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舘野泉とフランス音楽

 ノルウェーのアーリル・レンメライト指揮のフランス音楽のプログラム。最初は、軽快にデュカスの「魔法使いの弟子」。
 次に、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」。ピアノは、ヘルシンキ在住の舘野泉。左手だけの演奏は初めて聴いたが、片手で不備というのではなく、曲の雰囲気が調ごとに違ったり、オーケストラと小編成の室内楽で違ったりするように、左手でしか表せない曲もあるのかな、と思った。背筋を伸ばして聴いた。
 後半は、ドビュッシーの「海」。曲の中に日本的なものもあるような気がしたら、解説によると「北斎の画からも霊感を得た」そうだ。
 最後は、ビゼーの「カルメン組曲より」。若いオーケストラに合った指揮で楽しく聴けて、楽しく帰った。