ウィーンフィルのメンバーを中心とした弦楽四重奏「アンサンブル・ウィーン」のコンサート。第一、第二バイオリン、ビオラ、コントラバスという編成。パンフレットには、「十九世紀初めのウィーンでは、酒場やカフェ主催の舞踏会が大流行で、それぞれお抱えの音楽家が演奏していた。踊りのリズムをはっきり出すためにチェロでなくコントラバスを使っていた。その中でも人気があったライナーの弦楽四重奏にバイオリンで参加していたのが、ヨハン・シュトラウス。やがて、シュトラウスは独自のオーケストラを結成し、アイドル並みの人気を誇った。その息子のシュトラウス二世は、世界で最も有名な音楽家の一人となった。」というようなことが書いてあった。
優雅で軽やかなワルツやポルカを最前列で聴くことができて夢見心地。燕尾服が、さすがに着慣れていてすてきだった。アンコールの最初は「ハンガリー万歳」で、ハプスブルグのエリザベートを思い出した。最後はエルガーの「愛の夢」。