京都御所は、毎年この時期に一般公開される。ここは、794年に桓武天皇が建てた場所とは少し違い、当時は、土御門東洞院殿(つちみかどひがしのとういんどの)といわれた場所で、今から670年ほど前の鎌倉時代末1331年に、ここに移された。その間、何度も火災にあい、今の建物は、ほとんど江戸末期の1855年に再建されたものだ。それでも、右近の橘、左近の桜が美しい紫宸殿や、清涼殿といった建物を見ていると、平安の昔がしのばれる。
ただ、入るときには手荷物検査をされ、いたるところに「宮内庁」の腕章が目立ち、「御所」が過去の歴史ではなく、現在のものでもあるのが感じられた。
鴨川沿いに、三条から北山を眺めながら散歩した。特に、高野川の桜はきれいだった。