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転車台

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「転車台」とは、車両の向きを進行方向に向ける装置で、バックできない蒸気機関車の時代に使われた。静岡県西部を走る「天浜線」の中ほど、天竜川に近い天竜二俣(てんりゅうふたまた)駅には、昭和15年に国鉄二俣線(ふたまたせん)として開業当時の転車台が残されている。実際に車両が転車台に乗ってぐるっと向きを変えるのを見ることができた。向きを変えた車両が入る扇形車庫や腕木信号機も残されている。転車台も信号機も昔は手動だったそうだ。転車台の線路と外の線路をぴたっと合わせるのも動かす人の「勘」だったそうだ。職人技である。

天竜浜名湖鉄道

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 静岡県西部を走る通称「天浜線」に乗った。
 始発駅は「新所原(しんじょはら)」。小さな駅に美味しそうな鰻の匂いが漂っていた。そこへディーゼルカーが一両やってきた。白い車体にオレンジと緑の横線は、特産の「三ヶ日(みっかび)ミカン」を連想させる。
 しばらくすると浜名湖が見えてきた。奥浜名湖と言われる湖の北端に沿って走っていくと、色づき始めた蜜柑畑や、鮮やかに色づいた柿が目についた。このあたり特産の「次郎柿」だろう。
 田畑の中をトンネルをくぐりながらゴトゴト走っていき、一時間程すると内陸に入り天竜川を渡って「天竜二俣(てんりゅうふたまた)」に着いた。ここは昔は天竜杉を運び出す大きな駅だったそうで、70年前の木造駅舎がまだ残されている。
 駅から歩いていくと、ここ出身の日本画家、秋野不矩(あきのふく)美術館に着いた。残念ながら休館だったが、周りの緑に馴染むなかなか良い建物だった。
 駅に戻って、また「天浜線」に乗った。途中でお客がいなくなったので貸切状態で、お茶畑も見ながらくつろいでいると終点の「掛川(かけがわ)」に到着した。途中下車しなければ二時間の旅だそうだ。ここで東海道新幹線に乗り換えた。慌ただしい日常に戻ってきた。