記事一覧

「マグリット」展

アップロードファイル 553-1.jpg

ベルギーの画家、ルネ・マグリット(1898-1967)の回顧展を見た。
シュールレアリズムを学び、第二次大戦後はがらりと作風を変え、それが不評だったせいか、また元に戻り、それを深めていって独自の世界を作り上げていった画家の心の変遷が興味深かった。

水を受け入れるコップと、水を跳ね返す傘とを同時に描いたり、風景の前にカンバスを置き、そこに隠された風景を描いたり、皮靴と足の結びつきを示すのに靴の先が足に変わるように描いたり、とにかく発想が面白い。

「白紙委任状」(Le Blanc-seing)は、木々の後ろを通る乗馬姿の女性が描かれているが、どこを隠すかは女性の一存にかかっているそうで、見ていると日ごろまったく使わない部分の頭を使うような不思議な気がした。暑い夏にふさわしい展覧会だった。

祇園祭後祭(あとまつり)

アップロードファイル 552-1.jpgアップロードファイル 552-2.jpg

去年から復活した後祭の山鉾巡行を、京都市役所前で見た。
北観音山、南観音山など山の最後に唯一の鉾、大船鉾が進む。
辻回しで、「よーいとせー」の掛け声がかかってもなかなか曲がれない山があった。木で組み上げられていて、人力でゴトン、ギシギシと動く山鉾の重さを実感した。