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山口の旅

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・新山口から「SLやまぐち号」に乗った。乗っているとガタンゴトン、ガタンゴトンという音とともに振動が伝わってくる。降りてから見送っていたらポーッと汽笛を鳴らしながらシュッシュッ、シュッシュッと力強く走り去っていった。
「Choo Choo(いたずらきかんしゃちゅうちゅう)」が年を取った感じだが、「Choo choo CHOO choo! Choo choo CHOO choo!」と走っていたのがお国柄の違いだ。
('CHOO CHOO' by Virginia Lee Burton)


・山口県の中ほどにある秋吉台は、今から三億年前のサンゴ礁が隆起し、その石灰岩が少しずつ雨水に溶け侵食されてできたカルスト台地だ。「カルスト」とは、旧ユーゴスラビアの石灰岩地の地名だそうだ。
でこぼこと起伏のある草原に薄紫のアザミや黄色や白の野花が咲いているが、所々に石灰岩がゴツゴツと立っている。

秋吉台の下には秋芳洞(あきよしどう)という広大な鍾乳洞がある。
外は蒸し暑いが洞窟の中は涼しい。
最初は小舟でたいまつを掲げて探検したそうだが、さぞ幻想的な風景だったことだろう。まだ未知の洞窟が沢山あるらしい。ギムリが好きそうな場所だった。