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ウィリアム・モリス展

 19世紀イギリスの工芸美術家、思想家のウィリアム・モリスのステンドグラスと壁紙などの展覧会に行った。
 産業革命による機械文明に対抗して「Gothic Revival」を唱えたモリスは、商会をつくりイギリス各地の教会のステンドグラスを製作した。その複製が暗い部屋にバックライトを当てて展示してあって、なかなかよかった。
 また、すみずみに神経が行き届いた壁紙、カーテン、敷物、暖炉の装飾タイル、椅子、ランプが配置されたコーナーがあったが、これだけそろうと、さすがに素敵だった。
 壁紙の模様は、ヤナギ、ヒナギク、ダフォディル、イチゴなど、イギリスの植物を題材にしたものが多かった。会場の外は、桜が満開だったが、彼が日本にいたら、きっと桜の壁紙もデザインしたのではないかと思った。