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fiddlers bid

 ケルトの伝統音楽を今に伝えるスコットランドのシェトランド諸島の「fiddlers bid」の演奏を聴きにいった。fiddleつまりバイオリンが4人に、ハープやピアノやギターが加わった7人のグループだ。伝統と言っても過去の化石ではなく、現代に息づいていて新しい曲も加わっている。取りすました芸術でなく、生活に根ざした音楽だ。
 その中で「White Wife」という曲は、アイルランドの曲で、幽霊の意味だそうだが、明るい曲だった。妖精など別世界の住人に対するアイルランド人の親しみが現れているのだろうか。
 聴衆の手拍子を誘い出す踊りの音楽を聴いていると、妖精王フィンヴァラの姿が浮かんできた。