MTAB/LKAB IORE

スウェーデンのキルナ(Kiruna)鉄山は現在も盛業中の鉄鉱脈です。ここから産出された鉄鉱石はフィヨルドを越えてノルウェーのナルヴィク(Narvik)や、下ったルレオ(Luleå)に運ばれます。路線は急勾配が続く上、積み荷は重い鉄鉱石なので、昔から強力な機関車が用いられてきました。IOREは2000年から導入されている新鋭機です。最高速度こそ80km/hに制限されていますが、牽引力は1200kNと世界最強の電気機関車です。(lkab社ニュースリリース参照) 因みにEH500は240kNです。IGBT-VVVF制御・出力は10800kwで、計算上は66‰で6800t列車の起動が可能だそうです。製造はボンバルディア社(Bombardier)で、設計はスイス・製造はドイツで行われました。最大のポイントはその長さだと思います。片運転台・六動軸の二両が背中合わせに連結されて、全長は46mです。台車間が意外と長く、日本のEH500に比べても倍近い長さがあります。(出力は倍以上です)今後も老朽化したDm3の置換として増備されると思われます。

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