Y Ddraig Goch - ドラゴン

赤いドラゴンはブリテンの主権の象徴であり、最も偉大な王統ペンドラゴン家の守護動物である。ケルト信仰においてドラゴンとヘビは、大地のエネルギーードラゴンの血統を象徴している。赤いドラゴンはかつて古代ウェールズの偉大な神デウィを表していた赤い大蛇に由来し、またウェールズの神話的守護聖人デイヴィッドに関連づけられている。次のような伝説がある。ブリテンの専制君主ヴォーティガン王は要塞の塔――ウェールズのスノウドニアのDinas Emrys(Emrysの都)の丘の要塞とおもわれる――を建てることを企てた。しかし塔はぐらぐらして安定せず、建造物は崩れ落ちた。一人の少年が、塔を安定させるためのいけにえにされることになった。若いエムリス(Emrys)は予知能力を持っていて、赤と白の二匹のドラゴンが不安定な土台の地下の水溜りで戦っているのを見た。ヴォーティガンは、恐れを抱いて少年の言うことを聞いたので、少年は生き延びた。一説には長じて賢者Myriddin(マーリン)になったと言われる。Emrysは、赤いドラゴンが白いドラゴンを殺し、サクソン人はブリテンから追い払われるだろうと予言した。「赤いドラゴンが再び立ち上がるであろう」


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