「雑草」として忌み嫌われるわけだが・・・。

BGM (2010/05/01)

名古屋の市バスに乗ったら、信号停車中にピアノ曲が流れる。最初は悪くないと思ったが、だんだん聞き飽きてきた。毎日聞き続ける運転手さんが少し気の毒になった。

冷泉家 (2010/04/21)

アップロードファイル 226-1.jpgアップロードファイル 226-2.jpgアップロードファイル 226-3.jpgアップロードファイル 226-4.jpg

冷泉家は、藤原俊成、定家を祖とする和歌守(うたもり)の家として800年間、京都御所の北に居を構えてからでも400年間、有形無形の公家文化を守り伝えてきた。

その冷泉邸の歌会が行われる座敷の襖は、季節を感じさせない規則的な「牡丹唐草」模様で統一されていた。歌を詠む邪魔にならないためだそうだ。確かに、定家が選者となった新古今集のあたりは、見たままを読むのでなく、技巧的な想念の世界である。

天明の大火(1788年)でも類焼を免れたという「御文庫」「新御文庫」には歌集、日記など日本古典の基となる貴重な書が多数保存されている。

金銀を散らした豪華な料紙に筆で書かれた歌集は見るだけでも美しいが、定家は至る所に書き込みをしている。ある人の歌集に「一首も取るべき歌が無い」ときついコメントをしたものもあった。60年にわたって書いた日記「明月記」はたっぷり残されていたが、その文字は流れるように美しいというよりは、太い細いがはっきりした個性的なもので、味わいがあってなかなか良かった。本人は悪筆だと思っていたそうだ。朝廷の儀式の練習するため作った手製の小さな衣冠束帯姿の人形も残っていて、定家が生身の人に感じられた。

屋敷と書を見学して、「伝統を守り伝えていくのが使命だ」という代々の強い意志が印象に残った。

黄緑色の豆 (2010/04/10)

少し前だが、サヤ入りグリンピース、ソラマメ、サヤエンドウ、サヤインゲンなどが、野菜売り場にたくさん並んでいた。豆ご飯にしたり、ゆでたものにバターを絡めたり、ただゆでただけでもおいしかった。春の色と味だった。

車窓のお花見 (2010/04/08)

 電車に乗ったら車窓から満開の桜があちこちで見られた。予期せぬお花見である。川沿いの土手の桜並木や高台に数本まとまっているものや、山間の見事な一本や、住宅地に点在するものなど、いずれも華やかだった。やがて緑の木々に紛れてしまうが、今だけは桜色が誇らしげだった。

お豆腐狂言会 (2010/04/05)

 桜がほぼ満開に近い日に、豆腐のように誰からも愛され飽きが来ず味わい深いという意味で「お豆腐狂言」と名乗る茂山一門の「春爛漫:茂山狂言会」を観た。
 演目は、都に年貢を納めに行った筑紫と丹波の百姓が、笑う競争をするはめになる「筑紫の奥(つくしのおく)」、主人の恋文を運ぶ途中で破ってしまい焦る太郎冠者と次郎冠者の「文荷(ふみにない)」、そして、珍しく有名人の主人公、在原業平が道中の茶屋で、餅の代価に不細工な娘を押し付けられ右往左往する「業平餅(なりひらもち)」。
 最後の演目は、茂山千作から、双子のひ孫までの四代が共演するというもので、楽しいと同時に未来へ続く伝統を感じさせられた。

薬師寺 (2010/04/02)

アップロードファイル 222-1.jpgアップロードファイル 222-2.jpg

奈良の薬師寺は、広々とした敷地にゆったりと建物が建っている。その中心となる東塔は、1300年前に建てられたものだ。薄墨桜の満開を過ぎた散り加減が、その花の色の落ち着いた雰囲気に合っていた。

平山郁夫が描いた玄奘三蔵の旅をたどる「大唐西域壁画」は、天井に星空が描かれていたが、作者独特のラピスラズリの群青色が印象的だった。

しまなみ海道 (2010/03/22)

アップロードファイル 221-1.jpgアップロードファイル 221-2.jpgアップロードファイル 221-3.jpgアップロードファイル 221-4.jpg

広島県の三原から船で生口島(いくちじま)の瀬戸田に渡る。ここ出身の平山郁夫の美術館には、小学一年生からの画が展示されていた。

日の光にきらめく青い瀬戸内海を眺めながら、島々をつなぐ橋を渡っていく。途中の因島(いんのしま)は中世に活躍した村上水軍の本拠地の一つ。ミカンより大きく色も薄い柑橘類があちこちに実っている。

終点の尾道は、中世に寺町として栄え、近世には北前船の港として栄え、近代には商取引で栄えたそうで立派な商工会議所が残っている。商店街を歩いていくと片側に山と寺が見え、反対側に海と島が見える。狭い横道は階段が多く、家々の間から細い海が見渡せる。至る所が映画のセットのようにこぢんまりした絵になる風景だ。

春の瀬戸内海は明るく親しみやすく穏やかだった。

いかなごのくぎに (2010/03/12)

アップロードファイル 220-1.jpg

 兵庫県の瀬戸内に面した地方の今頃の名物が「いかなごのくぎに」だ。「いかなご」というチリメンジャコの親分のような小魚を、生姜とともに酒、砂糖、醤油で甘辛く煮たもので、出来上がりが茶色く錆びた釘のようなので「釘煮(くぎに)」というらしい。最初に聞いたときは意味が解らず何かの呪文のような不思議なことばだと思ったものだ。
 思いがけず珍しい「いかなご」が手に入ったので「くぎに」に挑戦してみた。基準量が1Kgなので作るにも覚悟を要する。煮ている匂いが部屋中に満ちて翌日まで残った。

「Percy Jackson & the Olympians」 (2010/03/08)

ニューヨークに住む少年パーシーは、実は海神ポセイドンの息子で水を操る力を持つ。

神々が住むオリュンポスの山がニューヨークの上空にあり、ポセイドンはアロハシャツにバミューダショーツで現れ、酒神デュオニッソスはダイエットコークを手にする。ギリシア神話の神々や怪物がアメリカのテーマパークの登場人物に貶められてしまった。

「稲妻」「予言」「half-blood」と「Harry Potter」シリーズを想起させることばがあるが、アメリカ的に翻訳されているものもある。例えば「Hogwarts」校はサマーキャンプの「Camp Half-Blood」で皆Tシャツとジーンズ姿だ。(「Harry Potter」でも思ったが「half-blood」は日本語ではどうなるのだろう?) ファーストフードやクッキーが主で食べ物に魅力がないのもアメリカ的か。

魔法使いとではなく、神々と人間との間の「half-blood」の子どもたちは、ADHDとdyslexiaの学習障害を持っているが、実はそれは人間以上の能力があるのが裏目に出ているのだということになっている。
また、悪の根源は神々の父クロノスで、パーシーは愛する家族や友人を守るために敵と戦う「hero」になっていく。すべてが判りやすく説明されるハリウッド映画の世界だ。

ちなみに、トヨタとホンダの他には、敵の子分が日系の名前だった。

・・・とケチをつけつつ最終5巻まで読んでしまった。アメリカの地理の勉強にはなった。

(「Percy Jackson & the Olympians」Rick Riodan著)

雛祭り (2010/03/03)

一ヶ月近く前、お雛様を出したときは暦の上では「立春」を過ぎたとはいえまだ冬だったのが、今日は日差しも春めいて外の桜のつぼみも膨らんできた。お雛様が春を連れてきたようだ。

古代カルタゴとローマ展 (2010/03/02)

殖民都市カルタゴは、今から2800年ほど前、地中海の北アフリカ側、現在のチュニジアに、シリアあたりに興った海洋民族フェニキア人によってつくられ、海上交易で栄えた。200隻以上収容できる軍港も持っていた。地中海の覇権を新興国ローマと争い、紀元前3世紀のポエニ戦争では名将ハンニバルが一時ローマを破ったが、その後、滅ぼされた。

この時代の展示品からは、ギリシア、エジプト、フェニキアと様々な文化が混じっていたのがうかがわれる。ハンニバルの軍関連の遺物という鎧には、厳しい顔つきの女神アテナが浮き彫りになっていた。石柱に刻まれたフェニキア文字は流れるような筆跡のものもあった。

いったん滅ぼされたカルタゴは、それから100年後、ローマ帝国の要衝都市としてよみがえり再び繁栄した。

この時代は、専門の工房で作られた芸術モザイクが発達し、富裕な邸宅や公共の建物に飾られた。その中に、なんとヘビの頭を持ち見た者を石にする怪物メドゥーサの図柄があった。豊穣と厄除けだそうだが、あまり部屋に飾りたくはない。三叉の鉾を持ちヒポカンプス(海馬)に乗った海神ポセイドンの周りには様々な魚とともにアヒルが描かれていた。海辺の生物に含まれていたらしい。狩猟の図柄は、落馬するところも生き生きと描かれていた。

ローマの手ごわい敵としてでなく、カルタゴを中心とした展示会は初めてだった。古代カルタゴの豊かさと繁栄がよく分かったと同時に、ローマ帝国の広がりと影響力もあらためて感じさせられた。

梅 (2010/02/22)

アップロードファイル 216-1.jpgアップロードファイル 216-2.jpgアップロードファイル 216-3.jpg

やっと暖かくなってきたので梅を見に行った。色は、緑がかった白から濃紅まであり、形も一重から八重まで様々だ。花一輪だと桜より梅のほうが華やかなものが多い。「楊貴妃」は、その名の通り中国的な桃色の八重だが老木だった。一本一本、早咲きから遅咲きまで咲き具合も枝の曲がり具合も違って個性的だった。

寒い朝 (2010/02/07)

寒くて朝起き上がるのが辛い。こんなときに思い出すのは、アメリカの開拓者生活を描いたLaura Ingalls Wilderの「By the Shores of Silver Lake」の中で、ローラが朝起きると布団の上に雪が積もっていたという場面だ。それも四月に。それよりはマシだと思ってがんばることにしている。

「The Fairy Caravan」 (2010/02/05)

インチキ毛生え薬を飲まされて毛が伸びすぎたguinea-pigのTuppenyは、highland terrierのSandyとPony Billyが率いる小さな旅回りのサーカスの一行に巡り合う。このサーカスがやってくると、虫食いの葉っぱのようにみえるお知らせが配られ、農場や森や草原に住む小動物たちがやって来て胡椒粒の代金を支払って出し物を楽しむ。

サーカスの一行は、魔法のシダの種を見につけているので人間には見えない。そして動物たちの話には、見えないけれど森の奥にいるfairyの話が出てくるし、森は恐ろしさも秘めている。見えないところに奥深い魅力がある。

ポニー、犬、豚、猫、羊など、それぞれが生き生きとして個性的だ。作者のBeatrix Potterが、「まわりにいる動物たちが、どんなことを話しているのかしら、私のことをどう見ているのかしら・・・」と想像して楽しんで書いたのがよくわかる作品だ。

巻き寿司 (2010/02/04)

アップロードファイル 214-1.jpg

節分の日には巻き寿司が目立つ。この風習は取り入れていないが、今年はふと食べたくなって、海苔を買って作ってみた。中身は、ありあわせの高野豆腐と干し椎茸と卵焼きと胡瓜。一巻きに寿司飯が一合入ってしまって驚く。丸ごとかじるのは性に合わないので普通に切った。

霧 (2010/02/01)

昨日の夜更け、ふと窓の外を眺めると一面ぼうっと薄明るい灰色でレースのカーテンを閉めたように見えた。天気が悪いのかと思ったが、それにしては建物の明かりや車のヘッドライトなど街灯りが何も見えない。どこか変だ。よく見ると一面の霧だった。見慣れた街が隠されて見知らぬ世界に変わってしまったような不思議な光景だった。

プリン (2010/01/19)

アップロードファイル 211-1.jpg

 新しいオーブンレンジを買ったので、いろいろ試している。スチーム機能の「自動調理」でプリンができるというのでやってみた。
卵と砂糖と牛乳を交ぜてバニラビーンズを入れた素朴ないわゆる「プリン」だ。
 残念ながら「自動調理」では固まらず、原始的に角皿にお湯をはってオーブンで焼く羽目になったが、できたてのプリンは柔らかく優しい味だった。熱々のプリンが好きだけれど、こればかりはどんな有名店にもないので自家製でないと味わえない。

ル・クルーゼ (2010/01/11)

鏡開きという名目で、ル・クルーゼのオレンジ色の鍋で小豆を煮た。お節の黒豆もお雑煮もこれで作ったし、IHと相性がいいので肉じゃが、おでんと普段から愛用している。フランス生まれの鍋なので、たまには故郷のポトフを作ってあげることもあるが、すっかり日本に馴染んでいるようだ。

万作萬斎狂言公演 (2010/01/08)

最初は、素囃子の「神楽」。天岩戸にこもったアマテラスを呼び出すため、その前で舞踊りが演じられた。その様子を描いたもの。

次は、野村万作が鍋売りを演じる「鍋八撥(なべやつばち)」。新しい市の代表の座をめぐって、鞨鼓(かっこ)売りと鍋売りが争う。鞨鼓というのは鼓(つづみ)のような楽器で、それを打ちながら舞う鞨鼓売りに負けじと、鍋売りが鍋を打ちながら舞う。最後に鍋が割れてしまうが「数が増えてめでたい」という落ちになるため昔は祝言で演じられたそうだ。

最後は、「釣針(つりばり)」。独り者の主人が太郎冠者を連れ、妻を得ようと西の宮の夷(えびす)に参詣すると釣り針を授かる。その釣竿で、太郎冠者が妻と腰元を釣り上げる。最後に自分の妻も釣り上げたのだが、顔を見て逃げ出すはめになる。萬斎演じる太郎冠者の「釣ろうよ、釣ろうよ~」という掛け声がおもしろい。

いずれも新春にふさわしく、また今も「えべっさん」で親しまれている西宮神社のある兵庫県西宮市で行われたので、ぴったりの演目だった。

お正月 (2010/01/05)

正月三が日は、お天気にも恵まれ家族揃ってお雑煮、お節、お屠蘇、初詣で過ごしたが、年ごとに「去年と同じ」が幸せに感じられるようになってきた。

迎春 (2010/01/01)

アップロードファイル 207-1.jpeg

今年は寅年。