例えば、分厚いノートを渡されて、これに全部の授業のノートを取れって言われたらどんな風に使いますか? ノートを科目の数だけ分けて、1ページからは英語、101ページからは数学、201 ページからは理科…みたいに使うのは良いアイディアです。この方法だと、簡単に目的の情報を探すことができます。でも、ひょっとしたら数学のノートはすごくたくさん使って、美術のノートはほとんど使わないかもしれません。ちゃんとそれぞれの科目で使うページ数を予想するのはけっこう難しいです。
別の方法は、科目ごちゃまぜで、毎日前から順番にノートを取っていく方法です。この方法だと、ノートは隙間無くびっしり使えます。でも、例えば英語の部分を調べたいとき、全部のページを調べないといけなかったりします。これを解決するには、始めの数ページに目次を付けるって方法があります。「英語が書いてあるのは1-3, 12-15, 32-35 ページ」って感じです。こうすると、ノートのページはあまり無駄をすることなく、そこそこ速く検索することができます。
パソコンの「ファイル」の考え方は、この「目次をつける」ことから来ています。元々のハードディスクとか USB メモリとかは、一冊のすごく分厚いノートのようなものです。ここにユーザが色々なデータを書き込むのですが、どこに何を書くかを管理しないと訳が分からないことになります。例えば「僕は写真のデータを、先頭から 150バイトキロ目から300キロバイト目まで書いた」っていっても、ユーザがそれを数字で覚えてるのは無理です。そこで、さっきの「目次」の考え方を使ってみます。ディスクの初めの方は写真とか文書とかのデータを書くのではなく、先頭に「この写真は150-300」みたいな目次を作っておくと、写真の名前だけでデータを探せるようになります。この「目次」と「実体」の仕組みが、ファイルシステムです。