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ボストン美術館展

ボストン美術館には、明治初期に来日したフェロノサや弟子の岡倉天心が蒐集した仏像や日本画や絵巻が数多く残されている。廃仏毀釈により棄てられたものを保存してくれたという点で、今となっては感謝すべきだろう。

18世紀後半、江戸時代の曽我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」は、襖八帖に巨大な龍が描かれた水墨画で、勢いと迫力があるが、龍の表情が何ともユーモラスだ。

遣唐使、吉備真備の活躍が楽しい「吉備大臣入唐絵巻」と、劇画的な「平治物語絵巻」は、まさに今のアニメの祖先だと思われた。