琵琶湖疏水沿いの哲学の道を北の銀閣寺方面からぶらぶら歩く。平日の午前中で、たまにすれ違う人があるくらい。梅雨空の元、木々の緑がみずみずしく、その間に白、青、紫、ピンクのグラデーションのアジサイの花々がのぞいている。南禅寺方面に近づくと、敷き石の歩道が一本になり、ぐっとカーブしているところが、特に緑が深い。
戻って、白川今出川に近い神楽岡通りから、吉田山の山頂をめざす。町中とは思えない静けさの木立を抜けると吉田神社。ここは、九世紀中頃の平安朝初期、菅原道真や、その後の安倍晴明や藤原道長よりもっと昔の清和天皇の時代に建てられた歴史あるところ。
そこから東一条通に降りてくると、いきなり現代に戻った感じがした。