三羽のツル - Y Tri Garan

ツルは、長い足の、ショウキン類(長い足で歩いて水の中にいる?)の鳥で、普通柳の木と水に関連し、それらが住む沼地と同じく謎めいている。ケルトの伝承では、鳥は、この世界と、この世とは別の世界との間の魂の運び手で、特に白いツルは木の魂に関係がある。ケルトの神話には嫉妬深いライバルによりツルに変えられた美しい娘と骨ばった足で気味悪い声で叫ぶ大きな鳥に姿を変える根性の悪い女の話が数多くある。アイルランドの海の神マナナマンは、そのまじない用のツルの鞄をかつては若い娘であったツルの皮で作った。古代ケルトの宗教団体のドルイド僧の鞄には、この世とは別の世界の宝が入っている。占いに使う精神的力の元である石や、棒。癒しや知恵を授けるのに使う薬草や植物。魂を捕まえるのに使う網や紐といったものである。満潮の時、これらの宝は目に見えるが、荒々しい海が引き潮の時は、ツルの鞄は空っぽになる。


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