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「指輪物語 二つの塔」 J.R.R.トールキン


 今回の本は「二つの塔」。言わずと知れた「指輪物語」の第二部です。確か去年の今頃に第一部を取り上げたと思うんですが。世間では嫌になるほど映画の宣伝がなされている様で、とうとう我が英語の授業にまで出没しやがりました。ふん。第一部と、予告編を観た時点で、第二部を観に行く気はかなりなくなってたんですが、それに、もう観たという友達の話を聞き、はいアウトって感じでした。というわけでもう観に行きません。多分。というわけで、原作をしっかり愛でることと致しましょう。映画にケチをつけるだけっていうのも能がないですしね。んでもっていきなりあらすじ省略。私的には後半の暗ーいフロド、サム、ゴクリ組より、前半の驚異的速度で旅をする三種族とか、どんな時にも食欲を失わないホビットさん達が好き☆なので、そちらから進めていきます。
 まず、エオメル様登場ですね。彼は長身、長髪、そしてとても妹思いの素敵な指揮官。アラゴルンとかファラミアとかの影に隠れがちだけど、実はかなりの正統派キャラ。ガラドリエル様を魔女呼ばわりして、ギムリを怒らせて決闘の約束をしたり、その後彼に助けてもらって素直に感謝してるあたりは、“騎士”って感じですね。妹のエオウィンについては、第三部「王の帰還」で詳しく書きたいのでパス。あ、でも一つだけ書くと、映画は、アラゴルンとアルウェンのラブストーリーをメイン?にしたいらしく、エオウィンはただの恋敵(しかもアルウェンには遠く及ばない)の様にされていますが、それはエオウィンに失礼にも程があると思います。次に、ファンゴルン。木の鬚。もう、彼大好き!!メリーとピピンが羨ましいったらありゃしない。エントの寄り合い行ってみたーい!何とかしてエント女が見つかってほしいとは思うけど、あの後は人間の時代になっちゃったんだから、見つからなかったんだろうな、きっと。背が高くなりたい私にとって、エントの飲み物はとても魅力的ではありますが、これ以上髪がくるくるになるのも困るので、やっぱりNo Thank you・・・かな。にしてもガンダルフの旦那が再登場した時にゃあ嬉しかったね。なんか映画じゃあ予告編で思いっきりバラしてるけど、知らずに読んだらとてもびっくり。出てきたら口も軽くなってるし。ピピンとの掛け合いなんか絶妙。あと、ここらのエピソードで注目すべきはギムリ!ガラドリエル様の御髪を頂いてからこっち、どんどん素敵になってます。
 あ、後半登場の新キャラにはファラミア様がいましたか。私から言わせれば彼は反則キャラの一人。ふふん。美しいイシリエンの地に佇むファラミー。そこで憩うフロドとサム・・・と、ゴクリ。あー、嫌な者を思い出してしまった。でも、この「二つの塔」は、ゴクリが少しだけ元のスメアゴルの様になりかけて、私が唯一、ゴクリを見直した場面があります。でもやっぱりあの触感が(余談ですが、前述の友達は、ゴクリを「ヌルリ」って呼びます)どうにも嫌いだな。えーと、この旅路でのサム語録には「じゅう」「じゃが」などが挙げられますね。何のことかはご想像にお任せします。まあ読んだら分かります。ではー。
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