funini.com Crane 2013年

ドビーの先祖 (2013/12/27)

ディックは、イングランド中ほどのコッツウォルズ地方にある屋敷に何百年もの間、住んできた。ふつうの人には見えない存在だが、ある少女には、「ぼろを着た小さな人」に見える。

時は17世紀後半、清教徒革命後、没落した貴族が屋敷を去り、かわりに新教徒の商人一家が住むことになった。新教徒は、古いしきたりに従わず、クリスマスも楽しく祝う事はしない。

屋敷を愛し、古いしきたりを守り、ディックの存在を信じる心優しい人たちを、彼はひそかに助け、また屋敷に隠された宝を守り、邪悪な魔女に立ち向かう。

ディックのおかげで、屋敷の女主人として幸せになった娘は、お礼に新しいシャツを贈る。それを着ると自由の身になれるのだ。

現代によみがえったディックの遠い末裔が、「ハリー・ポッター」シリーズに登場するハウスエルフのドビーだろう。

"Hobberdy Dick" by Katherine Briggs(1955),
Faber and Faber(2009)

長崎県の旅(佐世保と平戸) (2013/12/07)

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佐世保バーガー、九十九島(くじゅうくしま)の遊覧船、弓張岳展望台からの夕日、三浦町教会、佐々駅で相浦(あいのうら)富士と松浦鉄道、平戸城、ザビエル記念教会、ハウステンボス。

京都の紅葉 (2013/12/03)

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11月下旬の京都、東山の無鄰菴(むりんあん)と南禅寺、嵐山の常寂光寺と二尊院。今年は、ずっと暑かったのが急に寒くなり、秋が短かったが、紅葉はどこも綺麗だった。
それに近所の桜も赤くて綺麗だった。

早くもクリスマス (2013/12/02)

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新丸ビルと六本木ガレリアと銀座教文館では、11月半ばからクリスマスの飾り付けだった。

「ミケランジェロ展」 (2013/12/01)

ミケランジェロ・ブオナローティは、16世紀後半、イタリア・ルネッサンス最後の巨匠である。代表作ピエタのマリアは青年のように見えるし、ダヴィデ像も「最後の審判」のキリストも男性の肉体美が印象的なので、自由奔放な気まぐれな天才肌の人物かと思っていた。

ところが「最後の審判」を描くための素描がたくさん残されていて、あの巨大な作品は、そもそも膨大な下絵の下に製作されたようだ。根気が無ければできない仕事だ。それに、ダ・ヴィンチとは違い、請け負った仕事は苦労しながらきっちり仕上げていたので、天才には違いないが真面目な職人肌でもあったようだ。

ニシンやパスタやワインやホウレンソウのメニューをスケッチしてあるのが微笑ましく、ミケランジェロのイメージが良い方に変わった展覧会だった。

「仮名手本忠臣蔵」 (2013/11/18)

「歌舞伎座新開場杮葺落・吉例顔見世大歌舞伎・通し狂言仮名手本忠臣蔵」の夜の部を見た。大石内蔵助を大星由良之助(吉右衛門)と変えた赤穂浪士の討ち入りの話で、この時期にふさわしい演目だ。

豪華な舞台装置に、浄瑠璃三味線の伴奏つきと、いわば日本のミュージカル。華やかで筋も分かりやすく昔の最大の娯楽だったというのが良く分かる。討ち入りの場面もなかなか迫力があった。

ただし四時半から始まり、お弁当の休憩をはさんで九時までかかった。昔は時間の流れがゆっくりしていたのだと感じさせられた。

山の辺の道:その2 (2013/11/05)

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奈良県の近鉄桜井駅から「山の辺の道(やまのべのみち)」を少し歩いた。

磯城瑞籬宮跡(しきみずがきのみやあと)は、第十代の崇神天皇(すじんてんのう)の住居跡と伝えられていて、三輪山を背後にした高台にあり、かつては、北は「山の辺の道」から奈良と京に、南は紀伊に、東は伊勢に、西は大和川の水運で難波に通じる交通の要所だったそうだ。

「大神神社(おおみわじんじゃ)」は、日本最古の神社の一つで、三輪山を御神体とし、酒造りの神でもあるそうだ。

「久延彦神社(くえびこじんじゃ)」は、大神神社の末社で、大和三山が見渡せる。大和三山とは、かの有名な天香具山(あめのかぐやま)、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)だが、高さとしては、いずれも200メートル以下の「山」と言うより小高い丘である。けれど平地にすっくと目立っている姿は「山」というのにふさわしい貫禄があった。

JR三輪駅から「万葉まほろば線」で奈良市へ行った。
興福寺の国宝、北円堂では運慶作の無著・世親像などが公開中だった。深遠な表情や衣のひだの表現が素晴らしく木造とは思えない。四天王像は、しぐさも表情も表現力たっぷりだが、それに加え踏みつけられた邪鬼も憎めなくて忘れられない。

南円堂の脇の橘の実が色づいていて、今日一番の見ものだった。

第65回正倉院展 (2013/11/04)

今年の正倉院展で良かったものは、まず「漆金箔絵盤(うるしきんぱくえのばん)」。これは、上に香を炊く炉盤を載せるための台座。色とりどりの鳥や花が描かれている金箔の木の花びらを何枚も重ねてハスの花のように仕立ててある。

「鯨鬚金銀絵如意(げいしゅきんぎんえのにょい)」は、珍しいクジラのヒゲで作られた孫の手のようなもの。黒柿製の外箱ともに、様々な絵で飾られている。

「蘇芳地金銀絵箱(すおうじきんぎんえのはこ)」は黒っぽい赤の箱で、外側内側が金銀の絵で飾られているだけでなく、底にまで鳳凰と獅子が描かれている。

「斑犀把紅牙撥鏤刀子(はんさいのつかこうげばちるのさやのとうす)」は、10センチほどの鉛筆より細い小刀。柄はサイの角で作られ、鞘は象牙に赤く彩色してから模様を彫って下の白を出す「撥鏤(ばちる)」という技法が使われている。実用でなく貴族のアクセサリーらしい。

「投壺(とうこ)」というのは、壺に矢を投げ入れる貴族の宴席のゲームだそうだ。

どの品にも精緻な絵や模様が描かれ、中には拡大鏡でも見えないほど細かく描かれたものもある。その精密さは、宝物の外箱や袋や、供物を載せる台にも及んでいる。

古文書の展示の中には、写経生の仕事量と報酬や、借金の記録もある。その後に展示された見事に書かれた写経を見ていると、写経生の仕事や生活の苦労がしのばれる。

毎度のことながら、漢字ばかりの宝物名を読むのに苦労したが、1200年以上前の宝物や古文書を修復しつつ大切に伝えてきた先人の熱意が迫ってきた。

'House of Many Ways' (2013/11/02)

家事は大の苦手で、ひたすら本を読むのが好きな女の子が、実は魔法の才能に恵まれていてトントン拍子に話が進むという、本好きの怠け者には夢のような楽しいお話。ただし、学校推薦図書には選ばれそうもない。

'Haul's Moving Castle'の続編なので、「動く城」の他にハウルやソフィーや火の悪魔も登場する。主な舞台は「動く城」ではなく「時間空間いろいろな場所に行ける家」である。

主人公の名前、Charmainの発音だが、チャーミング(Charming)と間違えられて喜んでいたので「チャーメイン」か?

'House of Many Ways' by Diana Wynne Jones

廃線跡ハイキング (2013/11/01)

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兵庫県南部、宝塚市と西宮市にまたがるJR福知山線が電化されて廃線になった跡を歩いた。入口と出口に「ここはハイキングコースではありません」というJR西日本の看板がある。本当に危険なら通行禁止にするだろうから、いわば「行くなら自己責任だよ」という意味だろう。朽ちた枕木の上を歩いていく。六つあるトンネルの中は懐中電灯が無いと真っ暗だ。トンネルの間は風光明媚な渓谷が見渡せる。電化のスピードと引き換えに、この風景を失ったわけだ。

水の小径 (2013/10/26)

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名古屋氏千種区にある天満緑道「水の小径(こみち)」。

花束 (2013/10/19)

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遠路はるばる送られてきた。

ライオンと一角獣 (2013/10/03)

「貴婦人と一角獣」を見た。西暦1500年ごろに制作されたフランスのクリュニー美術館の6面連作タピスリーである。一面、千花模様の数十種の植物や、動物や鳥で埋め尽くされていて少々息苦しいが、近くで見ると、貴婦人の髪形やドレスもそれぞれ違っていて見飽きない。
日本で言えば和紙の襖や屏風に当たるような気がするが、こちらは、重厚な織物なので、壁掛けとして防寒の役目もしたようだ。

貴婦人の両脇に控えるライオンと一角獣を見ていたら、「鏡の国のアリス」に登場する伝承童謡のライオンと一角獣がプラムケーキを挟んでにらみ合う場面を思い出した。

HANAGATA (2013/10/02)

茂山一門の「花型狂言」を観た。能や歌舞伎や落語を狂言風に仕立てた演目が四つ。その中で落語の「かけとり」(借金取り)は、大晦日に家賃の取り立てにやってきた大家を、相手の好きな能や歌で追い返す話になった。「ひめあらそい」は、光源氏の正妻、葵上に六条御息所が怨霊となって取り憑く能の「葵上」が楽しい話になっていた。最前列だったので、衣装やお面も良く見えた。

松柏美術館など (2013/10/01)

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奈良市の美術館に行った。松伯美術館の「女性たちの物語」展では、上村松園には珍しく怨念を秘めた女性を描いた「焔(ほむら)」、オフィーリアを思わせる狂女を描いた「花がたみ」、そして凛として美しい「序の舞」などの下絵が展示されていて、何度も紙を貼り重ねて推敲した跡を見ることができた。

大和文華館の「水墨画」展では、可翁の「竹雀図」、雪村(せっそん)の「呂洞賓図」(賓【ひん】は「うやまう」という意味らしい)その他を見た。後者は、仙人が龍に乗っているところを描いたもので漫画の元祖という感じがした。

中野美術館では、村上華岳の「踊れる少女」、佐藤忠良のブロンズ像「若い女、夏」、高村光雲の木彫の「西王母」その他を見た。

どの美術館も、趣向を凝らした建物が緑の木立の中にあった。

"Howl's Moving Castle" (2013/09/13)

英国ウェールズ出身の青年、ハウエル・ジェンキンスは、ラグビーが得意で、大学で「呪文と魔術」という博士論文を書くほど優秀だったが、定職につかなかったので、たまに姉夫婦の家に行くと「働きもしないで・・・」と叱られていた。ところが実は、彼には特殊な才能があり、別世界に行って「魔法使いハウル」になって「動く城」に住んでいたのだ。そして、たまに訪れるウェールズで甥に創ってやったゲームが「動く城」だった。

この物語は、イケメンだが弟気質のハウルが、別世界で流れ星を助けるため困った事態に陥ったところに、しっかり者の長女ソフィーが巻き込まれるところから始まる。「オズの魔法使い」を連想させる、この作者らしい軽くて楽しい話だ。

"Howl's Moving Castle" by Diana Winne Jones

伊勢神宮 (2013/09/05)

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三重県伊勢市に行った。
今年は、神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)の年なので、白木の鳥居が建てられ、外宮(げくう)、内宮(ないくう)共に、古びた宮の隣に真新しい白木の宮が建てられていた。神宮の長い歴史の中では束の間と思われる20年に一度、新しい木材で建て替えられてきたとはすごいものだ。

外宮、外宮別宮(げくうべつみや)の月夜見宮(つきよみのみや)、内宮、内宮別宮(ないくうべつみや)の月読宮(つきよみのみや)と倭姫宮(やまとひめのみや)に行った。

おかげ横丁で、本店の赤福、松阪牛串焼き、伊勢うどん、みたらしを食べて、伊賀組紐を買った。

大雨警報 (2013/09/03)

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少し前に一時間に70ミリ以上という激しい雨が降った。窓の向こうはグレー一色で大きな雨粒が後から後からガラスを叩きつけるように襲ってきた。

金の襖絵 (2013/09/02)

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一部復元された名古屋城本丸御殿を見に行った。木の香が残る新しい建物の広い座敷にずらりと金ぴかの襖絵が並ぶ。金塊ではなく金箔だが、洋の東西を問わず権力者は金が好きだったようだ。

コーディアル (2013/09/01)

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風に乗ってやってきた不思議な乳母メアリー・ポピンズが、最初の晩、子どもたちに飲ませた「寝る前に一さじ」と書かれた壜は、苦い薬ではなく子どもたちそれぞれの大好物の味がした。その中で、ジェインのは「ライムジュース・コーディアル」(Lime-juice cordial)だった。

その、ずっと気になっていたコーディアルなるものを見つけたので買ってみた。要するに果物などの濃縮ジュースらしい。有名なのは、エルダーフラワーやジンジャーで、その起原はローマ帝国時代にさかのぼるという。エルダーフラワーのは、炭酸で割ったら爽やかでちょっと癖になる美味しさだ。

"Mary Poppins " by P.L/Travers

おせがき (2013/08/18)

八月十五日に行われる施餓鬼(せがき)という仏教の儀式がある。これは、地獄で飢餓に苦しむ餓鬼に飲食を施すものだそうだ。昔、祖母が「おせがき」と言っていた。

「佐々木マキ見本帖」 (2013/08/10)

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佐々木マキ展を見に行った。初期の「ガロ」の漫画から、「ぼくがとぶ」「やっぱりおおかみ」「いとしのロベルタ」などの絵本や、村上春樹の挿絵まで多数。なんだかおかしくてちょっとこわくて不思議な世界。絵本をつくっていなかったら、もっと不気味で訳の分からない方向に行ってしまっていたのではないかと思う。

全国高校野球開会式 (2013/08/08)

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夏の甲子園第95回大会。全国から集まった49校の選手たちが、プラカードの先導の下に整然と進む。
第一試合、ヘリコプターから落とされる始球式の旗つきボールがまことにきれいにひらひらと落ちた。

'Time of Wonder' (2013/08/07)

アメリカの長い夏休みに、姉妹と両親が東海岸の小島にやってくる。そこで、浜辺で遊んだり泳いだり船に乗ったり、春から夏の季節をたっぷり楽しむ。「すばらしい驚き」に満ちた日々。やがて、季節は進み嵐がやってきて夏が終わると、家族は町に引きあげる。潮の満ち引きの時間を頼りに暮らしていたのを、スクールバスの時間に合わせる暮らしに戻るのだ。

暑い夏の昼下がり、この本の海や空や木の絵を眺めているだけで少し爽やかな気分になる。

'Time of Wonder' by Robert McCloskey

夕張メロン (2013/08/01)

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送られてきた時は、ヘタのあたりが緑っぽかったが、一日で全体が黄色っぽく熟れた。

備前刀(びぜんとう) (2013/07/28)

備前、今の岡山県は鎌倉時代から刀剣の産地として知られていた。そこで創られたものの一つ、織田信長所蔵で、本能寺の変の後、明智光秀が安土城から奪ったという刀を見た。武器なのに美術品の美しさがあり、歴史の重みまで加わった名刀だった。

マリアさまの日本語訳 (2013/07/26)

聖母マリアの名前は、当時は良くある名前で、元々は「太った女」という意味だったそうだ。太っているのが美しいことだったので、つまりは「美しい女」。日本語ではさしずめ「美子(よしこ)」さんにあたるという話を聞いた。

フィンランドのパンケーキ (2013/07/15)

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フィンランド風パンケーキを教えてもらった。牛乳をたっぷり入れたどろどろの生地をオーブンで焼く。出来たてはふわふわのスフレ風。ほんとうは角型だが、まあ味は同じかと。

晴明神社 (2013/07/06)

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10世紀、平安時代の陰陽師として名高い安倍晴明(あべのせいめい)を祭った晴明神社。近年の晴明人気にあやかり新しく社が出来たが、安倍晴明に関わりがあるとは知らない昔からずっと地名は「清明山」だった。

夕日 (2013/07/01)

日が沈む時間とともに場所も季節によって変わることに今更ながら気がついた。夏至の頃が、日が沈む時間がもっとも遅く、位置も最北になる。太陽も地球も天体だったと、これまた今更ながら思い出す。

時 (2013/06/13)

どんなに辛い日でも、どんなに嬉しい日でも、時は刻々と過ぎていく。

さようなら (2013/06/12)

「さようなら」は「左様なら」つまり「それなら」。
私は別れたくないけれど、あなたの御都合なら、それなら仕方がないから別れましょう・・・という感じがする。日本語らしいことばだと思う。

淡路島 (2013/06/05)

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淡路島の名物は玉葱と牛肉と魚。というわけで、牛丼と生シラス
丼を食べた。伊弉諾(いざなぎ)神宮には、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が子どもの立場で祭られていて珍しかった。海がきれいだった。

時間泥棒 (2013/06/03)

昔の手紙は、書くのも切手を貼って投函するのも手間がかかった。いまやメールと携帯ですぐに連絡できるし、交通手段も発達している。ところが暇な時間はできず、ますます慌ただしく忙しくなる一方だ。「モモ」の時間泥棒が暗躍しているに違いない。

梅の季節 (2013/06/02)

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今年も「割り梅の砂糖漬け」をやってみた。硬い青梅と砂糖だけなのに二晩ほどでたっぷり水分が出るのが面白い。

種イモ (2013/05/25)

幌馬車で旅を続けたローラの家族は、大草原に落ち着き、家を建てた。ところが、春先に畑を耕し、やっと種イモを半分植え付けしたときに、政府の命令で立ち退かなくてはならなくなった。そこはインディアン居留地だったのだ。

引っ越しの日、残しておいた種イモを、もう植え付けはできないので食べることにした。久しぶりに美味しいポテト料理を食べながら、とうさんが言った。

「大きな損をするときは必ずちょっぴり得するものさ」
'There's no great loss without some small gain.'


'Little House on the Prairie' by Laura Ingalls Wilder

アボカド (2013/05/11)

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種から育てたアボカドがずいぶん大きくなった。今年も冬を乗り越え、緑の葉が一番きれいな季節になった。

ペリ太郎 (2013/05/05)

新しい携帯が来た。慣れない操作に悪戦苦闘して電源を切ると、黒い画面一面に指紋が付いていた。クリスティの短編で、ミス・マープルが、完璧なメイドに化けた泥棒の指紋を採るためにわざと持たせた手鏡を思い出した。

苺 (2013/05/03)

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苺のジャムとショートケーキ。どちらもこの時期の楽しみだ。

リヒテンシュタイン展 (2013/05/01)

リヒテンシュタイン公国は、スイスとオーストリアの間にある人口3万5千人の小国で、現在はスイスと関係が深い。国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵は、元々はハプスブルク家の重臣で、代々の侯爵は美術品を蒐集するのを使命とした。その所蔵品は3万点に上り、個人所有としては英国王室に次ぐ規模だそうだ。特にバロックのものが豊富で、今回展示された中では、ルーベンスが幼い娘クララを描いた肖像画が可愛かった。

南阿蘇と熊本の旅 (2013/04/21)

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熊本県の南阿蘇は外輪山の内側にある。
まずは南阿蘇鉄道に乗った。
白川水源では清水がこんこんと湧き出ていた。
月廻(つきまわり)温泉の露天風呂に桜の花びらが舞いおちてきた。目の前に、阿蘇五岳の一つ根子岳(ねこだけ)が見えた。
南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里 白水高原」は日本一長い駅名だそうだ。
立野(たての)でJRに乗り継いで熊本へ。
熊本市のホテルの部屋からライトアップされた熊本城が見えた。

翌日は、「SL人吉(ひとよし)」号に乗った。ボーッと汽笛を鳴らし蒸気を吐きながら球磨川(くまがわ)に沿ってガタンゴトンと走っていく。車窓の風景に煙と煤のにおいがかかる。南下して人吉に着くと、SLは転車台でぐるりと反対向きになった。

三日目は、くま川鉄道に乗った。「くま1号」「くま2号」が連結されて二両編成になっていた。
人吉に戻り、九州横断特急で熊本へ。最後に市電で熊本城へ行った。

どこも緑が濃く、ツツジが大きくて、満開近い花が赤、ピンク、白と色鮮やかだった。「いきなりだんご」と、だご汁と高菜飯と、からしレンコンと熊本ラーメンと、春雨の太平燕(たいぴーえん)を食べた。

靫猿(うつぼざる) (2013/04/07)

茂山一門のお豆腐狂言会を見た。「真似」が出てくる三演目。

最初は、すっぱ(詐欺師)が、酔って寝込んだ田舎者から茶壺を盗もうとする「茶壺」。
次は、主人が客をもてなすため、作法を知らない太郎冠者に自分の真似をさせようとする「口真似」。
そして最後は、「靫猿」(うつぼざる)。大名が、靫(うつぼ)という矢を入れる筒に、子猿の皮をよこせと猿使いに命じる。芸達者な可愛い子猿役も立派な狂言師だった。

京都の桜 (2013/04/06)

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北野白梅町行き嵐電は、桜のトンネルを通った。平野神社は、桜の種類が多く密集していてピンクから白のグラデーションが美しい。今出川通りの御所や、川沿いの桜、哲学の道から南禅寺、岡崎とどこも満開を過ぎたところで花吹雪が舞っていた。これぞ「日本の春」という風景だった。

「barmaid」になる「mermaid」 (2013/04/03)

舞台はイングランド南東部サセックスのヒナギク野原。
旅人マーティン・ピピンが、6人の少女にお話をする。

フェアリーになりたい少年と人間になりたいフェアリーの話、
フェアリーも認めるなわとび名手の話、
食べても食べても太らない子豚の話、
掃除をさせられる海賊の話、
綺麗好きな7人姉妹に育てられた小さな煙突掃除夫の話、
居酒屋に勤める人魚の話など、登場人物もさまざま。

"Martin Pippin in the Daisy-Field" by Eleanor Farjeon

こぶしの花 (2013/04/01)

こぶしの花が出てくる確か志賀直哉の随筆があった。車窓から早春の山並みを眺めていたら、こぶしの花が鮮やかに咲いていた、という内容だ。
それを読んでまだ見ぬ「こぶしの花」に憧れた。ところが何年もたってから実物を見たときは、まずがっかりした。白くて清楚で、桜や梅くらいの小ぶりな花を勝手に想像していたのだ。
綺麗に咲いているこぶしの花を見ると今でも、そのがっかり感を思い出してしまう。こぶしに罪はないのだが・・・。

やまのべのみち (2013/03/09)

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奈良市から桜井市に至る古代の道「山辺(やまのべ)の道」の途中を歩いた。なだらかな山並みを背景に、田畑の間をあぜ道が通り家々が散らばるのどかな景色が見渡せる。梅の花もかなり開いていた。
あちこちに古墳があるのが、さすが古代の都、奈良盆地だ。

天理市の石上(いそのかみ)神社は、紀元前の創建ともいわれ、古事記に登場する歴史ある神社。神の鶏といわれる鶏たちが、丸々と肥りつやつやの羽で元気良く鳴いていた。

お水取り (2013/03/08)

奈良市東大寺二月堂の「お水取り」の「お松明(たいまつ)」を見に行った。

これは、2月中旬から3月中旬の一ヶ月間にわたって行われる修二会(しゅにえ)の一部で、春を告げる行事として知られている。何と8世紀から1200年以上、一度も途切れず続いているそうだ。

大松明の炎が命あるもののように舞い、夜空に大量の火の粉が撒き散らされ、きらきらと地上に降ってきた。

炎をあげる青竹の大松明を木造の回廊で振り回すのは、厳しい修行の一環で、元々は神聖な宗教行事だが、宗教心の薄れた現代では、その幻想的な眺めをカメラが追い、終わると拍手が起きていた。

糸の玉 (2013/03/05)

「からだだけで、しっぽがない。でも、ネコにあげると
しっぽだけで、からだがなくなるもの、なあに?」
というなぞなぞがあった。

(I'm all Body and no Tail, But give me to your Cat,
I'm no Body and all Tail.)

答えは「糸の玉」
(a Ball of String)。

ネコがじゃれると糸玉がほどけて糸になってしまう。なるほど。


"Martin Pippin in the Daisy-Field" (Fourth Interlude)
by Eleanor Farjeon

五人囃子 (2013/03/03)

雛祭りの日に、五人囃子を聴いた。
向かって右から、シテ方の謡(うたい)、囃子方(はやしかた)の笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓(たいこ)と並ぶ。

同じ皮を張った楽器でも、小鼓は、紐をゆるくかけ、皮も息で湿らせるのに対し、大鼓は、備長炭の火でカンカンに乾かし、紐もきっちり締め上げて金属的な鋭い音色にする。

能楽師それぞれに流派があり、笛は、森田流、藤田流、一噌流(いっそうりゅう)と、三流派に分かれている。各々、息の入れ方で音色が変わるのだそうだ。その違いを伝えようとしても、言葉でも指使いなどの画像でも表せない。伝統の継承は難しいものだ。

ディスク型オルゴール (2013/03/01)

ディスク型オルゴールは、食器棚ほどの大きさの木箱の中で、金属の円盤を回して反響させるもので、19世紀にドイツで最初に作られた。蓄音機に負けて広まらなかったが、今も細々と作り続けられている。その音色は、柔らかく優しかった。

黄金の騎士 (2013/02/23)

19世紀末のウィーンの画家、クリムトの「人生は戦いなり:黄金の騎士」を見た。行く手を遮る蛇、つまり邪悪の象徴に臆することなく、黒馬に乗り毅然として進む騎士の姿が描かれている。金箔が貼られているのは、日本の影響だそうだ。西洋の題材が、日本的な黒と金を使い平面的な手法で描かれた不思議な雰囲気の画だった。

ホビット (2013/02/06)

「ホビット」を最初に読んだのは瀬田貞二訳だった。ガンダルフの「やんぬるかな」、つらぬき丸、忍びの者、ゴクリの「いとしいしと」など忘れられない。
ただし、ビルボとゴクリのなぞなぞ対決や、詩の部分は訳せないので原書の方が面白い。

'The Hobbit' by J.R.R.Tolkien

旅の天気 (2013/02/05)

風景を愛でる旅は、晴れて穏やかな天気であってほしい。まあ、二回目なら悪天候でも別の味わいがあるだろうが…。
天気ばかりは予約ができず神頼みだ。

淡路島 (2013/02/04)

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兵庫県淡路島の灘黒岩(なだ・くろいわ)水仙郷に行った。水仙が青い空と海に面した斜面に群生していて香りも良かった。
「夢舞台」の植物園には様々な種類の蘭が展示されていた。野生の水仙と人工的な蘭との対比が面白かった。
ついでにホテルの椅子も花で、春には一足早い花の旅だった。

シャーロック (2013/02/02)

名探偵ホームズを「シャーロック」と呼ぶのは、原作では兄のマイクロフトだけだった。「シャーロック」と連呼されると、ホームズがぐっと現代風になる。

厳冬の奈良 (2013/01/28)

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若草山の山焼きを見に行った。山焼きの前には、奈良公園あたりでは歩いている鹿が、なんと山裾を走っていた。
山裾の野上神社で行われた山焼きの神事では、春日大社の祝詞(のりと)の後、東大寺、興福寺その他の読経があった。両方あるのが日本らしいと思った。
山を焼くのは、奈良県の消防関係者が総出で行っていた。火の威力、神々しさと恐ろしさを同時に感じさせられた。

翌日は、奈良市街の北の京都府にある岩泉寺(がんせんじ)と浄瑠璃寺(じょうるりでら)に行った。池が凍りついていた。付近には石仏がたくさんあった。二日とも晴れてはいたが、身の引き締まる寒さだった。

ハビトロット (2013/01/06)

「むかしむかし、やさしく美しいけれど、怠け者の娘がいました。結婚式も近いというのに楽しく踊ってばかりいたので、嫁入り支度にする糸紡ぎがぜんぜんできていません。娘が森で泣いていると、小さなおばあさんがあらわれました。おばあさんは、糸車を素晴らしい速さでまわしていて、娘の代わりに糸紡ぎをしてくれるというのです。おばあさんが紡いだ糸は見事なできばえで、娘は糸紡ぎの名手として有名になってしまいます。

やがて、結婚の日になりました。そのお祝いの席に、醜いおばあさんがやってきたのです。その唇は垂れてねじれ、親指は広がり、足は扁平で、背中は曲がっています。どうしてそんな姿になってしまったのかと聞かれたおばあさんは、それが、長年の糸紡ぎのせいだと答えます。それを聞いた花婿は、花嫁には一生糸紡ぎはさせないと誓いました。めでたしめでたし」

その話を聞いていた動物たちは、「何の教訓もないけど、すてきな話」と言う。同感。

グリム童話にもある話だが、これはポター作。
Habbitrotとして知られるおばあさんが糸を紡ぐ音は、「trot,trot,habbitrot」と聞こえる。「trot」は馬が駆ける音でもある。目にもとまらぬ速さで回る糸車が思い浮かぶ。


"The Fairy Caravan" by Beatrix Potter

エル・グレコ展 (2013/01/06)

エル・グレコは、その名の通り、16世紀半ばにギリシャで生まれ、ヴェネツィアで絵画を学び、スペインで活躍した。その作品には、感情豊かで劇的で色彩豊かな宗教画が多いが、それはルターの宗教改革に対抗するカトリック側として、見る人に訴えかけるように大げさに描いたという側面もあるそうだ。

「マグダラのマリア」「商人を追い払うキリスト」「無原罪の御宿り」など、宗教画といういわばフィクションの世界が、真に迫った迫力で描き出されている。

ベーグル (2013/01/04)

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朝ごはんにベーグルを作ってもらった。ドーナツ形に成型した生地を茹でてから焼くのが面白い。焼きたては最高であっという間に無くなってしまった。

迎春2013 (2013/01/01)

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巳年生まれの人は、12、24、36、48、60・・・歳。