記事一覧

イギリスの旅その3:イングランド南部

ウィンザー(Winsor)は、曲がりくねった(wind)海岸(shore)が原義だそうだ。 ウィンザー城は、11世紀、ノルマンのウィリアム征服王によって建てられ、外側は歴史的建造物だが、現代の女王も週末を過ごしている現役の城である。中には歴代の王が蒐集した絵画や家具が並び、ナポレオンを倒した記念の「Waterlooの部屋」や、ガーター騎士団が創設され、毎年集う部屋もある。

バース(Bath)は、その名の通り英国唯一の温泉で、ケルト人がスリス女神を祭っていたところから古代ローマ人はアクア・スリス(スリスの水)と呼んでいた。当時、スリスはローマのミネルヴァと同一視され信仰されたそうで、女神の頭像が出土していた。町は今も薄黄色のlimestone(石灰岩)で統一されていて美しい。ロンドンからの道中、薄緑の草原にヒツジや牛がのんびりと散らばり、はるか彼方のチョークの丘には白馬が見えた。サトクリフの世界である。

先史時代の巨石の遺跡、ストーンヘンジは、草原の中にあって遠くからも良く見える。ただ石を載せてあるだけでなく刻み目を入れてはめ込んであるそうで、夏至や冬至にも関係していて確かに色々謎である。ただし大雨でじっくり見る気が起きなかった。