ドイツの鉄道車両 (写真集)

ドイツはヨーロッパで最も発達した鉄網を持ちます。 車両製造技術も 形式は「〜系(class)」を意味するBR(Baureihe) を先頭に付けて呼ばれます。
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ICEベルリンのSバーンベルリン・オストクロイツベルリン中央駅
ICE ベルリンのSバーン ベルリン・オストクロイツ ベルリン中央駅
ICEは、新幹線やTGVと並んで最も成功した高速鉄道の一つです。ICE Vによる試験ののち、機関車方式のICE1とICE2が製造され、ドイツに200km/hを超える高速鉄道時代を招きました。1999年には振り子式のICE Tが主に旧東ドイツ地域に投入され、2000年からは最高速度330km/hに達するICE 3が投入されています。 ロンドンやパリと異なり、ベルリンの市内交通の主力は地下鉄(Uバーン)ではなく、Sバーンと呼ばれる高架鉄道です。山手線のモデルと言われる環状線(Ringbahn)、それを東西に貫通する市街線(Stadbahn)、南北に貫通する地下線などから成ります。車両は西ドイツ設計のBR480系、東ドイツ設計のBR485系 (旧220系)、ドイツ統一後に大量に増備されたBR481系が用いられています。これらは750V・第三軌条式に18mの車体を持ち、交流電化の列車線には乗り入れません。 オストクロイツ(Ostkreuz, East cross, 東十字)は、ベルリンのSバーン環状線(Ringbahn)と市街線(Stadbahn)が西で十字に交わる駅です。 秋葉原・自由が丘・大和八木のような重層駅になっているほか、各方向への直通列車を運転するための連絡線も行き交い、巨大な構内を持ちます。 1882年の開業後、構内の設備は1920年代に整備されて以降大きく変化しておらず、戦前および東西統一前のSバーンを忍ばせる独特な雰囲気を残しています。 東西分断時代、ベルリンの多くのターミナルは荒廃し、西ベルリンの列車は動物園前駅(Zoologischer Garten)から、東ベルリンの列車は東駅 (旧・ベルリン中央駅)から発着していました。ドイツ統一後16年を経て、2006年に統一ターミナルが実現しました。東西からの列車は今までどおり市街線(Stadbahn)に平行した列車線を通り、高架ホームに発着します。南北からの列車は新しく開業した地下列車線を通り、地下ホームに至ります。二層のホームは大きな吹き抜けでつながっていて、とても開放感があります。
フランクフルトのSバーンDB BR143 形電気機関車DB BR612系 気動車DB BR642形 気動車
フランクフルトのSバーン DB BR143 形電気機関車 DB BR612系 気動車 DB BR642形 気動車
ベルリンやハンブルクに比べて発展が遅かったフランクフルトでは、Sバーンのシステムは一般のドイツ長距離線と同じ車体サイズ・電化システムになりました。AC 15000Vの架空線式で、車体長さは26mで、地下線もこの規格で建設されました。1969年より投入されたBR420系が長く主力の座にありましたが、現在では主力の座はBR423系に置き換わっています。運営はDB (ドイツ鉄道)が行います。 DB BR143系 (DR形式243)は、東ドイツ国鉄(DR)が製造した交流電気機関車です。636両が製造され、旧東ドイツのみならず各地の近郊列車用として利用されています。運転室付き二階建て客車との組み合わせで、列車の半数は機関車が最後尾に連結されます。BR114, BR112 (DR212) は最高速度が向上されたバージョンです。 BR612系はアドトランツ製の振り子式気動車です。通常の連結構造を取る2両固定編成で、最高速度は160km/hを誇ります。 BR642系はシーメンス(Siemens)製の低床ディーゼルカーです。デンマークのMQとは兄弟車に当たります。最高速度は120km/hです。中間部は連接式で、車軸が無い構造になっています。
DB 641形 気動車DB レールバス (VT98)ツィッタウのナローSLOberweißbacher Bergbahn
DB 641形 気動車 DB レールバス (VT98) ツィッタウのナローSL Oberweißbacher Bergbahn
BR641はアルストム(Alstom)製の単行用低床ディーゼルカーです。非貫通式の両運転台車ですが、車体長は26mで存在感があります。 ドイツ・ポーランド・チェコが国境を接するツィッタウ(Zittau)では、ナローゲージのSLが現役で走っています。現在では観光鉄道的な色彩が強いですが、SLも客車も原型を忠実に守っています。 チューリンゲンの山中に、ちょっと変わったケーブルカーが走っています。 山上にはBR479系が走るミニ鉄道があり、ここへの車両運搬のため、片方の車両は台のみとなっており、ここに客車が載っています。 山頂と麓の駅には、この運搬台に車両を載せるための線路とターンテーブルがあります。
DB BR479系電車ドレスデンのトラムチェコ共和国・リベレツにて
DB BR479系電車 ドレスデンのトラム チェコ共和国・リベレツにて
ケーブルカーで登った山上に、とてもBR479系と呼ばれる小さな電車が走っています。標準軌ですが、車体長は12mほどしかありません。二軸で、ドイツ国鉄(DB)ではSバーン以外ここにしかない直流電車です。東ドイツ国鉄によって製造されたため、前面はかつてのベルリンSバーンの車両を彷彿とさせるものになっています。 ドレスデンはかつては主にチェコ製のタトラカーが用いられていましたが、現在ではほぼ全車がシーメンスとアドトランツ(→ボンバルディア)による部分低床車です。5車体連接・7車体連接など長い列車が多く走っています。また、Car-go-tramという貨物路面電車も在籍します。 ドイツのツィッタウからディーゼルカーで30分ほどで、チェコのリベレツ(Liberez)という街に達します。チェコ国鉄(CD)はドイツとは全く異なった、自国製の車両を使用しています。リベレッツ周辺は非電化で、2軸の810系レールバスが二軸トレーラーを引っ張るスタイルが主力で、またボギーの気動車がボギーの客車を引っ張る列車もありました。