Type 1000
江ノ電は日本において路面電車から都市鉄道への発展過程を示す、貴重な存在です。全車2扉連接式の小型車両で、連結して4連で運転も行われます。江ノ島付近には路面区間もあります。1000系は江ノ電の近代化に大きな役割を果たした一群の車両です。正面の一枚窓は全車共通していますが、駆動方式やライトの形などに違いがあります。1000形は吊掛式・非冷房で製造されましたが、後に冷房化されました。1100形は1000形とほぼ同一です。1200形は江ノ電で初めて冷房付きで登場したグループで、ライトケースの形が少し変わりました。1500形は初めてのカルダン駆動車です。これら1000系列は製造当初は薄いクリームに黄緑のオリジナル塗装でしたが、最近20形から始まった、1000系以前の塗装に金の飾り帯を追加した塗装に塗り替えが進んでいます。