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「セロひきのゴーシュ」

宮澤賢治の「セロひきのゴーシュ」は好きな話の一つだが、ふと題名が気になった。セロは、チェロ。オーケストラのチェロ奏者というと颯爽とした燕尾服姿が思い浮かぶ。ゴーシュは、「左」また「ぶきっちょ」という意味もあるフランス語。フランス語の名を持つチェロ奏者なんていうと、ちょっとお洒落な雰囲気で、ネコを相手にごうごう「インドの虎狩り」を弾くゴーシュとは全く違う感じなのが面白い。