funini.com こどもの本 2008

「The Tales of Beedle The Bard」

Harry Potterシリーズ最終巻で、Dumbledoreが Hermioneにルーン文字のオリジナル版を遺した「吟遊詩人ビードルのお話」が出た。これは、魔法界のグリム童話ともいうべきもので、この中の「三人兄弟のお話」は、最終巻の重要な鍵となった。今回は、Hermioneがルーン文字から訳した五つのお話が入っていて、それぞれにDumbledoreのコメントがついている。彼も幼い頃から、母に読んでもらって親しんでいたそうだ。最近では、 HarryやRonの子どもたちも読んでもらったことだろう。

 マグルの世界の童話と違って、主人公も魔法を使うが、それで問題が解決するとは限らず、またヒロインも助けを待っていないで積極的に行動する。

 今のHogwartsの情報はないが、McGonagall先生が校長になったことだけは分かった。

2008年12月07日(日)

「Powers」

U.Le Guinの「Powers」を読み終えた。「Gifts」「Voices」に続くThe Western shoreという架空世界を舞台にした三部作の最後の作品。Earthseaと同じように、まず世界が設定されてから、その中で人々が動き出すという感じがする。

 父の才能を受け継がず詩をつくる才能があるOrrec、本のない世界で密かに本を読んでいた少女Memer、教師になる教育を受けていたが奴隷の身分のGavir、それぞれの若者が、自分を見つめ自分の居場所を捜し求めて苦悩する。

 「ことば」が力を持つ世界の物語で、ことばの力をあらためて考えさせられる。やはり女性の強さが際立つが、なかでも動物と心を通わせる才能を持つGryと雌ライオンのShetarが魅力的だ。

2008年11月25日(火)

「The Silmarillion」その2

ついでに思い出したが、J.R.R.Tolkienが、「 Rivendell(裂け谷)をImradrisと言うのは、現在のWinchesterをCamelotと言うのと同じ関係だ。ただし、Erlond が、そこに住んでいるのは、例えてみれば、Artherが、まだWinchesterに住んでいるようなものだ」というようなことを言っていた。残念ながらどこで読んだか忘れてしまったが。

エルロンドは、フロドたちにとっては、現代人にとってのアーサー王のような伝説上の人物だったわけだ。

2008年09月11日(木)

「The Silmarillion」

J.R.R.Tolkienの「The Silmarillion」をやっと読みおえた。太陽や月より先に、エルフにより作られた三つのシルマリルという宝石を、サウロンの親分モルゴスに奪われ、それを取り返そうとする話が主になっている。

 「The Lord of the Rings」は、The Elder DaysからのMiddle-earthの壮大な歴史の一番新しい方の時代であるThe Third Ageの最後の話で、Halfling(小さき人)フロドたちはそれまでまったく歴史の表舞台に出てこない種族だった。

 それにひきかえ、ガラドリエルは、The Elder Daysからのとても高貴な出で革新的なエルフだった。エルロンドより前の世代なので数千才だか数万才だか、すごい年齢になりそう。巻き毛を一房所望したギムリは、ものすごく畏れおおい願い事をしたわけだ。

 年齢でいえば、エルロンドの娘、アルウェンでさえ確か三千才を過ぎていたような気がする。エルフは殺されない限り不死なのだ。ちなみに、アルウェンがその美しさと運命を比べられたご先祖のルシエンは、シルマリルを取りもどすことが彼女との結婚の条件とされた人間のベレンを手助けしたが、アルウェンより遙かに行動的だったのに驚いた。

2008年09月10日

Ulpia Victrix

「第三十軍団、Ulpia Victrix」というのは、最近、気に入っているキプリングの「Puck of Pook's Hill」に出てくるローマ帝国の百人隊長が属していた軍団だが、イギリスの子ども向け(?)歴史小説家サトクリフの「Silver Branch」(銀の枝)を読み返していたら、それが出てきたのでびっくりした。史実として残っている唯一の軍団なのかもしれないが、サトクリフがパックに捧げる意味もあったのではないかと思う。

2008年07月11日(金)

「Puck of Pook's Hill」

1906年にキプリングが子ども向けに書いた作品。DanとUnaの兄妹が、イングランド南部の'Pook's Hill'、すなわち「パックの丘」で「夏の夜の夢」の劇をやっていると、Puck本人を呼び出してしまう。彼は、二人の子どもにその付近にまつわる歴史上の人物を呼び出して当時の話を聞かせてくれるが、まわりの田園風景に、その話がうまく織り合わさっている。その中の一人、ローマ帝国の第三十軍団の百人隊長が'the Wall'、すなわち「ハドリアヌスの防壁」に赴く話は、その後の作家、サトクリフに影響を与えたと思われる。

2008年07月02日(水)

「Anne of Green Gables」

L.M.Montgomery作「Anne of Green Gables」シリーズは中学時代の愛読書だった。その後、原書で読むと又おもしろい。簡単なところではMatthewというのが聖書のマタイだとか「刺し子の布団」がquiltだとか。

Anneの親友Dianaの名前をMatthewは「dreadful heathenish name」というが、ディアナはローマ神話の女神(ギリシア神話ならアルテミス)だからキリスト教徒のマシューにしたら「ひどく異教的な名前」なのだろうと、これも日本語では気づかなかった。

2008年06月10日(火)

シャーロック・ホームズ

念願のSherlock Holmesの全作品集を買ってしまった。電話帳のような厚さで読みにくいのが難点だが、Strand誌のイラスト入りなのがうれしい。さっそくぱらぱらとめくっていたら、Irene Adlerの呼び方が「the woman」なのがわかった。

2008年03月02日(日)

鏡開きの二日後に

鏡餅を飾ったわけでもないが、小豆を煮た。ことこと音がして、湯気で部屋があたたまり、豆らしい匂いがただよってくる。やわらかくなったら砂糖を入れて、さらに煮て、お餅を入れてできあがり。製作過程もふくめて冬の楽しみ。

大草原シリーズのローラの食卓にも、よくポークビーンズが登場する。貧しいときは大豆を煮ただけ。余裕があれば塩漬け豚を入れたりしていたが、とてもおいしそうだった。

2008年01月13日(日)