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祇園祭

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京都の新町通りでは「放下(ほうか)鉾」を建てていた。木材を縄で巻いているが、鉾の部分は横にしてもずいぶん長かった。

四条通りでは「長刀鉾」の曳き初めがあった。囃子方や稚児も乗り込み、祇園囃子と「エンヤラヤー」の掛け声と扇の振りに合わせて大きな鉾がゆらりと動いた。車輪がぎしぎし音を立てるのを聞くと、木製だったと思い出す。

山鉾の外側を飾る布の中には、16世紀にベルギーで製作され輸入されたタペストリーを切り分けたものもあるそうだ。トロイア戦争や旧約聖書を題材にしているが、キリシタン禁制の時代も生き延びてきた。9世紀から続いてきた祇園祭の歴史を思いながら鉾を眺めた。