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"Dawn"

夜明け前の暗く静かな世界が徐々に目覚めていく。
耳をすますと色々な音が聞こえてくる。
カエルが飛び込む水音、鳥の鳴き声、焚き火がパチパチいう音、
オールのきしみ・・・。
急に、あたり一面が鮮やかに輝く。朝日が昇った。

じっくり眺めると、耳にも目にも楽しい絵本だ。

ちなみに、作者は
"The Fool of the World and the Flying Ship"も
描いているが雰囲気が全く違う。


・"Dawn" by Uri Shulevitz, 1974

・"The Fool of the World and the Flying Ship" Retold by Arthur Ransome, Pictures by Uri Shulevits, 1968

ピーターラビットのおかあさんの仕事

ウサギのピーターの家の軒先には看板がかかっていて、「ジョーゼフィン・バニー、営業許可取得済、お茶とタバコ」と書かれている。

ピーターのおかあさん(ジョーゼフィン)は、夫が農夫のマグレガーさんに捕まってパイにされてしまったので、ウサギの毛で編んだミトンや「muffatees」や、ハーブやウサギタバコ(ラベンダー)を売って生計をたて、四匹の子ウサギを育てているのだ。

作者もバザーで買ったことがあるという「muffatees」とは、当時の女性が愛用した筒型の防寒用腕カバーらしい。ウサギの毛で編んだものは、さぞ柔らかくて暖かかったことだろう。


THE TALE OF BENJAMIN BUNNY by Beatrix Potter
THE TALE OF PETER RABBIT by Beatrix Potter

"little blue and little yellow"

色紙を手でちぎったような形が並んでいる。
小さな青い丸は「little blue」という男の子。
彼の一番の友だちは「little yellow」。男の子か女の子かは分からない。
ある日、二人がhugしたら「green」になってしまった。
それぞれのパパとママに分かってもらえなくて、さあ大変・・・
目も鼻もないのにちゃんと表情が分かる。
とてもお洒落な絵本だ。

"little blue and little yellow" by Leo Lioni,1959

Bill Davisの話

Bill Davisは、英国近衛兵軍楽隊のシンバル奏者の姿をした人形。
ある日、ご主人の少女Maryが、おばさまの招待を受けて出かけるときに、いつも傍にいるのにおいていかれてしまう。
Billは涙にくれるが猛然と走り出して追いかけ、終着地Doverで見事Maryをお迎えする。

おばさまから来た手紙の達筆さに比べ、Maryの返事には綴りや大文字小文字の間違いがあるが、一生懸命さが伝わってくる。
旅の荷物を何度も詰めなおす場面も身につまされる。
絵だけで話の筋が分かる本だ。

"Clever Bill" by William Nickolson,1926

virginal

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16世紀末の英国、スコットランドのメアリーと後のエリザベス一世の覇権争いの時代、バビントン家の奥方メアリーは「virginal」で、当時の新しい歌「Greensleeves」を弾く。・・・

その「virginal」の実物を見たいと思っていたら、浜松市楽器博物館に「ヴァージナル」が展示されていた。ピアノより昔に流行した小型の鍵盤楽器で、チェンバロ(英語ではharpsichord)の一種だという。
長年の疑問がひとつ解決した。

"A Traveller in Time" by Alison Uttley,1939

映画化された教科書!?

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Newton Artemis Fido Scamander(Newt Scamander)は、1897年に生まれ、Hogwartsを卒業後、the Ministry of Magicに入り、途中からthe Beast Divisionに配属され、その本領を発揮した。
1979年に、The Order of Merlinを受賞し、引退後はDorsetで妻とペット(Kneazleという猫に似た生き物)とともに暮らしているそうだ。
その孫、Rolfは、Harryたちの友人、Luna Lovegoodと結婚した。

彼の著書、"Fantastic Beasts & Where to Find Them"は、1918年に初版が出て以来、Hogwartsの教科書にも採用され版を重ねた。
このMuggle向けにも売り出された特別版には、Albus Dumbledoreの序文がついている。
これは、Harryの本のコピーなので、ところどころにRonやHermioneの書き込みがある。
ちなみに、日本に生息する生き物は、「Kappa」だそうだ。


"Fantastic Beasts & Where to Find Them" by Newt Scamander,
Obscurus Books, Comic Relief

美味しそうな「お星さま」

「お星さまひとつ プチンととって
こんがりやいて バターをぬって
それで たべたよ オコソトノ ホ
誰もしらない ここだけのはなし」

・・・と、子どもの頃から信じていた詩が、

谷川俊太郎作
「お星さまひとつ プチンともいで
こんがりやいて いそいでたべて
おなかこわした オコソトノ ホ
誰もしらない ここだけのはなし」

の覚え間違いだと判明してびっくり仰天した。

それでも、のせたバターのかたまりが溶けていく熱々の香ばしいお星さまのイメージは消えそうにない・・・。

テセウス

Shakespeare作「Midsummer Night's Dream」は、アテネ公爵シーシアスとアマゾンの女王ヒポリタの婚礼前に始まる。
シーシアス(Theseus)は、古代ギリシアで様々な冒険をした英雄テセウスで、アテナイを建国したと伝えられる。迷宮の怪物ミノタウロス退治の際、彼を助けた王女アリアドネを航海の途中で置きざりにしてしまった。その後、アマゾンの女王ヒポリタをさらって妻にした。
あまり長続きしそうにない結婚だが、これも「夢」を暗示しているのだろうか?

枯葉と影

日暮れが早い寒い秋の午後、枯葉が風に舞っているのを見ると、メアリ・ポピンズの「Hallowe'en」の話を思い出す。

10月31日、JaneとMichael、二人の子どもの手に枯葉が飛び込んできた。
その夜、二人は自分たちの影が勝手に出て行くのを見つけて追いかける。聞いたところ、その夜は、影たちが、その本体から離れて自由になれ、おまけに満月で、Mary Poppinsの誕生日の前夜という特別な晩だという。
夜の公園には、実在の人物だけでなく伝承童謡の登場人物や動物の影がたくさん集まっていた。
枯葉は、影たちの不思議なパーティーの入場券だった・・・。

元々ハロウィーンは、古代ケルトの祭りが起源だそうで、公園番によると「Things」がわらわらと出てくる少し怖い夜だという。
それが最近はオレンジ色のカボチャが店先を飾り、黒いマントで仮装する陽気な日になってしまった。

"MARY POPPINS IN THE PARK" by P.L.Travers,1952

映画化は無理

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J.K.Rowling他2名著「Harry Potter and the Cursed Child」が2016年7月31日に届いた。宅急便を玄関前で今か今かと待つのは久しぶりだった。

「Harry Potter」の映画化の主役が決まったという新聞記事を読み面白そうだと思って本屋に買いに走ったのが2000年の事なので、何と16年の歳月が経ってしまった。

その時間の流れを含めて、しばし、お馴染みの登場人物が活躍するお馴染みの魔法世界の雰囲気に浸った。Harryたちは大人になったが、何しろ魔法世界なのでSnapeまで登場したのには驚いた。
それにしても「Albus Severus」とは凄い名前だ。素直に育ちそうもない。

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