20世紀初め、第一次大戦時代のニューヨーク郊外に住むモファット家には四人きょうだいがいる。
ある日、末っ子ルーファスは、まだ字も読めないのに兄姉たちのように図書館で本を借りたくて、一人で出かけて行った。借り出しカードを作るため、まずは汚れた手を洗うために一苦労。次に、図書館の「library lady」が書いてくれたお手本を見て必死で練習したルーファスは、やっとのことで「RUFUS M」まで書けるようになった。最後に、家に帰ってお母さんのサインをもらえば完璧だが、戻ってくると、なんと図書館は閉まっていた。あきらめきれないルーファスは・・・
図書館が、知識や娯楽の最先端で誇り高かった時代のお語。
決して優しくはないがルーファスの努力を認めて少しだけ規則を緩めてくれるladyが良い。
"Rufus M." by Eleanor Estes, Illustrated by Louis Slobodkin,1943