今回は、「クラブに入って人生が変わる」話、風野潮作「Beat Kids」&「Beat Kids2」を紹介するわ。もうめっちゃオススメの話やね♪児童文学や言うても、今ハヤりのファンタジーでは全然ないし、全部関西弁で書いてあって割と軽い感じやけど、笑えるし泣けるし、結構現実味があったりでとにかくおもろいねんよ。ってかこれ読んだらどうして皆がブラバンにハマるのかが分かったわ。あと、ドラムのカッコよさも。うちの学校には吹奏楽部がないねんけど、うちのマンションからは、近くの中学の吹奏楽部がマーチングの練習してんのがよう見えるし、違う中学行った友達でブラバンやってた子が結構おんねんな。しかもその子らほとんどが高校でもブラバンやるらしいし。ってこんなこと書いてる場合ちゃうね。本の説明せな。
舞台は大阪の北摂地域。主人公の横山英二(かなりの天然(←天然ボケのコトっす。間違っても英二君が私のように天然パーマだとは思わんといて…)。けど黙ってればかっこいいし、性格はめちゃいいし。実はつらい家庭環境やったりして、なかなかの苦労人。だからって暗いわけじゃなくって、もうホンマにカワイイ(笑)ねんよ…)は中学二年。転校早々吹奏楽部に勧誘されて、部長の菅野七生(とうとう出ました七生君!!もう、めっちゃくちゃ、文句ナシにカッコイイ!モロ好みで、私のツボにはまりまくったキャラ。容姿端麗、頭脳明晰、ドラムやって天才的やし、性格も口調も偉そうで激ラブ!!実際にいたら絶対ストーカーになるって!部長やけど、顧問の先生が何もせーへんから実際は「部長兼指揮者兼ドラムメジャー」で、部員全員の練習の指導もやってたりする、あ、読み方は、「かんの ななお」です)にドラムのおもしろさを教わる。家庭の問題や、顧問の先生との衝突、また部員同士の衝突を乗り越えて、卒業するまでを書いたのが「Beat Kids」。「Beat Kids2」はその続編で、英二が高校へ行ってから組んだバンド「Beat Kids」の活動が中心になってます。
で、何がいいって、まずキャラクターが魅力満載★こんな奴実際にはいないよぉ、とは思うものの、でも何だか納得出来てしまうのです。そして英二の一人称の語りのため、全てが大阪弁。実は今回は私も英二風な書き方に挑戦してみたんですが…案外難しいものですね。関西以外の地域の人には読みにくいのかもしれないけど、勢いがあるし、感情移入もしやすいので、私的にこんなのもいいんじゃないかなって思います。私が友達に書く手紙なんかは全て喋り言葉ですしね。あと、普通に書いたら暗くなりそうな主人公の境遇も、大阪弁で書かれてることで軽くなっていると思います。いや、方言って良いよね。標準語と方言と両方操れる「バイリンガル」がもっと増えればいいのに・・・。