今日は節分。京都の平安神宮では、平安朝の宮中行事、追儺(ついな)の古式を復元したという大儺之儀(だいなのぎ)が行われた。平安朝の殿上人に扮した人たちの中に、お面を被り盾と矛を持った人がいた。これは鬼を追い払う役目の方相氏(ほうそうし)で、「鬼やろう!」と三度叫んでから境内を回った。儀式の後は、登場人物たちがのどかに記念写真を撮っていた。
八坂神社では、福引券付きの豆を売っていた。節分は、鬼が恐怖だった平安朝と違って楽しい行事の一つだが、「鬼」という姿に擬人化して追い払いたい災厄は今も沢山ある。