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「唐相撲(とうずもう)」

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「春爛漫 茂山狂言会」を見た。以下はチラシを参考にしたまとめ。

「察化(さっか)」
都の伯父に連歌の宗匠(そうしょう)になってもらおうと、主人が太郎冠者に頼みに行かせる。伯父を知らない太郎冠者は、「みごいの察化」というすっぱ(詐欺師)を連れてきてしまう。人違いと分かるが事を荒立てたくない主人は、もてなして帰そうとする。そこで太郎冠者が粗相をしないよう自分の真似をするよう言いつけるが・・・。

「唐相撲(とうずもう)」
唐の帝王に仕えていた日本人の相撲取りが帰国を願い出ると、帝王は最後にもう一度相撲を見たいと言う。すると相撲取りが次々に唐人を負かしてしまうので、業を煮やした年老いた帝王は自分が相手になると言い出すが・・・。

茂山千五郎家のお家芸で、登場人物は現行曲で最も多い総勢40人以上。まさに千五郎家が「老いも若きも総出」で、狂言には珍しい囃し方も唐の扮装で登場する。相撲取りと通辞(通訳)以外は、唐音という創作語をしゃべり、相撲の取り組みも色々ある。新しい当主、千五郎の朗々とした声はさすがの貫禄。衣装も豪華で徳川美術館で見たのを思い出した。とにかく華やかで楽しかった。