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靫猿(うつぼざる)

茂山一門のお豆腐狂言会を見た。「真似」が出てくる三演目。

最初は、すっぱ(詐欺師)が、酔って寝込んだ田舎者から茶壺を盗もうとする「茶壺」。
次は、主人が客をもてなすため、作法を知らない太郎冠者に自分の真似をさせようとする「口真似」。
そして最後は、「靫猿」(うつぼざる)。大名が、靫(うつぼ)という矢を入れる筒に、子猿の皮をよこせと猿使いに命じる。芸達者な可愛い子猿役も立派な狂言師だった。