命の木 - Y Goeden Bywyd

命の木は多くの文化や神話の中で共通の秘儀の教えである。古代人は、全宇宙を、地深く根を張り、天高く枝を伸ばす一本の木の形に思い描いた。ブリテンは、かつて広大なオークの森で覆われていた。そして、木々に対する崇敬の念が、ケルト人の精神の中心にある。ドルイド僧はオークの木立に教えの場を持ち、森と知恵(wood,wisdom)を表す単語はよく似ている。(ウェールズ語ではgwydd,gwyddon)。宇宙の構成要素を代表する生き物 ー 聖なるサケ、アオサギ、ウマ、イヌ、人類が、命の、緑のつるにからまっのている。中世の手書き本「ケルスの書」the Book of Kellsから取られて、周りに描かれた壷のモチーフ(繰り返し模様の主題)は、宇宙の源、大地の子宮を表し、またケルト神話で再生を意味する聖杯や鍋を表してもいる。からみ合った枝は、命の連続を象徴している。


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