シカ - Cernvnnos

シカの神は初期のいくつかの動物の精霊の中で名前があるものの一つである。その名は、Cernunnosすなわち角のあるもの、もしくはシカの王である。そして、特に、角やひづめのある動物に君臨し、死者の霊をこの世と別の世界に追い立てる荒々しい狩を連想させる。Cernunnosは、イギリスの民話に狩人Herneとして登場する。狩人がシカと同一視されるのは、ー これは、とても古代の謎であるが ― 狩るものと狩られるものが同じということである。角ある動物、特にシカ、は男性に関連づけられている。ケルト人にとって、シカは、荒々しい自然の象徴である。その機敏さ、スピード、攻撃力と発情期における潜在能力により、シカは崇敬の対象とされ、その広がった木の様な枝角は、森のそのものの縮図であるようにおもわれる。シカは、姿を変えることを連想させ、ケルト神話中に、超自然的な存在として現れる。CulhwchとOlwenの物語の中では、 Rhedynfreのシカは、Arthurの臣下の通訳者 Gwrhyrと話すことができる。Mabinogiの中では、シカは、Pwyllと Arawnが会う時の仲介役を務める。vita merliniにおいて、Merlinは、この動物の王に変身する。


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