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ホメロスとドーナツ?

この本の主人公は「Homer」、かの有名な古代ギリシャの詩人、ホメロスと同じ名前の少年だ。

ある日、新物好きなおじさんが「自動ドーナツ製造機」を店に入れた。
(おじさんの名前はなんと「Ulysses」、ギリシャ神話の英雄オデュッセウス!)

店番を任されたHomerが、ドーナツのタネを補充しようとしたところ、居合わせたお金持ちの婦人が、自慢のレシピでタネを作ってあげると申し出た。
そのタネを機械に入れると、美味しいドーナツができあがった。ところが、機械が止まらなくなってしまいどんどんドーナツが出てきてしまう。
そこへ、さっきの婦人が「ダイヤモンドの腕輪を失くした」と飛び込んできた。どうやらタネの中に入ってしまったらしい。
さあ大変!、膨大なドーナツの山から、どうやって見つけたらいいのだろう?・・・

自立していて、機転が利いて生き生きしている主人公が魅力的だ。
1940年代の元気な時代のアメリカの話だが、機械化に対する風刺もきいている。

'The Doughnuts’

"Homer Price" by Robert McCloskey,1943

丸くないドーナツ

この本は、19世紀後半、米国北東部に住む9歳の少年、アルマンゾのほぼ一年間の暮らしを描いたもので、おいしそうな料理がたくさん登場するが、その一つがドーナツだ。

アルマンゾの母の作るドーナツ(doughnuts)は、ねじった形をしている。
"They rolled over,Mother said,because they were twisted."
揚げるときに、「ねじった形だから、ひとりでにひっくり返る」のだそうだ。
"a new-fangled shape, round, with a hole in the middle"
「新式の丸くて穴のあいた形」を作る人たちもいるけれど、丸いドーナツはひっくり返さなくてはならないので、手間がかかるそうだ。
試してみたいものだ。

"Farmer Boy" by Laura Ingalls Wilder,1933

パン屋の1ダース

ジェインとマイケルは、メアリ・ポピンズに連れられてジンジャーパンを買いに行った。1ダース注文したら、店主のミセス・コリーが「a Baker's Dozen」、つまり13個にしてくれた。
これは、現在でも使われる言い方らしい。
昔のパン屋さんは、おまけしてくれることが多かったのかしら。


"Mary Poppins" 'Mrs Corry' by P.L.Travers,1934

The Important Book

コオロギにとってたいせつなのは、黒いこと。
コップにとってたいせつなのは、向こうが透けて見えること。
空にとってたいせつなのは、いつもそこにあること。

その他、いろいろのものについて述べられた後

「あなたにとってたいせつなのは、
'you are you'ということ。
あなたは赤ちゃんから子どもになった。
そしてこれからもっともっと成長して
おとなになっていくけれど、
一番たいせつなのは 'you are you'」
で終わる。

良く考えて作られた絵本という感じがする。

"The Important Book" Words by Margaret Wise Brown, Pictured by Leonard Weisgard(1949)

フライパンその2

クリスティの「Murder is Announced」に、登場人物の一人が、玉葱を炒めてオムレツ用のフライパンを駄目にしたと、フライパンの持ち主をかんかんに怒らせる場面があった。
オムレツ用のフライパンは、使用後に水洗いせず油をしみ込ませた紙で拭いていたのに、玉葱を炒めた後は水洗いしなくてはならないからだそうだ。

確かに、鉄のフライパンは、油をなじませるため使い始めに空焼きなど面倒な作業が必要だ。その後も手入れ良く使い込んだものは、鉄の表面に油の皮膜ができるので、焼きあがりが素晴らしいという。

今回、フライパンを修理に出している間に使うため、新しく鉄のフライパンを購入した。ただし、鉄の表面に加工してあるものなので手入れも簡単だ。

"Murder is Announced" by Agatha Christie

Deplorable Word

ナルニア国創世記、少年ディゴリーは、へっぽこ魔術師の伯父の企みで別世界に送られ、魔女を目覚めさせてしまう。

魔女が、その世界を破滅させたことばは「Deplorable Word」となっていた。「deplorable」は「嘆かわしい、悲しむべき」といった意味で、直接「滅亡」や「破壊」の意味ではないが、じわじわと恐ろしくなってくる深みがあることばだ。


"The Magician's Nephew" by C.S. Lewis

食通のアナグマ

瀬田貞二訳、岩波のナルニア国物語「カスピアン王子のつのぶえ」に、忠実なアナグマ「松露とり」が登場する。子どもの頃は意味が分からなかったが、原作を見たら何と「Trufflehunter」となっていた。トリュフと聞くと、豪華なフランス料理を想像してしまう。

"Prince Caspian" by C.S.Lewis,1951

三つの名前

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オランダの絵本作家として有名なディック・ブルーナ作のウサギの本名は「Nijntje(ナインチェ)」、芸名は「Miffy(ミッフィー)」、そして日本語訳では「うさこちゃん」。

長崎県のハウステンボスのお店では、本名「Nijntje」のタオルが並んでいた。

木靴

Mistress Heelis(作者)は、車に乗っている時に、お気に入りの片方の「clog」を落としてしまう。その「clog」は、森の中に駆けていって靴や蹄鉄が踊る不思議なパーティーに行って楽しいひとときを過ごす・・・。

「clog」と言うと全部が木でできている「木靴」を連想していたが、「ピーター・ラビット展」で展示されていた作者愛用のものは、甲の部分は皮製で、底だけが木でできていて普通の黒い革靴に見えた。


'Fairy Horse-shoes' of "The Fairy Caravan" by Beatrix Potter, 1929

"Dawn"

夜明け前の暗く静かな世界が徐々に目覚めていく。
耳をすますと色々な音が聞こえてくる。
カエルが飛び込む水音、鳥の鳴き声、焚き火がパチパチいう音、
オールのきしみ・・・。
急に、あたり一面が鮮やかに輝く。朝日が昇った。

じっくり眺めると、耳にも目にも楽しい絵本だ。

ちなみに、作者は
"The Fool of the World and the Flying Ship"も
描いているが雰囲気が全く違う。


・"Dawn" by Uri Shulevitz, 1974

・"The Fool of the World and the Flying Ship" Retold by Arthur Ransome, Pictures by Uri Shulevits, 1968

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