ミラノのポルディ・ペッツォーリ展を見た。
19世紀後半に生きたミラノの資産家、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツオーリが収集したルネッサンスを中心とする絵画、甲冑、美術品の展覧会だ。
彼は、若くして相続した莫大な遺産で美術品を買い集め、生涯独身で死後は収集品を公開するようにと言い残したそうだ。
展覧会の最後の方に、1835年頃のモルテーニ作「レベッカ」があった。異国的なかぶりものが印象的な美しい女性の絵だ。解説によると、Sir Walter Scott作「Ivanhoe」(1819年)に出てくる女性とあった。
Reveccaは金持ちのユダヤ人の娘で、騎士Ivanhoeに片想いするが報われない。けれど、主人公Ivanhoeや、その憧れの姫Rowenaを差しおいて作中もっとも魅力的な人物だ。
イタリアに浸っていた気分が、一気にスコットランドに翔んだ。