子どもの頃に抄訳を読んだ「王子と乞食」の原書を読んでみた。
まずは、題名が韻を踏んでいた。
次に、王だけが所在を知っている「大印章」というのが、「the Great Seal」だと分かった。日本のような朱肉の印鑑でなく、封筒の綴じ目や文書に蝋をたらした上に押すものだった。
最後に、これは訳書でもいいが、16世紀後半のイングランド、ヘンリー8世死後の、エドワード6世、ジェイン・グレイ、メアリ1世、エリザベス1世、それにメアリ・スチュアート、その息子ジェイムズ1世が絡む権力闘争を思い出しながら読むと面白かった。
"The Prince and The Pauper" by Mark Twain