大地のヘビ

ヘビは、ケルトの伝統に見られる、黄泉の国や魔法世界での重要な動物の一つである。ヘビは、しばしばトルク、すなわちケルトの王や神々がつける聖なる首飾りに見られる。ヘビは、古い皮を脱ぎ捨て、冬眠から目覚めて春に再び現れるので、不死のように見えることから再生の象徴とされる。またその両方の特質が生命力を体現しているように思われるので、ヘビは女性の力の最古の象徴の一つでもある。ケルトの治療師の多くは、ヘビを伴って現れる。それは、水、川、治療のための疾走(黄泉の国への入り口)に関連しているからである。古代の神話学すべてに、世界のヘビの何らかの形がある。ケルト人にとり、宇宙的に見て、世界を創造する種の象徴は、丸くて、トゲのあるウニである。尾の先を口に入れとぐろを巻くヘビ ― Ouroboros ―は、進化しつつ循環し、根源的には一致していることを表す無限にそして永久に続く輪であり、生命には終わりがないという原理の初めと終わりを表す考えでもある。


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