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お水取り

奈良市東大寺二月堂の「お水取り」の「お松明(たいまつ)」を見に行った。

これは、2月中旬から3月中旬の一ヶ月間にわたって行われる修二会(しゅにえ)の一部で、春を告げる行事として知られている。何と8世紀から1200年以上、一度も途切れず続いているそうだ。

大松明の炎が命あるもののように舞い、夜空に大量の火の粉が撒き散らされ、きらきらと地上に降ってきた。

炎をあげる青竹の大松明を木造の回廊で振り回すのは、厳しい修行の一環で、元々は神聖な宗教行事だが、宗教心の薄れた現代では、その幻想的な眺めをカメラが追い、終わると拍手が起きていた。