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フェルメール

17世紀オランダの画家フェルメールの作品を二ヶ所で見た。

まず「地理学者」。薄暗い部屋に差し込む光の中に、地球儀、コンパス、海図、流行の日本風のガウン、ゴブラン織りの敷物、デルフトのタイルといろいろ描き込まれていて当時の生活が偲ばれる。

次に「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使」。当時貿易で栄えたオランダは、市民階級の識字率が高く出版が盛んで手紙が流行した。アジアの商船に出した手紙の返事を受け取るには二年かかったそうだ。江戸時代の日本に来た船もあったことだろう。