funini.com Crane 2014年

三ケ日みかんジュース (2014/12/26)

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蜜柑一個分の搾りたて。

富岡製糸場 (2014/12/21)

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群馬県富岡市の富岡製糸場に行った。
解説によると、ここは、今から140年ほど前、明治時代に国営工場としてフランスの技術を導入して造られた。その後も日本独自の技術革新を続け、生糸の大量生産に貢献した。

また、東繭倉庫(ひがしまゆそうこ)などは、木で骨組みを作り、柱の間に煉瓦を積み上げて壁を造る「木骨煉瓦造(もっこつれんがぞう)」という工法でつくられていて、煉瓦は瓦職人が焼き、フランス式の積み方で積まれているそうだ。

建物を見ていると、当時の日本人の意気込みが伝わってくる気がした。

雲の絶間姫(くものたえまひめ) (2014/12/19)

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歌舞伎座で通し狂言「雷神不動北山櫻」を観た。
鳴神上人(なるかみしょうにん)その他、五役を市川海老蔵が、そして上人を誘惑する雲の絶間姫を坂東玉三郎が演じる。
玉三郎は、すべての動きが滑らかで無駄がなく、舞っているように美しかった。

「ミラノ大聖堂聖歌隊」 (2014/12/07)

第一部は、「アンブロジオ聖歌」。これは、中世以来カトリック教会のミサなどで歌われてきたラテン語の歌で、一般に「グレゴリオ聖歌」と言われるもののミラノ版。
さしずめ日本なら聲明(しょうみょう)にあたるものかと思った。

第二部は、モーツァルト、バッハそしてフランスやミラノにゆかりのある宗教曲。お馴染みの「きよしこの夜」もイタリア語なので新鮮な感じがした。

The Little House (2014/12/03)

この本の主人公「小さな家」は、女の子だ。
好きなものは、おひさまとお月さまとリンゴの木とデイジーの花。
動かないし変わらないはずの「家」なのに、場面によって表情も変わる。
住んでいた場所がどんどん都会になってしまって悲しんでいたが、
最後は、引っ越しをして緑の丘でにっこり笑う。 
表紙の玄関の階段のところに「HER STORY」と書かれていた。

"The Little House" by Virginia Lee Burton,1942

2014紅葉その2 (2014/11/29)

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奈良市、東大寺の近くにある依水園(いすいえん)。江戸と明治それぞれの時代に造られた二つの庭がある。
今年の紅葉はグラデーションが綺麗で、木によって色づきに差があり長く楽しめる。

2014紅葉 (2014/11/22)

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恒例の岡崎、南禅寺、永観堂、哲学の道コース。
いつも綺麗な木がいまいちだったりして、毎年少しずつ違う。

源氏物語絵巻 (2014/11/20)

12世紀前半につくられた源氏物語絵巻が、徳川美術館で毎年秋に公開される。今年は、「竹河(たけがわ)」(二)と、「東屋(あずまや)」(二)だった。

前者は、光源氏亡き後、春三月、養女の玉鬘の二人の娘、大君と中君が桜の所有権を争って碁を打っている場面。女房達が「長年のお争いだから」と囃し立て歌を詠み、それを夕霧の息子、蔵人の少将がそっと見ている。

後者は、秋、薫が三条あたりの隠れ家にいる浮舟を訪ねて待っている場面。

絵は豪華で繊細。詞書(ことばがき)の紙も書かれた文字も美しく、華やかな宮廷生活が想像された。

「井筒」 (2014/11/13)

伊勢物語を題材にした半能「井筒」を見た。
井筒とは井戸のこと。
月夜に旅の僧(ワキ)がまどろんでいると、夢がうつつか、在原業平の形見の冠と直衣をまとった女(シテ)が現れ、井筒のそばで舞を舞った後、水鏡に姿を映して姿を消す。
600年も昔、室町時代の夜はさぞ暗く、月の光が冴えわたったことだろう。これはまた、男の演者が、女に扮し、更に男装しているという複雑な構造になっている。
能の「幽玄」とはぼんやりしたものではなく、芯の通った美しさだそうだ。静かで神秘的で奥が深い世界だった。

芸術の秋 (2014/11/01)

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まず、京都の「鳥獣戯画と高山寺(こうさんじ)」展。
修理完成記念ということで、兎や蛙や麒麟などの動物から、人間までがいきいきと描かれた絵巻の絵が鮮やかだった。
技術と熱意と根気がなければ修理などできないと思った。

次は、奈良の「第66回正倉院展」。
今年は、聖武天皇の愛用品が出品されていた。
「鳥毛立女屏風(とりげ りつじょのびょうぶ)」は、気品あるふくよかな美女が描かれている。衣にヤマドリの羽が貼られていたそうだ。
「鳥獣花背方鏡(ちょうじゅうか はいの ほうきょう)」は、一辺が17センチほどの大きさで、銅やスズの合金で作られている正倉院唯一の四角い鏡。つまみにした獅子をはじめ、鳥や獣や花が背面に彫られている。
「紫檀木画挾軾(したん もくがの きょうしょく)」は、長さ111センチ、高さ34センチほどの肘つき台。草花や鳥などが、金銀で細かく描かれている。
前に置き、両肘をついて使ったというのが面白い。
「御床(ごしょう)」は、ヒノキ製のベッド。上に畳と敷物を置いた。

はるか昔、8世紀後半の歴史上の人物である聖武天皇が、木のベッドに寝て、両肘をついて美人の絵を見ながらくつろいでいたかと想像すると、ほんとうに生きていた人なのだなあと納得させられる。

最後は「大古事記展」。
古事記に登場する古い神社、天理市の「石上神宮(いそのかみじんぐう)」の国宝、「七支刀(しちしとう)」が展示されていた。六つの枝が出ているような刀で、「太和四年」(369年)その他の銘文が刻まれている。

屋根瓦のふき替えなどの大修理が終わった正倉院の建物も見に行った。木々の紅葉が始まっていて青空に映えていた。

「万作萬斎狂言公演」 (2014/10/13)

・成上がり・・・鞍馬寺に参詣する主人の供をする太郎冠者。預かった太刀をすっぱ(スリ)に盗られてしまい、物が変わる「成上がり」の話でごまかそうとするが叱られる。主従で、すっぱを捕まえようとするが・・・?
軽妙で楽しい演目だ。

・川上・・・吉野の里に住む盲目の男が、霊験あらたかな川上の地蔵に参詣し、見事目が開くが、その条件が「悪縁の妻を離別すべし」というもの。帰宅した男は、問答の末、妻と連れ添い続けようとすると、また目が見えなくなってしまう。
笑うところがない狂言を初めて観た。台風接近という外の喧騒を忘れさせる静かで味わい深い作だった。

・茸(くさびら)・・・屋敷中に茸が生えて困った男が、山伏に祈祷を頼む。ところが、祈祷のたびに人間大の巨大な茸が増えてくる。
色とりどりの傘をかぶった茸が、ひょこひょこと増えてきて笑わせるが、少し怖くなってくる。茸の動きは、厳しい修練あってのものだろう。

皆既月食 (2014/10/09)

昨夜は皆既月食だった。午後7時半頃、空を見上げたら、黒っぽいオレンジ色に輝く満月があった。曇り空の時とは全く違う不思議な雰囲気の月だった。

虹 (2014/10/06)

夜半の台風の翌朝、大きな虹が出た。
ノアの箱舟の洪水の後の虹を思い出した。

柳行李 (2014/10/05)

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昭和初期の柳行李。数十年の間、押入れの片隅で着物を埃からも湿気からも守っていた。

四国の東南端、室戸岬 (2014/10/02)

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初日は、和歌山港から徳島港へフェリーで渡り、鳴門市の四国霊場札所第一番霊山寺(りょうぜんじ)へ。

翌日は、徳島市からJRと阿佐海岸鉄道とバスを乗り継いで室戸岬へ向かった。
(弘法)太子像前から第二十四番最御崎寺(ほつみさきじ)までの「へんろ道」はお遍路さんの気分。
そこから近い灯台を見て戻り、岬の先端の遊歩道へ出てから、バスと土佐くろしお鉄道を乗り継いで高知市に。
とにかく遠かった。

最終日は、路面電車で御免(ごめん)駅に行き、また電車で東に戻り安芸(あき)市の野良時計を見て、高知空港からプロペラ機に乗った。

北陸の旅 (2014/09/18)

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曹洞宗の大本山、福井県の永平寺。
富山県富山市、常願寺川(じょうがんじがわ)の有峰(ありみね)ダムにせき止められた有峰湖。
石川県金沢市の兼六園と21世紀美術館。
最後は、近江町市場(おうみちょういちば)の海鮮丼。

ホルン (2014/09/15)

ホルンは、3メートル以上の長い管がぐるぐると巻かれているので音域が広い。
元々は狩の合図に使われた角笛からきているので、右手に馬の手綱を持つため、左手で操作する。
朝顔のように開いた先端に右手を入れて音程や音色を変える。

世界で一番演奏が難しい金管楽器といわれるが、教会の聖堂によく似合う優しい音色だった。

「はらぺこあおむし」の性別は? (2014/09/04)

絵本「はらぺこあおむし」のフランス語版、ドイツ語版を見たら、「あおむし」は女の子だった。「あおむし」が女性名詞だからだろう。

元々の英語版では、「あおむし」は男の子だが、日本語版では、そもそも性別がない。言語によって違うのが面白い。ところで、「あおむし」の時から性別があるのだろうか?

「はらぺこあおむし」(偕成社)

ホタテ貝 (2014/09/02)

ホタテ貝は、帆を立てたように見える形から、その名がある。

一方、西欧宗教絵画では「豊穣」の意味を持ち、よく登場する貝だが、その英語名は「St.James shell」、つまり「聖ジェームズの貝」というそうだ。ジェームズとは、キリストの12使徒の一人、ヤコブの事で、つまり「聖ヤコブの貝」になる。

スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラには、ヤコブの墓があるといわれ、遥か昔、その地への巡礼者は、ホタテ貝に紐を通して首に下げて行ったという。元々は、この貝をお皿の代わりにしたとか。

サンチアゴの「サン」は「聖」で「チアゴ」は「ヤコブ」で、つまり「聖ヤコブ」になる。聖ヤコブの墓がある場所だから、地名にその名がつき、その旅に持参した貝だから、その名がついたらしい。

改訂版 (2014/09/01)

岩波の児童書、「風にのってきたメアリー・ポピンズ」の中に、磁石で世界旅行をして、北ではエスキモー、南では黒んぼ、東では中国の大官、西ではインディアンに会う話がある。子どもの時は面白いと思ったが、大人になって読み返してみると、書かれた時代には普通だったとはいえ今となっては差別的な表現が気になりだした。

そこで原書を手に入れてみたら、「Revised version」(1962)となっていて、それぞれ、ホッキョクグマ、インコ、パンダ、イルカという生き物たちに変わっていた。動物とも話ができ、親戚もいるメアリーポピンズならではの技だろう。

"Marry Poppins" 'Bad Tuesday' by Pamela L. Travers 1934

ライ麦パン (2014/08/11)

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スウェーデンの「ライ麦その他雑穀入り」パンを焼いてもらった。
紙パックを「激しく振って」パン種をつくるのが面白かった。

新入り (2014/08/09)

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サンセベリアとミニヒマワリ

長野と松本の旅 (2014/08/07)

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最初は「川中島古戦場」に行った。ここは、16世紀後半に上杉謙信と武田信玄が戦った所で、武田軍の本陣跡に、土塁に使った杭から芽吹いて育ち樹齢400年と伝えられる槐(えんじゅ)の木があった。

長野駅から長野電鉄に乗った。途中の「小布施」(おぶせ)は、江戸時代の浮世絵で有名な葛飾北斎が晩年に訪れた地で、岩松院(がんしょういん)の天井画や、祭り屋台の天井画など多数の肉筆画が残されている。浄光寺薬師堂の古びた石段へ向かう途中の道に、リンゴの木が連なり実がなっていた。残念ながら収穫にはもう一息。

終点の湯田中(ゆだなか)下車。渋(しぶ)温泉の旅館、金具屋(かなぐや)は、昭和初期に宮大工が建てた木造4階建てで、4階までの杉の通し柱など趣向を凝らした造りになっていた。源泉を4つ持っていて館内で温泉巡りができた。

最後は松本市内見学。旧松本高校、松本城と旧開智学校。日差しは強いが湿気が少なく、立秋にふさわしく風が涼しかった。

花火と雷 (2014/08/01)

少し離れたところから花火大会を見物した。花火が上がって綺麗に丸く広がるのを眺めていると、しばらくたってドドーンと音がする。
稲光の後、しばらくたってゴロゴロ鳴る雷を思い出した。花火は待ち望まれ、雷は嫌われる正反対のものだけれど、どちらも夏の風物詩だ。

チョコかナッツか (2014/08/01)

オーストラリア土産のナッツ入りチョコレート、と思ったら、「Macadamia Nuts Covered with Fine Milk Chocolate」、つまり「チョコレートがけのナッツ」と書いてあった。チョコよりナッツの方が好きな私には嬉しい表記か!?

卵の殻の中から・・・ (2014/08/01)

1939年生まれのドイツの絵本作家、ビネッテ・シュレーダー展を見た。
原画は、透明感があり、小さな絵なのに奥行と広がりが感じられる。

初めての絵本、「おともだちがほしかったルピナスさん」に登場するハンプティ・ダンプティが、「ラウラとふしぎなたまご」では殻が割れた後、なんと鳥になる。

ハンプティ・ダンプティは、英国伝承童謡のなぞなぞに出てくる人物(?)で、「不思議の国のアリス」のテニエルの挿絵が有名だ。要するに「卵」である。

どんなことをしても元に戻らないはずの割れた卵を、鳥の誕生という形で再生させた作者は、とてもハンプティ・ダンプティが好きだったのだろう。

滋賀県大津市の旅 (2014/07/20)

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滋賀県と言えば琵琶湖。その南西部の端を取り巻いているのが大津市だ。

石山寺は、紫式部が源氏物語の着想を得たといわれるところで、その名の起こりの大きな岩がある。

佐川美術館では、葛飾北斎の「富嶽三十六景」と、それに影響を受けたフランスの版画家、リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」が展示されていた。北斎漫画の他には、彫刻家、佐藤忠良の「ボタン」が印象に残った。

琵琶湖の対岸にある「浮御堂」(うきみどう)からは、湖が一望でき、涼しかった。

祇園祭2014 (2014/07/19)

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7月17日は、祇園祭の山鉾巡行。まず、四条麩屋町での長刀鉾(なぎなたぼこ)の稚児による「しめ縄切り」、四条堺町での、その他の山鉾の「くじ改め」を見た。次に、御池通りで稚児が強力(ごうりき)に担がれて鉾を降り、その後、大きな鉾が狭い新町通りに入る「辻回し」を見た。

古式に則り、ゆったりと進む華やかな山鉾と、満員電車並みの混雑の中でカメラを構える観客との対比も面白かった。

きらきら星変奏曲 (2014/07/05)

「きらきら星」は、18世紀後半のフランスのシャンソンの曲を、19世紀初のイギリス詩「The Star」で歌う替え歌が世界中に広まったもので、いわゆる「マザー・グース」にも入っている。

曲の方は、18世紀後半にモーツァルトが、最初のフランスの歌を元に作曲したものが、今では「きらきら星変奏曲」として知られている。

歌詞の方は、19世紀後半にルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」で、「star」を「bat」に替えて帽子屋に歌わせている。

"Twinkle, twinkle, little bat!
How I wonder what you're at!
Up above the world you fly,
Like a tea-tray in the sky
・・・"

それぞれ、現代に残っているのが面白い。

Eenie, Meenie, Mynie, Mo, (2014/07/02)

いつものようにメアリー・ポピンズに連れられて、弟妹たちと公園に出かけたジェインは、小さな公園を作り、粘土人形のモーさんを置いた。気がつくと、ジェインとマイケルは小さくなって、その小さな公園の中に入りこんでいた。モーさんには、三人の子どもたち、イーニー、ミーニー、マイニーと、悪い妻がいたが、彼はなんとメアリー・ポピンズのいとこだったのだ。そして登場したのはインディアン・・・。

この話は、

"Eenie,Meenie,Mynie,Mo,
Catch a tiger by the toe,
If he hollers let him go,
Eenie Meenie Mynie Mo"

という鬼決め歌が元になっている。
話の中では、虎でなくインディアンというところが、時代を感じさせる。

"Mary Poppins in the Park" The Park in the Park by P.L, Travers1952

茶色のオレンジ? (2014/07/01)

柑橘類の「オレンジ」も「橙」も同じような綺麗な色をしている。
ところが、英語の「オレンジ色」は、いわゆる「橙色」ではなく、茶色っぽい色だそうだ。
考えてみれば英国産のマーマレードは、くすんだ茶色っぽい色なので、オレンジといっても、生ではなくマーマレードの色ではないかと思う。

「赤毛のアン」の赤毛は、悪口で「carrot」とか「ginger」とか言われるところをみると、赤ではなく生姜色っぽい色らしい。

逆に、日本の「青葉」「青信号」は「青」ではない。
色の呼び方も面白い。

レベッカ (2014/06/26)

ミラノのポルディ・ペッツォーリ展を見た。
19世紀後半に生きたミラノの資産家、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツオーリが収集したルネッサンスを中心とする絵画、甲冑、美術品の展覧会だ。
彼は、若くして相続した莫大な遺産で美術品を買い集め、生涯独身で死後は収集品を公開するようにと言い残したそうだ。

展覧会の最後の方に、1835年頃のモルテーニ作「レベッカ」があった。異国的なかぶりものが印象的な美しい女性の絵だ。解説によると、Sir Walter Scott作「Ivanhoe」(1819年)に出てくる女性とあった。
Reveccaは金持ちのユダヤ人の娘で、騎士Ivanhoeに片想いするが報われない。けれど、主人公Ivanhoeや、その憧れの姫Rowenaを差しおいて作中もっとも魅力的な人物だ。
イタリアに浸っていた気分が、一気にスコットランドに翔んだ。

夏至 (2014/06/20)

最近は西の空の一番北の方に日が沈み、午後7時過ぎに、やっと夕焼けになる。21日は夏至。いよいよ夏がやってくる。

ユリ園 (2014/06/20)

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大きくて匂いが強くて花粉が多く室内では存在感のあるユリの花が、小さく見えるほどたくさん咲いていた。

麦秋(ばくしゅう) (2014/06/06)

電車の窓から、明るい茶色の麦畑が所々に見えた。
麦の刈り取りは初夏。田植えが終わった若緑色の水田との対比が綺麗だった。

なぞなぞ合戦 (2014/06/03)

Bilbo(ビルボ)は、洞窟でGollumに出会い、なぞなぞ合戦を繰り広げる。その中の一つが、

This thing all things devours:
Birds, beasts, trees, flowers;
Gnaws iron, bites steel;
Grinds hard stones to meal;
Slays king, ruins town,
And beats high mountain down.

(鳥もけものも木も花も、
すべてのものを食いつくし、
鉄やはがねをかみくだき、
石を粉にすりつぶし、
王を殺し町をほろぼし、
山をうちたおすものは何だ?)

ビルボは、答えが分からず
'Time! Time!'
(「(考える)時間を!」)
と叫ぶが、幸いにも偶然そのなぞなぞの答えが「Time」(時)だった。

'The Hobbit' by J.R.R.Tolkien(1937)

薔薇 (2014/05/30)

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19世紀後半からの、フランス、イギリス、アメリカその他各国の色々な種類の薔薇があった。

百歳の羽子板 (2014/05/21)

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今から百年ほど前の羽子板と、六十年以上前の飾り布。
古き良き時代を偲ばせる。

「スーホの白い馬」の世界 (2014/05/12)

岡林立哉演奏によるモンゴルの馬頭琴とホーミーを聞いた。
馬頭琴は、三味線のような楽器だがチェロのように立てて弾く。弦に馬のたてがみや尾の毛が使われていて、野太い音がするが、バイオリンのような美しい音色でメロディーを奏でることもできる。

驚いたのがホーミーだ。モンゴル伝統の唱法で、一人で歌っているのに、低音の伴奏と、天空の星の歌のような澄んだメロディーが同時に聞こえてくる。

モンゴルの雄大な草原と満天の星空が浮かんできた。

春爛漫 茂山狂言会 (2014/05/03)

茂山家の「お豆腐狂言会」を見に行った。

「素襖落(すおうおとし)」
急にお伊勢参りを思い立った主人が、太郎冠者に、伯父に知らせに行かせる。伯父は太郎冠者に門出の酒をふるまい、祝儀に素襖を与える。ごきげんの太郎冠者だが、帰り道、素襖を落とし、迎えに来た主人に拾われてしまう。

「寝音曲(ねおんぎょく)」
主人が、太郎冠者に謡を謡わせようとする。それが嫌な太郎冠者は、酒を飲まなければ謡えない、膝枕でないと謡えないと難癖をつけるが・・・

「宗論(しゅうろん)
「なむみょうほう、れんげきょう」と唱え、日蓮を崇める身延山(みのぶさん)帰りの法華僧と、「なむあみだぶつ」と唱え、法然を崇める善光寺帰りの浄土僧が道連れになる。途中で、互いに犬猿の仲である宗派なのが分かり、口げんかのあげく、宗教論争になる。(これが実は、料理の話。)その後、念仏を唱えながら踊って競ううちに、息が合ってきて、「なもうだ、れんげきょう」と両方が混ざってしまう。「阿弥陀仏」をあがめることは同じなのだという結論に達して、めでたしめでたし。

酔っぱらったり、寝て歌ったり、お経で楽しく踊ったりと笑わせるが、それも芸の力あってのことだ。

亜麻布 (2014/05/02)

西洋の昔話に出てくる糸紡ぎでできた布は、リネン(linen)。これは、亜麻布のことで、古代エジプトの時代からあり、十字架から降ろされたキリストの身体を包むのにも使われたそうだ。

普賢象と御衣黄 (2014/04/14)

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桜はソメイヨシノばかりではなく、いろいろな品種がある。

普賢象(ふげんぞう)は、室町時代から知られている品種で、花の中にある2枚の代わり葉が、普賢菩薩の乗る象の鼻に似ている事から名づけられたと言われる。花は白桃色でふんわり華やか。

御衣黄(ぎょいこう)は、貴人の衣の色に似ている事から名づけられたと言われる。黄緑色の花が珍しい。

薄墨桜 (2014/04/08)

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岐阜県本巣市(もとすし)根尾谷の薄墨桜。ご老体なのに頑張っている。種から育てたという苗木が店頭に並んでいた。人工的なソメイヨシノと違い、自然の桜だ。遠くに、雪をかぶった能郷白山(のうごうはくさん)が見えた。

三ケ日蜜柑の親戚友人一同 (2014/04/04)

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去年の12月に始まった蜜柑の季節。年明けの青島(あおしま)、ネーブルの後、いろいろな種類があって、今期最後は甘夏。

桜2014 (2014/04/03)

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数日あたたかい日が続いたら、あっという間に満開になった。

新しい花瓶 (2014/04/02)

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一見、綺麗で丈夫なビニール袋。水を入れてガーベラを一輪さすと、あら不思議!立派な花瓶になった。

梅二題 (2014/03/20)

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大阪府万博公園の梅まつり。八重の春日野、八重で薄い紅色の楊貴妃、紅の大盃(おおさかずき)、白加賀、紅白ともに咲く思いのまま、緑っぽい緑萼、それにしだれ梅など、それぞれ個性的で綺麗だった。

兵庫県たつの市綾部山(あやべやま)梅林。瀬戸内海を見渡す山の斜面に、二万本といわれる梅林がある。一重の白い花をつける玉英、小梅がほとんどで、花は地味だが、実は梅酒や梅干しとして役立つ実用的な種類だ。

ベルベットのショール (2014/03/12)

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昔のベルベットのショールが手に入った。えんじ色でピンクの裏地がついていて、手触りがとても良い。マフラーにしようと思う。60年ぶりに日の目を見たショールは世の中の変わりように驚いていることだろう。

ちなみに、ベルベット(velvet)は英語、ビロードはポルトガル語だそうだ。

梅のつぼみ (2014/03/10)

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紅梅のつぼみがまん丸に膨らんで、あとひといきで花開く。

「春桃会」 (2014/03/03)

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京都七条、三十三間堂の「春桃会」(しゅんとうえ)に行った。三十三間堂の名前にちなみ三の重なる桃をはじめ色とりどりの花が華やかだった。

弥生三月 (2014/03/01)

今年もお雛様がお出ましになった。何はともあれ春が近づいてきた。

「なつめやし」 (2014/02/22)

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「デーツ」を買ってみた。長さ5センチくらいの楕円形の干した実だ。これは、「なつめやし」とも呼ばれ、英語では「date palm」。古代エジプト人は、この木が毎月一本ずつの葉を生やすので「年暦の木」と呼んだそうだ。「デーツ」は「date」のことらしい。
また、常緑で大きな葉を茂らせる活力から、ユダヤ人は「勝利の象徴」とみなし、キリスト教でも復活祭前に「Palm Sunday」、(日本では「棕櫚の日」)というのがあるそうだ。キリストに棕櫚(しゅろ)の葉はつきものだそうだが、実はこれが「なつめやし」だという。

「なつめやし」は、二千年も昔から干した実を食糧として、また木自体も珍重された植物だった。そして、現代でも中東や北アフリカでは親しまれているという長生きの植物だ。

ターナー展 (2014/02/15)

ターナー(Joseph Mallord William Turner,1775-1851)は、19世紀の英国の風景画家で、漱石の「坊っちゃん」にもその名が登場する。

どんよりとした雪空の下、「ターナー展」に出かけた。最初は、外と同じどんよりとした色調の英国の風景を描いた水彩画が並んでいてあまり気が乗らなかったが、年代順に見ていくうちに引き込まれた。

まず、イタリア旅行後の絵から色彩が華やかになってきた。北ヨーロッパの人々が、日光が降り注ぎ、歴史もあるイタリアに憧れた気持ちが分かるような気がする。
ヴァチカンからのローマの風景には、聖母子像を描くラファエロが描きこまれていた。ヨーロッパ旅行のスケッチブックには、風景が精密に描かれていた。

当時は、豚の膀胱に絵の具を詰めて持ち運んだそうで、その絵の具箱も展示されていた。1840年にチューブ入りの絵の具が発明されたが、まだ数色しか無く、そのうち黄色がターナーのお気に入りで、絵の具箱にも残っていたそうだ。

その後は、まぶしい光と荒々しい海が印象的な絵が多くなり、晩年は、細かい描写は無く、風景が色彩だけに置き換わったような、不思議な絵になっていった。未完成という説もあるが、とても現代的だった。印象派の先駆けと言われているそうだ。

18世紀後半、英国はナポレオンを破り、第一次産業革命を経て、ヴィクトリア朝に入るという黄金期を迎えていた。ターナーの絵にも、その時代の勢いが感じられた。

ターナー本人は、若くして才能を認められ英国第一の画家だったのに、私生活はとても秘密主義で、内縁の妻との間の娘の結婚式にも参列しなかったそうだ。現代の情報化社会では不可能なことだろう。

"The Happy Day" (2014/02/10)

雪が降っている森の中で、ノネズミや、クマや、カタツムリや、リスや、ground hogが冬眠している。その動物たちが、ふと目を覚まし、空気中のにおいを嗅ぎながら雪野原を一斉に走り出す。着いた先には、花が一輪咲いていて、 みんな嬉しくて踊りだす。
白と黒の画面に、花の黄色が鮮やかで、春の訪れが待たれる今の季節にぴったりの絵本だ。

ground hog(woodchuck)は、地面に巣穴を掘って暮らすリス科の小動物で、日本ではあまり馴染みがないが、北米、カナダでは親しまれているらしい。

"The Happy Day" by Ruth Krauss, Pictures by Marc Simont(1949)

冬晴れ (2014/02/04)

青空の下、空気が澄んで山も海も遠くまで見渡せる。日差しが明るいが、外は寒い。窓から眺めているのが最高。

春秋座「能と狂言」 (2014/02/03)

春秋座「能と狂言」を見た。

狂言「棒縛」は、野村萬斎の太郎冠者が主人の留守中、両手を棒で縛られているのに酒を飲もうと悪戦苦闘する話。

能「船弁慶」は、義経と弁慶一行が、頼朝に追われ兵庫県東部の大物(だいもつ)の浦から船出する話。
前半は、都に戻される静御前が別れの舞をまう。静の悲しみが伝わってきた。

前半と後半をつなぐ、アイの船頭は野村万作。棒一本と船を表す枠だけで、舞台が海の上になる。静かだった海が荒れ、平家の怨霊、平知盛が現れ長刀で襲いかかる。義経が剣で戦おうとするが、弁慶が法力で鎮める。

これは、能の完成者、世阿弥の子孫の作で、平家に対する鎮魂の思いがあり、応仁の乱の経験から戦いの場面が加わっているそうだ。前シテの静御前と後シテの平知盛というまったく別人を同一人物が演ずるのが面白い。

能と狂言をセットで見るのは初めてだったが、異空間に入り込んだような不思議なひとときだった。

「木の国」 (2014/01/28)

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和歌山県のJR和歌山駅から、和歌山電鐵・貴志川線に乗った。

沿線の伊太祁曽(いたきそ)神社には、スサノオの息子で、
木の守り神である五十猛(いたけるのみこと)が祭られている。
紀伊国(きのくに)は、もともと「木の国」だったそうだ。

終点の貴志川駅には、三毛猫の「たま駅長」の部下、
「ニタマ」がいた。

翌日は、徳川御三家の和歌山城、東照宮、
それに「和歌山」の地名の由来、和歌浦などを訪れた。

きちんと整ったアップルパイ? (2014/01/16)

家が没落したので、成り上がりの商人ウィドスンの妻に仕えているアンが、女主人の衣服をきちんと整頓した場面の原文は、
「Mrs. Widdison's clothes were all in apple-pie order」となっていた。

「apple-pie order」とは、「きちんと整っている状態」で、18世紀後半から見られる表現だそうだ。アップルパイのどこが「きちんと整っている」のだろうかと不思議だが、一説によると、フランス語の「折りたたまれたリネン」が訛ったらしい。

"Hobberdy Dick" by Katherine Briggs,1955

「万作萬斎狂言公演」 (2014/01/08)

「舟渡婿(ふなわたしむこ)」
京あたりに住む婿が、酒と鯛を持って妻の実家に挨拶に行く途中、大津の渡し船に乗ると船頭に酒をねだられる。断ると舟を揺すったり漕ぐのを止めたりするので仕方なく飲ませる。舟が着き、婿が舅の家に行くと、舅は、なんと先ほどの船頭だった。あわてた船頭は自慢のヒゲを剃り落とし顔を隠して対面するが、結局ばれてしまう。婿は「どっちみち舅に飲んでもらう酒だったから」と許し、仲良く舞って終わる。

「小傘(こがらかさ)」
賭け事で一意文無しになった主従が、出家した僧のふりをして、田舎者をだまそうとする。法事で、傘の小唄をお経のように唱えてお供え物を盗もうとするが・・・。

竿一本で舟に乗っているのを表したり、化粧もしないで白い被り物と着流しだけで女性になったりと、まさに動きとことばだけの切り詰めた芸で笑わせる。
両方とも、和泉流の演目だそうだ。

オニグルミ (2014/01/03)

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オニグルミは、普通のクルミより一回り小ぶりで色が濃い。殻に隙間が開くまで火を通し、何とかして殻をこじ開けると、濃厚な実がほんのちょっぴり入っている。その苦労も美味しさのうちだ。

2014年元旦 (2014/01/01)

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さかさ門松